エミンユルマズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本に関していえば、全自動化の技術が完成した時には、望むと望まざるとにかかわらず、だいぶ人口が減っている。人口増加国よりダメージはかなり少ないはずだ。その分、人間のリソースをよりクリエイティブな分野に集中し、未来に高い価値を生む労働を発明していけばよい。自動化時代において、人口減少はむしろ追い風といえるのだ。
移民大国といわれる米国でさえ、現在、人手不足が叫ばれる中でさらに移民を増やすととには拒否反応が出ている。これは将来、人間が余る時代を見越してのことだと私は考えている。
ちなみに日本が中国から輸入しているものを構成比別に見ると、次のようになる。
機械及び輸送用機器44.6%
雑製品22.7%
原料別製品12.3%
化学工業品9.0%
食料品及び生きた動物4.4%
その他2.9%
これらに加え、日本は中東からの原油輸入に大きく依存していることも、忘れてはいけない。中東産原油はマラッカ海峡を通過して日本に入ってくる。前述したように、南シナ海での有事が重なったら、恐らく中東産原油が日本に入ってこなくなるか、入ってくるとしても相当、難航するはずだ。結果、当然のことながら輸入に際してもかかるコストが増大するため、石油やガソリン、灯油などの値段が大幅に跳ね上がってしまうだろう。
したがって国家安全保障の観点からすると、日本をいかにして自給自足できる国にしていけばいいのか、真剣に考えなければならない時期に来ている。
国家安全保障というと、すぐに戦闘機や戦車、その他の武器関係にばかり目が行ってしまいがちだが、そうではない。武器はあくまでも狭義の防衛関連だ。私が言いたいのは、もっと広義の防衛関連である。
その観点でいえば、食料関連の企業は立派な防衛関連企業だ。食料安全保障という言葉もあるくらいだ。その他、サイバーセキュリティも防衛関連企業に入ってくる。南シナ海や台湾海峡で有事が起こるという最悪のシナリオを想定すれば、日本は広義の防衛関連をしっかり整備する必要がある。
日本人を見ていて思うことがある。それは、政治に対する無関心ぶりがすごいことだ。
市井の日本人がもっと政治に関心を持つようになれば、前述したような時代に合った、優秀な政治家が輩出される可能性が高まる。
そのためには、日本人の納税者の権利を守る政治をするべきだ。いや、日本の納税者の権利を代弁する政党が必要だと言うべきだろう。
「納税者の権利を守るのは政治家の務めとして当然のことではないか」と思った人は、搾取されている。日本には、納税者の権利を守ることを是とする政党は、一つも存在しない。あの自民党でさえもがそうだ。 -
Posted by ブクログ
面白かったし、かなりさっくり読める。
動画やテレビなどでエミン・ユルマズ氏が発言している内容が流れに沿って説明されており、
納得感のある内容だった。
情報が駆け巡りあらゆるソースにアクセス可能な時代だが、
情報というものはこういった書籍に比べるとやはり分断されたものが多く、
単語同士をつないでも接続詞次第で意味が変わってくるように、
受け取り方や情報同士の繋ぎ方でかなり差が出てしまうなと。
(バイアスがかかるという意味で)
また、切り取り方でも意味合いが変わってしまうので、
「本で読む」ということはやはり大切だと思う。
・日経平均はこれから伸びていくがリスクもあるよ
・新冷戦時代の流れはこうなりそうだよ
・地政学リスクも当然あるよ などなど
個人的にはこれを読んで感じたことは、
やはり資本主義観点のグローバリズムからの脱却、
ナショナリズムの台頭といった過渡期の中にいるということが、
世界的な流れなのではないかと感じている。