きづきあきらのレビュー一覧

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[太宰治]

奈落の羊感想

動画配信で人気がとれれば就職せずになんとかなる、と考えている主人公修二が、ネカフェ難民メイをひろい、メイの日常をネタに視聴率を稼ごうとするが、事件発生でヤクザとトラブルになり、いつの間にか追われる身に。実際おこりそうな話なので、継続して読んでおり、続きが非常に気になります。

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[ぼると]

ネット配信男子と援助交際女子

大学生の修二はネットで人気者にさえなりさえすれば就職しなくても生活できると考えており、そんな時にネットカフェで寝泊りをしながら援助交際を繰り返す女の子メイと出会う。

メイをネットで見世物にすれば儲かると考えた修二とメイの奇妙な出会いを軸に展開してゆく物語であり、金のために人間のクズとなった修二なのですが、金のために何でもする女、メイと触れ合ってゆく内に序々に修二の人格が揺さぶられていくという漫画です。

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[ざくす]

タイトルどおり救いようのない話

動画投稿サイトで成功して生きていこうとしている大学生が漫画喫茶に住んでいる女性と出会い、彼女を利用して過激な生配信をするストーリー。主人公の修二が最低でメイを取り巻く人たちも全員最低・・・。メイはどこまでひどい目に合わされるのか先が知りたいけれど、ハッピーエンドの予感はまったくなく知ってしまうと後悔しそうです。問題作だと思います。

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[日向]

あまり見ない類の話

現代風刺を漫画でするなんてすごいなと思いました。動画配信という身近にあるものが題材になっていたので、リアリティがあって面白かったです。絵柄は好みではないですがとても感情移入がしやすかったです。ストーリーが作り込まれてましたし、読めば読むほど世界に引き込まれていきました。

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[ルフィ]

ネットで回覧数を稼ぎたい大学生

ネット配信で回覧数を稼ぎたいという大学生が出てくる現代的な話の内容でした。主人公の大学生が鬼畜のせいか読んでいて少しエグイ部分もありますが、ネット配信で人気を出すには、どうすればいいのかがよくわかりました。ネカフェ難民のメイを見ているとネカフェ難民の困難さが伝わってきますね。

奈落の羊 １

きづきあきら / サトウナンキ

[白雪]

悲しいけどありそうな話

ネカフェ住民とか、ネット配信で生きるとか、イマならホントにありそうな設定でついつい引き込まれて買っちゃいました。今って昔とは違う形で簡単にネット使ってお金を稼げちゃうだけに、逆に怖いんだなあって思わされました。主人公のしゅーじの心の揺れ動く感じに読んでてドキドキしました。

バター猫のパラドクス 1巻

きづきあきら / サトウナンキ

1巻無料だったので読んでみました。
オフィスラブものです。
ラブコメ系にしては整った絵柄じゃなくて、癖が強く少女マンガ寄りの絵柄が私にはわりと好みでした。
絵に勢いがあって好きです。

恋愛に自身がない者同士が空回っちゃってて、どこで惹かれ合うようになるのかな、と気になる。

さよならハルメギド（３）

きづきあきら / サトウナンキ

衝撃のラスト。最終回で出てきた女の子は白田さんかななこちゃんか…？これはどちらともとれる内容になっていたけど、私はななこちゃんだと思うの。
見た目が白田さんぽかったのはななこちゃんが白田さんになりきっていたからだろうな。小さい頃はお兄さんの事で男の子のような姿をしていたので誰かになりきるのは得意のようだし。母親に女の部分を壊されたってあったから、きっと売春のような事をさせられていたのかも。胸を触らせるのやり取りでの会話でも何となく。辛い現実を白田さんになりきる事で乗り切っていたのかな。
再会したしょうたはななこちゃんだと気付かないし、辛い過去から脱して幸せになっている。
子供時代の思い出は自分自身、そして世界の全て。
ずっと歪んだ世界で留まっているななこちゃんは、自分の存在をしょうたに忘れさせないため自殺。
人によっては、あるいは読んだタイミングによっていろいろ解釈ができるであろう謎めいたラスト。奥が深い

ヨイコノミライ [完全版] 1

きづきあきら

高校の漫研部のお話。ドロドロです。描かれてる一つ一つのドロドロしたものがいちいち思い当たる事柄なので、私にとってはもう遠い過去のことなのに読んでるとついあちこちイタくなってくる！

伝染コンプレックス - きづきあきら＋サトウナンキ短編集4 -

きづきあきら / サトウナンキ

[褐色の猪]

初期の短編集

やっぱ良いね～
好きですわ。

僕 3巻

きづきあきら / サトウナンキ

良いエロ漫画。
M男、女装っ子、近親相姦と、個人的にはとっても好きな展開でした。
妹に掘られるとか最高過ぎるじゃないですか。

バター猫のパラドクス 4巻

きづきあきら / サトウナンキ

きづきあきら+サトウナンキなのに、なんでこんな心地よいラブストーリーなのかなぁ、って考えてみたら、あれだ。弱者の行く末をさらっと流してるからだ。愛されない者は愛されないという残酷な現実を。

元々強い人同士が紆余曲折ありつつ、答えに到るだけの物語は心地よくて当然だ。

この作者でも、こんな物語があっても良いと思う。

あと、ヒロインの大和田さん好き。
男性読者ならみんな好きになると思う。

きょうから四姉妹 (1)

きづきあきら / サトウナンキ

タイトルから「海街diary」みたいな話を想像したところ、全然違ってビックリしたけど結果オーライな作品。４人きょうだい（女男女女）の長男が、女装男子になって家に戻ってきたところから話が始まり、長男をめぐるBL(?)あり、百合(?)ありのドタバタコメディが動き始めた。今後が楽しみな作品。

