伊集院光のレビュー一覧
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自由律俳句。
某自由律俳句で有名な方の作品を読んで
「あ、これ合わんやつ」
って思って避けてたジャンル。
だけど、この本の自由律俳句たちはすごく素直に読めて、共感できるものもあったりして。
どれも、思わず口をついて出たような、ぼーっとしてる時に思わず浮かんだような、とっさに出ちゃった一言のような、そんな言葉で、それがすごく心と頭に入ってくる。
どうしよう、どれも分かる。どれも好き。
パーソナリティの方たちのごくごく普通の感覚も良い。
ちなみにタイトルの「次の角を曲がったら…」を読んで。私は「何かを言いそびれている」って感じではなく本当にそのまんま「次の角を曲がったら話そう」って誰かが言う -
Posted by ブクログ
ネタバレとても読みやすく、そして面白くて2日で読んじゃいました。「100分de」での伊集院さんが全く読んでないのにあんなに的確な質問できることにビックリ。むしろまっさらだからできる純粋な疑問なのかもしれないけど。私にはできない。
今回はちゃんと読んでから改めて名著対談ということでしたが、もちろん的確だし、目の付け所がさすがです。
松尾芭蕉の
むざんやな 兜の下の きりぎりす
は印象に残った。
ピノッキオで和田先生が
「意思を持ったあやつり人形であるピノッキオは、わたしたち人間を体現しているように思えてならない」という言葉が印象的でした。
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シリーズ前著もすごく面白かったので、今回もほくほくと読み始めた。『奥の細道』『ペストの記憶』『ピノッキオの冒険』が扱われている。まず選ばれた作品に対して、それが来るの?と思った。『ペストの記憶』はまあ、世相というものがあって、選ばれても納得。でも、後の二冊は?
『奥の細道』は、諄々と語りをつなぐようでいて、ここぞというところに短詩型で、ぐっとフォーカスして切り取った、心動いたものを提示する。それは、タレントとしての伊集院さんの達者な語りの中に、ここを聞かせたい!(あるいは効かせたい!)と思ったところを、ぐっとパッショネイトな『盛った』表現をするのと似ているのかもしれない。『あとがき』に、芭蕉 -
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「100分de名著」ホスト役の、伊集院光さんと、番組でそれぞれの回に解説者として出演しておられた専門家の事後対談集。取り上げているのは次の三作品。
フランツ・カフカ『変身』
柳田国男『遠野物語』
神谷美恵子『生きがいについて』
共通して見えてくるのは、行き場のない者、出来ることを奪われた者の、その先にある『生きることの問い直し』のように思う。この本については、まず、番組を配信で見直すか、題材になった本をよむのが良い。しかし、それも大変…ということなら、全く知らぬまま、読まぬままより、
「この有名な作品は、こういう内容だったのか。ふうん。」
という感じで、刺さったものだけでもお手に取られ