エミンユルマズのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ米、中、EU、新興国、日本の立場について、米中新冷戦を軸に日本の株式市場の将来が明るいことがわかりやすく解説されている。
中国の戦略とそれに対するアメリカの措置について、わかりやすく解説されており、日本は両大国が味方につけたい対象であることがよくわかる。
著者は2025年に日経平均5万円を予想しているが、やはり日本株が指数としてアメリカ株をアウトパフォームするのは無理ではないかと思う。日経平均が5万に行くなら同じ時にsp500 は8,000を越しているのではないか。
日本には人口減少とデフレ、出る杭を打つ空気感があり、アメリカに勝てる要素が見当たらない。
しばらくはローテーションの中で日本株 -
Posted by ブクログ
前半は世界情勢について解説しているのに、後半では日本株投資を勧める内容に変わっており珍しいストーリーだった。
前半は米中新冷戦について。
今後の世界は自由主義国と管理国家の世界に分断されると予言している。
後半は分断された中での日本は非常に良い立ち位置となり、日本経済は大きく成長する。日経平均は2025年までに5万円を超えるので今が投資のチャンス。その後具体的な投資方法について解説している。
米中を軸にした世界の分断や日本経済の成長等、筆者の主張する未来の世界はあまり聞いたことのないものであったが、それぞれの根拠も示しており、面白い内容であった。
10年後に振り返ったみたい。 -
Posted by ブクログ
コロナ後の世界経済を地政学的に分析しており、米中対立の構造と今後の趨勢について述べた後、過去の経済サイクルから日本経済の行く末を占っている。
トルコから日本に移住した経歴を持つ作者は、最近では珍しい日本経済を肯定的に評価する方で、本の内容を読むと少しばかり希望が持てる。
何より、デストピアのような監視社会を推し進めながら、一帯一路のような戦略でプレゼンスを高める中国に対して、米国だけでなく、同盟国である日本が協力して牽制することが世界平和につながるという点は、事実であれば明るい材料であるように思える。
サラッと読める割に、勉強になることが多いため、オススメの一冊。 -
Posted by ブクログ
表紙裏、見出しランキングで見るトレンドのキーワードがポジティブワードばかりになったら「天井が近い」
PER16倍は通過点、米国は20倍が当たり前!
想定を超える評価損の銘柄は、一旦損切りして買い直すべき。損益通算で節税も可能。また、多額の評価損は精神衛生上も良くないほか、戻った時にそんなかトントンで売ってしまいがち!
アメリカ人からすれば、アジアのハブは中国の息のかかるシンガポールではなく、東京!
平和不動産が上がっているのは、東京証券取引所の大家だから!金融センター東京は、買い!
意外と見ない巻頭ページの集計データは貴重!
紙の四季報を見る理由は、投資したい企業、情報を知りたい企業 -
Posted by ブクログ
日本の株価はまだまだ上がるぞ!というエミンに対し、反対はしないが少し冷静な永濱氏の構図。果たして、その根拠は?というのが、本書の面白さ。
日経平均は2024年3月ごろに一度4万円をつけて最高値を更新。少し下がったが、最新の情報では4万円超えとその辺をうろちょろ。これは日経平均にありがちなパターンで、3万、4万という「大台」に乗ると、利益確定売りが出て、しばらく相場が横ばい状態になるらしい。
振り返ると、日経平均が2万円に乗ったのは、アベノミクス開始後の2015年。日経平均が3万円に乗ったのは2021年。そこからの4万円台なので、割高感が懸念される。「日経平均が4万円は高い、バブルだ」と思っ -
Posted by ブクログ
エミン・ユルマズさんの解説は相変わらずわかりやすいですね。日本株、上がるといいのですが・・(あんまりそんな気がしない・・) 米中対立の中、日本にとってもよい環境が訪れるかも知れませんが、米国がくしゃみをしたら日本は集中治療室送り・・とかちょっと心配。世界がブロック経済に移行する状況ではいかに自前で生きのびられるかが大事だと思いますが、政治家にその覚悟はあるのでしょうか。
日本の世帯の1/3がすでに年金生活など無職世帯になっているそうで、これからは「投資をしなければ飢える」世の中になりそうです。格差が広がる先にあるのはファシズム、だけは避けてもらいたいものです。 -
Posted by ブクログ
隣駅の本屋さんに久しぶりに行った時に、表紙と帯に書いてあることが気になって読むことにしました。円安(200円)になるとか、日経平均が5万円、将来的には30万円になってもおかしくないとあり、日本がそんなに魅力的なのかを知りたくて読みました。
日本株は暴落するという本がある中で、日本の外から客観的に見ることができる、本書の著者(エミン氏)の考え方を理解したく思いました。
以下は気になったポイントです。
・日本はすでに「失われた30年」を脱して黄金期に突入している、黄金期のスタートはアベノミクスが始まった2013年で、すでに10年が経過している。4万円をつけた株価は、しばらく揉み合い調整しなが