伊集院光のレビュー一覧

  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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     前作が面白かったので、続編も読んだ。
     伊集院光さんと俳人の長谷川櫂さんによる、松尾芭蕉の句の解釈鑑賞は、学生時代に学んだはずの記憶とは全く違い(忘れているだけかもしれないが)、こんなに広い世界を持っていたのか!と心を揺さぶられた。
     『ピノッキオの冒険』は、ディズニー映画しか知らない私にとって新鮮であった。
    ひねくれ者としては、ぜひ読んでみたいと思った。
     円楽さんへの想いが込められている、あとがきは温かな心にさせてくれた。

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    2024年02月08日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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     カフカ『変身』が、ホラー小説ではないと教えてくれた、伊集院光さん。
    彼が語るカフカを、もう少し知りたく手に取った。
     ドイツ文学者の川島隆さんとの対話は、みな面白いが、特に″窓のある部屋に閉じこもりたい″気持ちに共感した。
     微妙な心情を、わかりやすく言葉にし、また上手い例えもしてくれていることに、読者を置き去りにしない彼の人柄も感じられた。

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    2024年02月08日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    対談方式で読んだ本の感想を伝える本ですね。
    3冊の本が紹介されてますね。
    自分が読んだ事のあるのは1冊だけです。
    それも何十年か前です。
    殆ど覚えてなかったのが思い出されました。
    そしてこんな捉えかたもあったのかと驚きました。
    読んでなかった2冊も読んでないはずなのに共感出来ました。
    名著を読む名著と言う事ですかね。

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    2023年12月25日
  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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    名著の話第二弾。
    番組のファンなのでつい購入してしまう。
    伊集院さんがおくのほそ道をこんなにお好きとは知らなかった。
    最後のあとがきが素晴らしかった。
    こんな偶然がと思ったけど、
    おくのほそ道同様盛ってるかも。
    その現実とフィクションのあいまいさが面白い。

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    2023年11月19日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    「変身」
    →読みなおししたくなった
    「遠野物語」
    →なるほどそんな視点
    「生きがいについて」
    →まだ読みたいタイミングには
     なってないようだ

    カクカクブックスにて購入

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    2023年09月20日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    養老先生の”クモは好きじゃない”っていう告白にびっくり
    したのは私だけではなく伊集院さんもだった。
    昆虫が好きだからって全部好きっていうのは
    誤解だな。

    途中に入るイラストがほんわか可愛い。
    私が好きだったのは大学の非常階段を
    養老先生が棺を担いでワタワタ降りるシーン。

    その時はすごく大変な思いをされたのだろうけれど
    こうやってイラストになると笑えてくる。

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    2023年09月20日
  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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    松島や〜の俳句は松尾芭蕉の歌だと思い込んでいたので、実は書いていないとか、編集を入れまくっているとか、驚くことばかりだった。伊集院さんの本の読み方自分にぐっと引き寄せる本の読み方は面白い。良い本をありがとうございます。

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    2023年07月06日
  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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    ネタバレ

    伊集院 『ピノッキオの冒険』を読んで、落語に近いなと感じたんです。
     落語が描く江戸って、理屈の世の中じゃあない。現代に比べると、全然、デオドラント(脱臭)も整理整頓もされていない。憎み合っているのか仲がいいのかという境や、善人なのか悪人なのか境目がはっきりしない人たちが出てきます。たとえば、
    「おい、くたばりぞこない、まだ生きてやがったか、しばらく鼻の頭見せねえから、ついにくたばったかと思ったよ、香典出すのが惜しいから、ボケたついでにしばらく死ぬのも忘れちまえ」
     などと言う。こういう江戸っ子の温かみを含んだような口の悪さと、無知で間抜けな長屋の住人の与太郎が絡むと落語のリズムができあがるん

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    2023年06月18日
  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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    テレビ「100分de名著」では読んでいない人として話を聞く著者が、読んだ後に改めて対談する。
    本についてとことん話すのは楽しい。しかも相手はその本の大家となると一層だろう。
    本の内容を我が身に取り込み、咀嚼して自分の感覚とする流れが素敵。

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    2023年06月01日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    伊集院さんの意見に共感しまくりだった。
    カフカについて語っていた時、人と繋がっていたい、話したいと言う気持ちがありながら、面と向かって話すのは抵抗があるし怖いから電話や手紙が繋がっていたいと主張は、特に共感した。

