鯨庭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これはすごい、、。震えました。
カテゴリーは漫画なんだろうけれど、漫画だと一括りにするのは違うと確実に言えます。
言葉に対してもやっとすることなんて日常茶飯事だし、でもどうしてもやっとしたのかを突き詰めて考えていくことはしないし、だけど突き詰めて考えていくことって面白いんだよな、もしかして考えていたら私だけの言葉の獣が見えるのかも!と思い、ワクワクさせられました。
言葉よりも、言葉で示そうとした気持ちそのものが大事で、結局言葉は正しい使われ方をされていることなんてなくてその人独自の解釈や思いを込められて使われているだけ。
同じ言葉でも人によって感じ方や意味が違うのは、当たり前。各々が言葉に -
Posted by ブクログ
鯨庭さんの作品が結構好きなので読みました!
この作品は遠野物語の行間を「補足」して創られた物語で、遠野物語原作をそのまま漫画化したものではありません。
鯨庭さんの「驚きながら、あなたも言い伝えの断片にある隙間について想像してみてほしい」という言葉の通り、遠野物語本編を読んだ上でこの作品を読み、実際に遠野を訪れてみて「言い伝えの断片にある隙間」を考えてみてほしい。人の営みを語り継ぐ意味や必要性、そもそもなぜ人は物を語るのか、原点に立ち戻るきっかけを与えてくれる経験になると思います。
昨年の夏に遠野に行った。花巻から電車で訪れたところ、確かに柳田國男が紹介しているように、周りを山に囲まれた真緑の -
Posted by ブクログ
言葉の獣たち、背景の森、とても繊細な筆致。
主人公の子たちは、割と存在感あるけど絵としては雑。
そしてなんか難しいのです。
でもTwitterや、オンライン、ネット空間のダメなところ突きながらも、折り合いつけて、自分達の想像力(じゃない、人もいる。共鳴力?なんだっけ?)をぶつけて行こうというかっこよさ。
引きこもりとか、自己肯定感とかの関係でうまくリアルワールドと関係できてない人らにも届いて響いたりした良いなとなんとなく思ったり。
とにかく想像というか、溢れ出る獣たちのディ テイルの圧巻。美しさ。言葉へのこだわり。詩の復権。いろんなもの、頭良い方がぶっ込んできたな、脱帽。