五味太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ勉強はストイックなものという思い込みを正せ、と言ったのは親野さんだった?
子供が自ら「楽しい」と思えば、自然に「知りたい」「読みたい」「描きたい」という気持ちにつながっていく。つながらなくてもソレはそういうタイプの個なんだよっていう感じ?
こうやって言葉でまとめるのも「わかってないんだよな」って怒られてしまいそうな本。
言い返したいこともけっこうあるけど、五味さんってそういう個なのね、と思うことにする。
20年近く?前の本なので、今の学校や社会はもう少し違ったものになってるような気がする。よいか悪いかは別として。
「目が楽しい、口が楽しい、のどが楽しい、耳が楽しい、手が楽しい。絵本というものはそういう世界になじむのですが、サポートする大人の側が違うモティベート(動機づけ)としてとらえるから、おかしなことになってしまいます。」
「足がサイダーだよって言った男の子がいたそうです。(略)やっぱり、言葉って限りなくスリリングなんです。そのスリリングさの学習、どこかにあるのでしょうか。」
(世間様の目)「つまり基本は禁止なのです。してはいけないことが多くあって、していいことが少しある。で、自分のしていることがしていいことなのかどうか、ちょっと心配だという図式なのでしょう。」
「学びたい、知りたいという、その子の必然が出てきたときに、はじめて”教育”というものが、現象としてな成り立つのだろうと思います。
そのときにいちばん必要なのは”わかっている”人ではなくて”わかろうとしている人”です。”人生、そこらあたりが問題なんだよね”と問題を世代を超えて共有できる人。」
「子どもというのは”異邦人”だと思っています。この文化圏に最近やってきた異邦人という感じ。だから、この国の、あるいはこの風土のこと、何もしらないのは当然のことなのです。」
「子どもは大人をただ”見ている”のだと思います。(略)大人の立派さを見ているわけでも、批判しようと厳しく見ているわけでもなく、ただそこに居るから見ているのです。」
読んでいてかつての自分をいろいろと思い出した。
「兄が徒歩で家を出発して、その何分か後に弟が自転車で出発してそれぞれ駅にむかう。駅までの距離は**。兄の歩く速度は**。」なんて算数の文章問題。
確かに私も、なんで二人で一緒に行かなかったのかその背景を悶々と想像してしまったり、自転車途中でパンクしたりして、なんて考え出すと、算数なんてどこかに行ってた。
我が家のルーキーどもの熱い視線を意識しながら、自分のことも考えてみよう。 -
Posted by ブクログ
五味太郎(1945年生まれ)の色合いは 黒く沈んでいる。
桃色は 鮮やかでなく 青色も暗い。
しかし、不思議な 絵本の風景がある。
ひらがな・・・がいろんな場面に使われる。
『るるるるる』
るるるるる は飛行機が飛んでいる。
青い空に るるる というひらがなが現れ・・
そして飛行機が るるる といって現れる。
飛行機が だんだんと大きくなって るるる も大きくなる。
雲に遭遇して 真っ暗ななかで
飛行機は れ となり れれ ・・・れれれ ととんでいく。
雲が終わったら るるる に戻って飛んでいく。
とにかく 飛行機が 飛ぶ音が るるる なのである。
飛行機って るるる って飛んでいるのかしら・・
飛行機に乗っても気がつかないが…
五味太郎は るるる なんだろう。
ページをめくるたびにどう展開していくのか
たのしみなのが 絵本であるが・・
るるる・・・と飛んでいるだけで…
なぜか楽しい。
理由もなく 説明もなく 言い訳もない。
そういう世界を作り上げているのが 五味太郎なんだろう。
『なんだかうれしくなってきた』
虫やカエルやトンボで遊ぶ 少年が・・・
おとうさんとおかあさんと ドライブに・・・
虫やカエルやトンボに留守番というが・・・
結局はついてきてしまって
みんなで遊ぶ。
少年は 『なんだか うれしくなってきた』 のである。
そして 帰りには 少年は 『もう 最高だね!』でおわる。
ふーむ。
ほんと なんだかうれしくなるのである。
『みんなが おしえてくれました』
少女はいう
あるきかたは ねこがおしえてくれました
とびこえかたは いぬがおしえてくれました
のぼりかたは さるがおしえてくれました
はしりかたは うまがおしえてくれました
きもちのいい さんぽのやりかたは にわとりにおしえてもらいました
おなかのひえない ひるねのしかたは わににおしえてもらいました
はなのかおりやあじのことは ちょうちょにおしえてもらいました
おににみつからない かくれかたは うさぎがおしえてくれました
つちのなかのひみつは ありがおしえてくれました
わるものをやっつける たたかいかたは ゴリラにおしえてもらいました
よるのことは ふくろうがおしえてくれました
・・・・
最後は
どうみても りっぱなひとになるわけです
という。
この限りなく楽天的な 絵本は いったいなんだろう。
絵本の世界が こんなにもひろがるのはいいなぁ。
しかし、うまやわにやゴリラは日常生活ではあうことができないので、
みんな りっぱなひとになれないのだな。
アニメが 日本発であるが・・
絵本も いいものがあるが…世界になかなか広がらないのはなぜだろう。
デジタル化されていないからかな。