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    2023年04月09日
  • 名著の話 芭蕉も僕も盛っている

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    ネタバレ

    「神様がいることを100%信じられていれば、ある意味で、『手』は見えるかのように思える。でもそうじゃなくなったときに、僕らの世の中には、生活を左右するいろいろな原因があるものの、それをすべて見通すことは人間にはできないことがわかってしまう。それが近代を生きる人間の根本的な不安としてあるということですね。」

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    2023年04月08日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    ■ Before(本の選定理由)
    NHKの人気番組のスピンオフ企画らしい。
    100分de名著、というタイトルと構想が素敵。

    ■ 気づき
    紹介された3冊の中で、「変身」と「遠野物語」は既読。既読なのだけれど、2人の対談を読んでいるとまったく違った・もう一度読みたい!と思わせる考察が得られる。目線としては、「著者はなぜこれを書いたのか」ということ。

    ■ Todo
    番組、何かの手段で観てみよう。
    自分が一番興味無さそうなヤツを、観てみたい。

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    2023年03月23日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    100分de名著で紹介された本に対して、収録後にもう一度専門家と一緒に話をした本。
    どの作品も読み方が人により変わる作品が紹介されており、次に読む本が決まった気分。どれもタイトルは聞いたことはあるけど読んだことがないので、自分だったらどう思うだろうかと今から楽しみ。

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    2022年10月26日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    昔、変身を読んだ時はそういう設定なんだと割とすんなり受け止めていたが、これは引きこもりたい男の物語なんだと解釈されると全然違う話になるのだと衝撃を受けた。読み方は一通りじゃないと知れただけでもこの本を読んで良かった。

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    2022年07月25日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    100分で名著で、本を読んでいない伊集院さんが本質をついた鋭い指摘をできるのが凄いなあと思っていたのですが、秘密がわかった気がしました。

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    2022年06月14日
  • 名著の話 僕とカフカのひきこもり

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    100分では収まりきれない深い話が良かったです。伊集院さんの魅力や、本の読み方が深まりました。「変身」は何故?「遠野物語」はなんとなく、「いきがい」は名前を知っている程度の私にも〈無知との遭遇〉は起こりました。

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    2022年06月05日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    戦争前後で、それまで習っていたことが全部間違っていました、となった。戦争を体験している人は、そういうガラガラポンが起こることを体験している。自分が積み上げたものが必ずしも100に到達するという思いがない。
    何だって起こるし、完全になることはないってことか。

    年は人間の意識で考えられたことに基づいて作られた場所。都会に住む現代人は、感覚を通して世界を受け入れない。意味があるものしか理解しようとしない。意味のないものを排除する。

    思い詰めない。猫を見る。

    幽霊はいる。いなきゃ言葉にならないから。頭の中にいる。

    不便は半分楽しみなはずだと。便利にするのを世間が創造的だと思っているなら、趣味の

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    2022年05月17日
  • 次の角を曲がったら話そう ~伊集院光とらじおと自由律俳句の本~

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    ただの日常。大切なとき。

    本当に、ルールなんてない自由な俳句と、想像。
    こういうの好き。なんにも縛られない、自由。

    聞き手の自由な解釈に、あなたはそう感じたんだね、わたしはこう。直接は書き込めないから、付箋に託した。

    わたしにも、作れるかな。些細な生活を大切にする為に。

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    2022年02月19日
  • 次の角を曲がったら話そう ~伊集院光とらじおと自由律俳句の本~

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    毎週このコーナーを楽しく聴いていますが、人によっての解釈が近いものもあれば全然違うのもあって、自由律俳句、本当に面白い!
    こうやって活字になったものを改めて読むのもまた違った楽しさがあっていいですね。
    嗣永桃子さんの”犬の余命”の句に対する解釈は聴き逃していたので、この本で初めて知って衝撃でした。
    その解釈の仕方は想像外だったけど、そこに羨ましさを覚えるのは自分が歳をとった証拠なんでしょうね…。
    読み手の遠藤泰子さんのお話も興味深かったです。

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    2021年12月28日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    伊集院光と養老孟司による対談本
    二人とも世間というものに浸かりきっていない観点を持たれている
    だからこそ、重なるところ、明確に離れてしまっているところ、それを言語化できる
    言語化して自分の感覚(実体験)を抽象化することで世間の圧を受け流せるのではないかと感じた
    今が訳もわからずシンドイ方は読んでみると良いかもしれない

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    2021年12月26日