ヨイコノミライ [完全版] 4

きづきあきら

絵師の心を抉る内容だとtwitterで話題になってたので読みました。1～4巻まで一気読みしたので、その分の感想。

けだるい漫研に、引っかき回すのが好きなわけあり女子「青木杏」がそしらぬ顔で入ってきて、漫研内の空気をどんどん乱していくお話。
へったくそで厨二病なイラスト描く人ばかりの慣れ合いの漫研、その中でもうまい人への嫉妬、頑張って作った本が売れない辛さはリアル。

予想よりハッピーエンドだと思った。好きなキャラは幸せになってる方でした。

厨二病こじらせまくってる平松が一番痛々しい。でも、友達の画力に嫉妬して、現実を直視できない心境はわかる…。
それに対して、身の程をわきまえようと心がけてたところから、描いて自信をつけていく有栖川は見ていて清々しい。
平松と有栖川の友情がほんとうに素敵だったから修復されないのは残念だけど、全てのオタクが幸せになれるわけないし、いい終わりだと思う。

ちゃんと描いてる側の人である有栖川と、壁サークルの瞬くんが言ってることが、やっぱり説得力ある気がしちゃう。

自分はどっちかというと有栖川タイプ…。口ばっかり達者にしてないで、描かないとだめだ！ということを痛感させられるお話だった。


その他、4巻分で短いせいかキャラに違和感はあった。

高校生なのに他人の人間関係をお見通しすぎるキャラ設定なせいで、青木はあんまり好きになれなかった。なのにこの子自身もブレッブレじゃないか？

主人公格のはずの井ノ上も、迷走して恋愛にうつつ抜かしてただけでなにか成し遂げた感じもしないのもなんだかなー。描けないとばかり言って編集者ポジションにいるのもちょっと腹が立つ。

声優志望の大門、リスカ・ボクっ娘の桂坂、やたら達観してる双子の一輝と瞬、この4人はちょっと違和感あるけど好きだし最後も良かった。

そして外れ者ストーカーの内田はあれで終わっていいのだろうか…。

評論家気取りの天原はもっと早めに叩いてもらったほうがスッキリしたかな。

ヨイコノミライ [完全版] 1

きづきあきら

１０年前の痛いオタク像が詰め込まれたオタサーにサークルクラッシャーが介入するはなし。と捉えればいいのかまだよく分からないがオタサーのドロドロっぷりがきちんと表現されていてとてもおもしろい

セックスなんか興味ない １

きづきあきら / サトウナンキ

んーむこれは予想以上に素敵な作品だった。なんか単なるエロ漫画みたいなタイトルとタッチだけど中身は読ませる読ませる。一話々々がきれ〜にまとまってて面白い

恋愛人形のようにほんわかと終わってるのもあらば、志乃ちゃんの決心のようにエグい終わり方をするものも。ストーリーの進め方が多種多様で実に上手い

必死に取り繕って外見は平静でも、内心はいっぱいいっぱいで余裕なんてどこにもない。ふとした拍子に破裂して泣き崩れてしまう、そんなグラグラしたアンバランスさがとても良い

愚かで、弱くて、されどもだからこと愛おしい

バター猫のパラドクス 2巻

きづきあきら / サトウナンキ

まあ、この誤解は、ありえないよなぁ～。
まず、君たちは、落ち着いて話し合え！！

これ、主人公達、これでひっついたら、すごい周りに迷惑と誤解をまき散らしただけの人のような……。
あんまり、係わりたくないかも（笑）

ヨイコノミライ [完全版] 1

きづきあきら

　ナニコレ同人というかオタクっていうかとにかく出てくる人物みんなが心にくさぐさくる痛い存在。いやまぁいるよ？　いますよ、いましたよ？
　クラスメイトに一人二人は。っていうかわたしも似たような存在でしたし。
　低レベルな才能のひけらかしと知ったかぶりの批評家気取り（こいつが一番痛いしキライだｗ）などなど……。
　てかあの眼鏡オタクつか腐女子は、かなりイッチャッテるなあ。つうかにちゃんで似たような事件なかったっけ有名なの。
　リスカしている僕っ子は意外と好き。ていうか寝ちゃって嫌悪感いだくけど好かれる部分がファンタジーなんだけどこの二人は好きだな個人的に。
　あとフリフリ自作の子は絵が本当に好きで好きでたまらなくて伸びたファンタジーだけどこういう存在もいるから一概にファンタジーとはいえない。

ヨイコノミライ [完全版] 1

きづきあきら

ブラックげんしけん…。
イケてない部活内のイケてない人たちのドロドロな恋愛模様。
低レベルな才能のせめぎ合い。知ったかぶりの批評家気取りなど。
イタタタタタ…なことをグサグサと描いてます。
いやいやそんな悪意のある視点で見なくても…と、大人なった今なら思えます。
十代の頃は格好悪いことや醜いことにすごく敏感でした。
許せなかった。
他人と比べて自分に無いものばかり気になって、勝手に落ち込む。
他人を妬む。面倒臭いですね。
大人になれて良かった。

僕 2巻

きづきあきら / サトウナンキ

好きも嫌いも相手に特別の関心があるという意味で、似た感情ですよね。
九条の真意はまだわかりませんが、京極先輩のドＭっぷりは凄い。
苛めても苛めても、恥辱を快楽に変換し、増す増す九条に依存していく。
この関係は憎しみなのか、愛なのか。
ド変態なのは間違いないです。