伊集院光のレビュー一覧
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名作にはなるべく触れておきたいと思いながらもなかなか手にするきっかけがない。カフカは昔、『城』を読もうとして途中でやめた記憶がある。他にも中上健次の『枯木灘』、中南米のアカデミー文学賞をとった作家のやつも途中でやめた。挫折の記憶が心をチクチクとさいなむ。こうして振り返ると今は、当時よりも読書習慣が身についていて、つまらなくても最後まで読む根性もあるので、いまこそ再挑戦したい。
名作で言えば『罪と罰』『嵐が丘』は最後まで読んで、どっちも登場人物がクレイジーでとても面白かった。『星を継ぐもの』はとても面倒だったけど最後まで読んだら感動した。
『遠野物語』は文語体で読むのが難しそうなので『 -
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■動機
自分も人も追い込むような仕事をしていた若い頃を振返り、柔軟にどう合わせて行けばよいのかグラついていた為。
NHK「100分de名著」の伊集院光氏のアシスト振りが好きで、仕事でも参考にしたい為。
■要旨
「『世間』から自分がズレるのが怖く軌道修正しながら生きてきた」伊集院光氏と、「(都市の脳化された)『世間』と(本来自然の生き物である)ヒト・自分はズレているものである」養老孟司氏の対談。(※結論や結論や具体的な解決方法の提示はない)
■気づき
・「積み上げていけば、右肩上がりになるものだとどこかで思う。積み上げたものが必ず100に到達すると信じていた。」(伊集院) 「そういう学者に出 -
購入済み
しょうがない話
タイトル通り、ずれてしまうのはしょうがないねと、先生と伊集院さんが話してくれるお話です
先生達にカウンセリングしてもらってるような感じ
自分以外のずれてる人も折り合いをつけながら生きてるんだな、少なくとも二人は確実にと思わせてくれます
明日が劇的に変わることは無いけど、しょうがないねと自分を励ませるかもしれない気持ちになりました -
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ネタバレこのシリーズ、まだまだ続いて欲しい笑
松尾芭蕉『おくのほそ道』
古池や蛙飛びこむ水のおと
夏草や兵どもが夢の跡
京にいても京なつかしやほととぎす
閑かさや岩にしみ入る蝉の声
などなど。
解説ありきで読む方が面白そうだが、読んだ後に実際の足で旅路に足を運びたくなりそうだ。
ダニエル・デフォー『ペストの記憶』
同著者のロビンソン・クルーソーは、名前は知っているが読んだことのない作品であり、いずれ読みたいと思っていたので、その際にはペストの記憶も読みたい。コロナ禍でも怪しい検査キットやサプリメントが売られていたが、ペストでも様々な謳い文句の薬が売られていた。
本書で伊集院氏は、戦時中は戦前の落語 -
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カフカ『変身』
元々好きな話だったが、もっと愛着が湧いた。
虫けらは自分であり、下手に妹が認めてしまったものだから、変わる機会を失ってしまった。
柳田国男『遠野物語』
いくつか引用を読んで面白かったが、やはり原文のままだと理解しにくく、解説付きのもので読んでみたくなった。ネットのまとめサイトのようだと表現していたが、そういわれると敷居の高さを感じず、より気軽に手を出せるように思う。
神谷美恵子『生きがいについて』
引用「人間が最も生きがいを感じるのは、自分のしたいと思うことと義務とが一致したときだ」
若松「〜生きがいは徹底的に質的なもの〜金銭や権力といった量的なものと関係し始めたら、それは -
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ネタバレ【名著と名著の著者たちのお話】
この本では、カフカの『変身』、柳田国男の『遠野物語』、そしてちょうど先日読んだ神谷美恵子さんの『生きがいについて』の3冊について紹介されていた。
NHKの『100分de名著』を昔よく見ていて、カフカの回も見ていたから、思い出した。
『変身』は、番組を見た後に一度読んでいて、『遠野物語』は読んだことなくて、ネット上の「まとめサイト」みたいな本と話されていて、少し親しみを感じられた。
『生きがいについて』は、著者自身の状況についても紹介されていて、知らなかったのでなんだか新たな視点で読んだ本について省みたりした。この本を書くのにも何十年もかかった、自叙伝みたいな -
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伊集院さんは、スピーディーな笑いに知性あるワードセンスが隠されていていつも驚かされる。活字で読むとなおさら光って見える。伊集院だけに。(知性なし)
さてと、カフカという偉人については名前しか知らず、柳田國男は民俗学者で自分に火をつけた人。神谷恵美子さんは、、知らなかった。このひどい有様。
それでも面白く読めたのは、伊集院さんが絶妙な比喩やエピソードをあててくるおかげだろう。ひどい有様の私でも噛み砕き方がちょうど良い。セーフティネット。
「(100分de名著の話で)アナウンサーだとそういうことは言えない。ボクなら無知をさらけ出せるんですよ」
自分もそうありたい。未知との遭遇ならぬ、無知との