こうの史代のレビュー一覧

  • ノベライズ この世界の片隅に

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    戦時中の人たちは本当に現代の私達とは比べものにならないくらい、タフだったと思う。

    配給制の食料、竹槍の訓練、警報、防空壕、消火活動

    それらが“日常”である日々は、どれだけのストレスを抱えて、神経を擦り減らして生活していかなければならないのだろう。

    すずさんの、天然でぼんやりとした感じが大好きだったから、右手を失う事故があったあの日を境に、すずさんが変わってしまったのか悲しかった。

    誰のせいでもないのに大切なものが失われて、奪われていく。明日は自分かもしれない。それでも今日を大切に大切に生きていこうとする人々の懸命な姿勢が丁寧に描かれた作品でした。

    映画を先に見ましたが、細かな描写や聞

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    2019年06月03日
  • かっぱのねね子 こうの史代小品集

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    表題作、どんなもんじゃろ?と思いつつ、予約購入しましたが、イヤー、買って良かった!ゲラゲラ笑いましたよ!

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    2018年12月19日
  • ギガタウン 漫符図譜

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    もっと鳥獣戯画に寄せてるのかな、と予想してましたが、どちらかというと昭和の四コマですかね?
    シュールになりすぎてないので、読みやすかったです。鳥獣戯画で四コママンガで漫符の解説・作例、って、既にかなりシュールですけども…
    また、自分の表現手段について自覚的である、という意味で、インテリの仕事だな、と思いました。

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    2018年08月12日
  • ギガタウン 漫符図譜

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    鳥獣戯画調に描かれたほのぼの動物4コマが、そのまま「漫符(漫画特有の表現記号)」の用例集になっているという素敵なご本です。

    私は幼少期から漫画に親しんで育ったタイプなんですけど、漫符ってこんなにあったんだ(本書で取り上げられているものだけでも100種類以上)とびっくりすると共に、自分がその全ての意味を概ね正確に把握できていることも何だか不思議な感じ。
    ずっと昔から(それこそ「鳥獣人物戯画」の時代から)大勢の人々と同じものを共有しているのだ……と思うと、本当に感慨深いなあ。

    漫符事典として優れているだけでなく、お調子者のみみちゃんやクールなあおい君、頑張り屋のきい子ちゃんたちが織り成す日常が

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    2018年03月05日
  • ギガタウン 漫符図譜

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    何て言うんでしょうか・・・。
    琴線に触れまくるというか・・・。
    楽しくて仕方がない世界観です。
    鳥獣で戯画で4コマ。
    最高。

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    2018年01月25日
  • 日の鳥 1

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    やっと見つけたこうのさんの「日の鳥」… 大雑把に言ってしまえばスケッチブックなのだがモチーフは震災の爪痕も生々しい頃の東北。
    その精緻な描写を見ていると奇しくも同じ時期に「自分の眼で」とオートバイに荷物括り付けて走ったあの日が蘇る。
    情け容赦ない瓦礫、打ち上げられた漁船を見た、そして立入禁止区域に入り込み原発の警備員に追い掛けられたことを思い出す。
    あまりの衝撃に「がんばろう!」などとは言えなかった気持ちをナビゲーターの雄鶏が代弁する…空が「生きよ」と無責任に言う、ヒト事だから。でもそれを真に受けるかどうかはわたくし達の自由なのだ。。達観

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    2017年05月12日
  • ノベライズ この世界の片隅に

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    映画がまだあまり評判になっていない時に観て
    圧倒された
    こうの史代さん、大好き
    コミックも読みたかったのだけれど、リンさんのことが映画ではカットされていると聞いて読んだ
    やはりよかった
    すごい
    この映画はすごいよね
    もう一度観てみたい

    ≪ 大切なもの 失くして生きる 片隅で ≫

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    2017年03月25日
  • 日の鳥 1

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    東日本大震災で傷ついた地を、日の鳥(にわとり)が旅をする物語。
    時にユーモラスに、時にせつなく、妻を探す設定だが、各地の被害の様子が優しいタッチで描かれて、何度も繰り返し眺めてしまう。
    「この世界の片隅に」が静かな大ヒットになっている作者の作品。
    東北を旅する時には、必ず携帯する1冊。

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    2017年03月11日
  • ノベライズ この世界の片隅に

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    広島。戦争の影響で食べるものが無かったり、家族が亡くなったり、そんな厳しい状況の中にも日常があり、炊事洗濯もするし、笑いだってある。
    ぼーっとしてるうちに周作の嫁になったすずの、かわいらしさ、悲しみ、強さ。淡々と描写されるだけに胸にくるものが。
    よく笑う子だった晴美のために「この先ずっと、うちは笑顔の容れもんなんです」というすず。
    リンさんの存在が辛く、苦しい。
    戦争だめ。

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    2017年02月11日
  • 双葉社ジュニア文庫 ノベライズ この世界の片隅に

