五味太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■260927「大人問題」五味太郎
・生まれつき障害者の子はその環境しか味わったことがなくそれに慣れているので、他者から「頑張ってね」と言われても、一体何を頑張れば良いのか、ということになる。
・犬を可愛がる行為は未熟だ。犬が弟子とか子分という立場であるからだ。犬が言う通りにすると飼い主は喜ぶ。
・日本人は平均的なパターンの中で生きている。平均的な生活を出したがり、それから外れた生活をする人を普通ではない人であるとラベリングする(GWは出かけなければならない、平均年収、いい年して働かないのはよくない、など)。世間並みに生きたい、でもできればちょっと頭がでたいと言う精神構造(世間体を意識する。)。しつけという言葉は、「社会人化させること」である。躾は「美」というつくりで誤魔化しているが、「身」に世間体の「世」とするのが妥当。
・初期の学習は場合によっては害がある。「鯨は魚ではありません。哺乳類です」というようなレベルの教え方は有害。せめて「鯨は動物分類上、哺乳類に分類されます」と丁寧に教えないと子は混乱する(大きい魚と混乱する)。
・「わかった」大人が「わからない」子に教えるという構造が誤っている。あるべきは「わかりたい」子が「わかっていそうな」大人に効くという構造である。必要なのは(自称)「わかっている」人ではなく、現役でやっている人、つまり「わかろうとしている」人である。子は「新人」「ルーキー」であり、それが成長していく自然の流動をスムーズにすること、阻害しないことが重要。
・わかりあうことでつながるより、わかっていないことの認識でのつながりの方が熱い。わかろうとする、わかりたいと思う意志のようなものが相互関係を熱くする。
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Posted by ブクログ
名エッセイの復刻、なんだそうな。
五味さんの解釈。
賛同できるものもできないものもある。
それでいい、かな
考えるということ
学校にゆくということ
働くということ
怠けるということ
学ぶということ
相談するということ
貯金するということ
占うということ
盗むということ
家庭を作るということ
食事をするということ
尊敬するということ
病院にゆくということ
好むということ
嫌うということ
裏切るということ
旅をするということ
努力するということ
浮気をするということ
歯を磨くということ
出産するということ
反省するということ
恋をするということ
賭けるということ
日記をつけるということ
自殺するということ
約束するということ
嘘をつくということ
整形するということ
生命保険を掛けるということ
信仰するということ
化粧するということ
就職するということ
貧乏するということ
幸せになるということ
結婚するということ
嫉妬するということ
指導するということ
騙すということ
ボランティアをするということ
寝るということ
死ぬということ
人を助けるということ
風呂に入るということ
生きるということ
悩みをもつということ
酒を飲むということ
ポーッとしているということ
愛するということ
民主主義でゆくということ
大人になるということ
自由であるということ -
Posted by ブクログ
五味太郎さんの絵本が大好きなので思わず手に取った。
以前、五味太郎さんのラジオをたまたま聴いて、ドライな物言いをするのになぜか嫌な感じがしなくて不思議な人だな〜と思ったことがあった。
そのスッキリした考え方が短くスルスル書かれていてサクサク読める。
一つ一つ熟考するのではなく、詩を読むみたいに目を通しているとなぜかスッキリしてくる、妙な体験をした。なんか文字を追いたいな〜って時にまた見たい。
「寝るということ」で"〜急にはしゃぎ出しました。この女いったい何を考えているのでしょうか。"の切れ味がすごくて笑っちゃった。
新聞のような質感の装丁もお気に入り。 -
Posted by ブクログ
親子機関車が、野をこえ山こえ谷をこえ、ただ走っていくお話。
特別大きな事件がおこるわけではありません。でも、五味太郎さんの作品には大事件なんていりません。
汽車の走っていく「音」が、場所によってちょっぴり変化する。そこがなんだかすごく面白いんです。
例えば、トンネルを抜けたら客車が一台ついてきていない。
すると、汽車の音が「ぽぽぽぽぴ」と、最後が「ぴ」になっちゃう。
そのあと、はぐれた客車が「ててててて せせせせせ」とやってきて、みんな一緒になると、また元の「ぽぽぽぽぽ」に戻る。
そんな、ささやかで愛らしい変化の描き方がたまらなく大好きな一冊です。 -
Posted by ブクログ
「どうしよう……こわいなあ……」
そんなふうにビクビクしているのは、わにさん?それとも、はいしゃさん?
