あらすじ
激動の世界経済、それでも株も賃金もまだまだ上がる! インフレからの「日経平均30万円の時代」に備えて私たちの資産を守るには?
ついにはじまった「エブリシング・バブル」崩壊、この先、日本はどうなるのか?
大注目の経済評論家二人が「日本株」の実力と可能性を見極めた日本人必読の書!
第一章 日銀マネーがバブルを延命させてきた
第二章「世界インフレ」と日銀
第三章「インフレで借金帳消し」が政府の目的
第四章「トランプ再選」と「第三次世界大戦」
第五章「投資している人」は勝ち組
エミン・ユルマズ「まえがき」より
日本でも今後インフレが定着します。インフレの脅威が金融緩和の時代を終わらせるでしょうが、それは金利のある世界の到来を意味しています。金利のある世界が戻れば、相場の価格発見機能も復活するでしょう。
(対談相手の)永濱さんとはテレビ出演をきっかけに知り合い、日本や世界が抱える問題について大いに意気投合しました。お互い課題へのアプローチや手法は違っていますが、同じような結論を導き出していたことに最初は驚きを感じました。
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Posted by ブクログ
エミン氏の前著が興味深かったのでこちらも読んでみました。地政学的に読み解いていくと日本の未来は決して悲観ばかりではないというメッセージですね。とても分かりやすかったです。この本の発売時点ではまだトランプ政権2期目が発足前だったので、また事情が変わってくるかも。
Posted by ブクログ
PIVOTでよく見させていただいてるお二人。
日経平均が30万円という衝撃的な数値の裏には、インフレがあるんだなと理解できただけでも収穫でした。
Posted by ブクログ
日本の株価はまだまだ上がるぞ!というエミンに対し、反対はしないが少し冷静な永濱氏の構図。果たして、その根拠は?というのが、本書の面白さ。
日経平均は2024年3月ごろに一度4万円をつけて最高値を更新。少し下がったが、最新の情報では4万円超えとその辺をうろちょろ。これは日経平均にありがちなパターンで、3万、4万という「大台」に乗ると、利益確定売りが出て、しばらく相場が横ばい状態になるらしい。
振り返ると、日経平均が2万円に乗ったのは、アベノミクス開始後の2015年。日経平均が3万円に乗ったのは2021年。そこからの4万円台なので、割高感が懸念される。「日経平均が4万円は高い、バブルだ」と思ってしまうのは、バブル期とほぼ同じ価格になっているからだ。
だが、早ければ2025年後半、遅くても2029前半ごろには5万円台に乗せるというのがエミン。
新NISAや自社株買い、ROIC経営などのテコ入れ、インフレで貯金が目減りするなら株式へと様々な要素により、日本の株価は上がる。新NISAで外国株への投資が進むと、海外への資本流出が起き、円安が進むが、新NISAの45パーセントは日本株に流れているらしい。
更なる円安による海外投資家の割高感、地政学的リスク、人口減や内需縮小を考えると負の要素もある。結局、断言できるなら誰しも飛びついて、それこそ収まりなきバブルになるわけで。
Posted by ブクログ
エミン・ユルマズさんの解説は相変わらずわかりやすいですね。日本株、上がるといいのですが・・(あんまりそんな気がしない・・) 米中対立の中、日本にとってもよい環境が訪れるかも知れませんが、米国がくしゃみをしたら日本は集中治療室送り・・とかちょっと心配。世界がブロック経済に移行する状況ではいかに自前で生きのびられるかが大事だと思いますが、政治家にその覚悟はあるのでしょうか。
日本の世帯の1/3がすでに年金生活など無職世帯になっているそうで、これからは「投資をしなければ飢える」世の中になりそうです。格差が広がる先にあるのはファシズム、だけは避けてもらいたいものです。