エミンユルマズのレビュー一覧
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この著者の本は最近気に入っていて、これで5冊目となりました。私の好きな歴史を地政学とお金(マネー)に関する観点から解説してくれています。共産主義に対抗して自由主義を推し進めてきた、アメリカのトランプ大統領が、関税を導入していることは、歴代の第二次世界大戦後の考え方を覆すもので、今は歴史的な転換点にあると理解しました。
更に、マネーが果たしてきた役割の変化を、歴史に沿って解説してあるのが興味深かったです。現在ゴールドの価格が上がっていますが、世界中で使用されている通貨の役割が見直されている最中なのかもしれません。しかし、本書の中でアメリカの優位はしばらく続く、と強調してあったのは記憶に残るモノ -
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四季報の読み方を基本から学べる。
非常に勉強になる。
ただ所々疑問点矛盾点もある。
PSRについて、時価総額÷売上高なのだが
①利益を考えていない。売上高が多くてもコストも上がれば当然利益も少なくなる。
②売上高の質 売上が伸びても回収ができてない可能性もある
③低いのは世間から事業の将来性への危惧されている可能性
バブルについて
著者はパフェット指数を出して米国はバブルであり崩壊後は日本にお金が回ってくると言っている。
米国は210 %一方日本も現在176%で指数的に充分バブルである。エミンさん矛盾してます。
パフェット指数についても色々問題はある。
時価総額全体÷名目GDPなのだが
①自国 -
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トルコ出身のエコノミストである著者が、地政学の視点から見る今後の世界経済の方向性について述べた一冊。
「日経平均30万円説」で話題になりました。この日経平均30万円というのは、本当かなあと疑って見てしまいますが、著者が指摘する、地政学的に見た考え方は興味深いものだと感じました。
・アメリカの「AIバブル」は遠からず弾け、そのマネーの動向は地政学に影響される
・地政学的に見て、米中新冷戦と呼ばれる状況が始まる
・中国に投資されたマネーの退避先として、安全性の高い日本に向かう
・ある程度インフラや人材が揃っていて製造業が盛んな国は、結局、日本しかない
・TSMCの日本進出は、台湾有事を想定した「疎 -
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先日ネットを見ていて気になった本です、この本の著者はトルコ出身の方で、自国で何度も起きたハイパーインフレを実際に経験されています。多くの人は現在はすでにバブルの状態にあり、中には故・森永氏のように今までのバブルとは異なって元に戻らないとも言われています。
この本によれば、その中にあって日本株は有望とされていますが、果たしてどうなのでしょうか。アメリカの夏休みが終わる9月に何らかの動きがあるかもしれないので、この数ヶ月は特に注視していきたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・トランプ関税政策が彼の思いつきではなく、合衆国のスタンスの変化を意味するのであれば、これは第二次世界大戦 -
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おかしな企業には手を出すなとユルマズ氏。
自己資本比率が低く、有利子負債の額が大きく、キャッシュフローが回っていない企業。
本筋はP119-144なのでその辺りと、知りたい銘柄などはp146からなのでそこを読むとカバーできる。
アマノリーについての話が印象的で具体的な根拠がなく理論的には説明できないけど、1種の経験則として『あり』と思えること。例えば経営者が替わるとか世代交代を示すようなキーワードがあった時は、その後から株価が上昇に転じるというパターンがある。業務提携というワードもより大きな企業と組んだりするとその後でそれが資本提携につながるパターンがある。
逆に株価にとってネガティブなワ -
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ネタバレ四季報は、変化に気づくためのツール。長年読み続けるからこそわかることがある。
「見出しランキングで見る業績トレンド」ポジティブな言葉で埋まると反落しやすい。
ネガティブな言葉ばかりのときは、悪材料を織り込み済み。
世代交代、経営者が代わる、などは上昇のサイン。
小さな企業が大きな企業と業務提携、は買収などがありうるので買うチャンス。
世界初、とあったらウォッチリストに入れる。値下げは業績悪化につながるので、売り候補リスト。
日本株のPERはずっと16倍のまま。まだ上る可能性がある。アメリカは20倍程度。
時価総額以上の現預金を持っている場合、タダ銘柄。そのまま放置もあるが、跳ね上がる可能性は -
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ネタバレ会社四季報を「どう読むか」「どう使うか」に特化した実用書。
実際にしっかり使いこなしているプロの意見など聞いたことなかったので、珍しい本なのではないでしょうか。
単なる用語解説ではなく、エミン氏の市場観や銘柄選定の基準が明確に語られていて、四季報を“投資の武器”として活かしたい人に最適。
特に参考になったのは、
数字の読み解き方(売上・利益・ROEの見る順序)
テーマ株や成長株の探し方(上方修正や事業セグメントに注目)
割安株に惑わされず、将来性を見極める視点
実際に自分でスクリーニングやワークシートと合わせて使えば、かなり実践力が身につくのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
2022年の本なので、記憶の彼方となっていた当時の市場を思い出しながら読みました
最近の市場の変化が激動すぎて、いろいろ忘れてました(いま2025年春はトランプの関税発動でてんやわんやしてます)
恒大集団とか、アメリカのアフガニスタン撤退とか、ウクライナ侵攻など、当時の出来事をトルコ出身のエミンユルマズさんがどのように見て考えたかが書かれています
最後のほうに仮想通貨について取り上げている中で、ビックテックが政府が悪だと考えている、政府をなるべく小さくすべきというリベルタリアンがビットコインなどを支持しているという話が書かれているのが興味深い
当時は予測不可能でしたが、現在イーロン・マ