実は、どっちもなんです!
歯医者さんが怖いのはわかるけれど、はいしゃさんの方だって、鋭い歯を持つわにさんを前に「こわいなあ」とドキドキ。
ページをめくるたび、同じ言葉が二人からこぼれます。
同じセリフなのに、わにさんが言うときと、はいしゃさんが言うときでは、ちょっとだけ意味が違って聞こえるのが不思議で、とっても面白いんです。
五味太郎さんの描く表情がとにかくユーモラスで、読んでいるうちに「ふふっ」と笑っちゃいます。
最後は「歯みがき、ちゃんとしようね」という気持ちになるけれど、決して押しつけがましくなくて、その絶妙なバランスがさすがの一言。
小さな子なら絵を見て笑い、大人はその構成の深さに感心しちゃう。
読み方を変えればまた違う表情が見えてきそうな、何度でも読み返したくなる素敵な一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそういうことなんだって思えれば、楽になる。
まず見た目がとてもタイプ!
独特なフォントとレイアウト。大きくてわかりやすい文字と、ゆる~い五味さんの挿し絵のコントラストが見ていて楽しい。本体のコンクリートのような色合いも無機質で好き。
読むのはもちろん、飾りたい!と思って購入。
母が五味太郎さんの絵本が好きだったので五味さんの本が家にたくさんあった。
柔らかく、でも少し毒のある絵も好きだし、五味さんフォント(手書きの文字)も好き。
よく読んでいたのは『正しい暮らし方読本』。
幼いときは文字が読めなかったり、読めても意味がわからなかったりして、全てを理解できていたわけじゃないけど、絵がたくさん描いてあって眺めているだけでも楽しくて愛読していた。年齢が上がって再読すると「こんなこと書いてあったんだ?」と細かい皮肉やニュアンスも理解できるようになり、新たな発見があって、二度も三度も楽しんでいた記憶がある。
いま、読めない文字はない(はずだ)けど、昔は考え方が未熟で理解できなかったことを、歳を重ねていろんな考え方ができるようになって理解できるようになるのと少し似ているな?
五味さんの絵と文字を見ると自然と暖かい気持ちになる。岡山土産のきびだんごのパッケージを見てもにこにこしちゃう。
それは、小さい頃の読書体験があったから。
いろいろなテーマに対して五味さんの解釈が書かれていて、わかる!というものや、そうかな~?それは強引なんじゃないかな~?というものもあって面白い。
無駄な装飾を全て削って、本質だけ残して解釈している。
一般的にウダウダと考えられているようなことは、実は付属品や装飾であって、もっとシンプルに考えてもいいんだよなあと思わせてくれる。そうすれば、もっと物事はわかりやすくなるし、悩みから開放されたりするのかも。
特に好きだったのは、
・働くということ
・怠けるということ
・相談するということ
・ボーッとするということ
の4つ。
相談する、といいつつ、相手に意見は求めていないのです。話を聞いてくれて、「大変だったね」の一言をいただければ満足なんです。
大人になると話す相手が固定化してくるのも、「この人ならわたしが欲しているリアクションを取ってくれるであろう」、「この人なら欲している言葉をくれるだろう」、と期待しているからなんだろうな。自分よ、そういう存在は本当に大切にしたほうがいいよ?
どうぶつ占いではコアラのわたし。“ボーッとする”時間が本当に必要だから、“ボーッとする”のは何もしていないんじゃなくて、“ボーッとするをしている”のだと書かれていて、本当にそうなのよ、と激しく同意。
別に、他人に理解してもらえなくてもいいけど、どうか、“ボーッと”している時間にケチはつけないでいただきたい!(ドーーーン!)