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    今、話題の映画「この世界の片隅に」と原作コミックをもとに小説化
    した本。出張のための往復新幹線の中で読み終えてしまいました。
    戦時下の広島・呉を生きる「すず」と夫である周作をはじめ家族や近隣の人たちとの人間模様、社会的な背景や当時の暮らしぶりなど、様々な光景が目の前に浮かんでくるようでした。日常生活や一人一人が大切にされることが、何より大事なことを感じさせてくれました。そして、そんな中で生み出された言葉や感動が、人を動かすのだと思います。

    映画やコミックを観ると、また違うことを感じると思います。楽しみです。

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    2017年01月20日
  • ノベライズ この世界の片隅に

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    映画を見て、あまりに圧倒され、心を動かされたのです。あのホワッとした絵の中に、今まで見たどんなドキュメンタリーよりも空襲を目のあたりにし、あの頃の日本で暮らした人々そのままを描いていました。
    映画ではすずたちの心の動きの何もかもを明確に言葉で表現される訳ではないから、自分で読み取るものがすべてです。どうしても知りたくて原作を買い求めました。
    そして、映画はどうしても端折りますからね。

    読んでみて、この本の中にはわたしが映画で感じることが出来なかったもう一つ大事なテーマがありました。
    それには気づけなかった。
    そういえば、あの数秒のシーンにその情報を盛り込んだり、結果のシーンだけで中身を含めよ

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    2017年01月08日
  • 平凡倶楽部

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    凄い。

    映画「この世界の片隅に」で名作「夕凪の街 桜の国」発売以来、再度注目度が急激にアップしたこうの先生のエッセイ。

    その濃密さといったら.....ちょっと驚愕モノですよ、ほんとに。

    エッセイというとページ辺りの文字数が少なめでさらっと読めてしまうイメージがあった自分ですが、本作はちょっと引くくらいの文字数です(しかも手書き文字!)。
    そしてカラー&挿絵&漫画もふんだんに描かれていて最初から最後まで充実の内容!
    「これ1200円+税でいいの?」って思う書籍となっております。
    (今はどこも売り切れな感じですが2016.12にはまだ定価で買えるサイトがありました。よくぞ買った、私。)

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    2017年01月04日
  • ノベライズ この世界の片隅に

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    映画のノベライズ。映画を観ていないので比較はできませんが、良い作品と思います。戦争モノは、読むたびに新たに知ることが多くて、自分の知らない当時の人々の生活を知ることになり勉強にもなりました。時間が出来れば、映画のほうも観てみたいと思わせてくれる作品でした。

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    2016年12月25日
  • ノベライズ この世界の片隅に

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    たとえ戦時中であっても、たとえ愛する人を亡くしても、人は日常を生きていかなければならない。一人の女性の平凡な物語にこれほどハラハラしたのも初めて。電車の中とかで読むとヤバイです。涙腺崩壊します。

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    2016年11月11日
  • 日の鳥 1

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     東北地方の震災の爪痕が残る場所へ「妻」を探しに行く主人公の雄鶏(?)。
     ユーモラスな絵柄と言葉が作者らしい。
     そして絵な! 何度も見返してしまう。

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    2016年07月26日
  • 平凡倶楽部

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    ネタバレ

    いつものこうのさんの細かく丁寧な絵にうっとりします。
    見たまま思ったままの内容が多いのですが、だんだん深くて暗い部分も出てきます。でもこういうところは漫画作品にも出てるのであまり深く考えませんでした。すごく「らしい」。こうの史代テイストというのか。それでそういういわゆる、ブラックこうのさんの作品がすごく好きです。「古い女」「なぞなぞさん」かなりいいなぁ。
    毛色の違うのは、萌え漫画「聖さえずり学園!」これもすごくいいなぁ。

    この本はマンガなのかエッセイなのかと迷ったけど、文字部分も手書きで細かくてそれでも読むのにちっとも苦じゃない。思うところがかかれたもののようなので、あえてエッセイの区分で。

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    2015年07月04日
  • 平凡倶楽部

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    「日常」のマンガを描くマンガ家さんのエッセイ集

    ずっと「日常」って、嫌いなことは見ないでおく、難しそうでめんどくさそうなことは避けて通る、自分の好きなことだけを覚えておく、そういうことだと思っていたことに気づいた
    もっと見るべきで知るべきな「日常」が身近にあるのだと気づいた

    こうの史代さんのマンガや手書き文字の遊び心や
    「日常」を観察し追究する視点が素敵だと思った

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    2015年01月14日
  • あのとき、この本

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    明日読もうと鞄に入れようとしていて、ついつい頁をめくってしまいポッと心が熱くなる…そんな思いを綴る書評にホンワカとしたこうの史代さんの漫画の組み合わせ。印刷インクの色にさえも優しさを感じる一冊です。

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    2014年03月24日
  • 平凡倶楽部

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    ただのエッセイだと思って開いたら、毎回書き方に工夫がされていました。遊び心満載の本です。しかし真面目な話もあり、読み応えがあります。

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    2014年03月23日
  • 平凡倶楽部

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    特に後半、ドキッとするほど辛辣な描写が多い。
    いろいろと注目された方ゆえ、いろんなことがあったのだろうなと思わせる。

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    2013年07月24日