鯨井あめのレビュー一覧

  • 白紙を歩く

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    膝の故障で走れなくなった長距離走のエース定本が、そのことをきっかけに「なぜ自分は走るのか?」を疑問に思う。答えを探して図書室に行き、そこで「小説は万能だ」と豪語する明戸に出会う。彼女は自ら小説を書いていて、定本をモデルにした作品を書きたいと持ちかける。相容れない性格の2人が出会い、不器用に友情を育んで……いかない(笑)。クライマックスは2年生最後の校内マラソン大会で、笑いながら泣いた。
    鯨井さんのデビュー作に通じる読書賛歌でもあり、青春小説でもある。が、テーマは哲学的で、この作家の成長を感じる。おすすめだ。

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    2024年11月04日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    たくさんの著書も出てきて楽しいし、何より登場人物がみんな生き生きとして、精一杯生きている美しさが伝わってくる。
    お父さんのメモも優しさの塊。

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    2024年11月02日
  • アイアムマイヒーロー!

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    冒頭文の、「変わりたい、と思い続けている。自分の影を振り切って、過去を捨て去って、新しい姿に生まれ変わって、そうすれば、万事が上手くゆくと思っている。」 あ、オレだ。と最初から共感スタートだった。

    新しい自分に生まれ変わりたい、運命の出会い、奇跡、キッカケを待っている、こう思っている人に読んで欲しい。
    待ってても何も来ないし、何かあったからではなく何も無かったからこそ、今悩んでいる。 行動を起こす!というよりまずは、過去を受け入れ、自分が持っているものを確認してみる。
    自分の本質が見えてくるかも。

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    2023年07月07日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    ぜひ高校生の方には読んでほしい
    青春ものではあるが恋愛物語ではないです。空からクラゲが降ってくるというトンデモ展開のSF要素がありますが、登場人物の抱えるものはどれも現実感溢れるものばかりで、読者はきっと共感できるものだと思います。
    世の中は理不尽で溢れていて生きづらいと思うこともあるとは思うけれども、それでも優しくあろうと思えた心温まる作品でした。

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    2023年02月10日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    わたしたちは日々迷惑をかけたりかけられたりして生きています。ただ一口に迷惑と言っても、色々な種類(あるいは背景)があり、様々な形式、レベルでの「許し」「償い」が必要とされます。本書の主人公は、迷惑が何かが分からなくなり、すべての迷惑を同質な「迷惑」で片付けようとし、それを単に「かけるべきではないもの」「かけられたくないから避けるもの」として退ける生活を送っています。一見クールで合理的に見えますが、そのことによって他人への興味を失っている状態となっており、本書によれば、それはすなわち「優しさ」を欠いた状態ということに他なりません。この背景には幼い頃に売れない小説家の父が最期の病床で「迷惑かけてご

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    2023年01月20日
  • 【無料電子版】『きらめきを落としても』スピンオフ掌編集

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    収録してる時期に工夫が見られる

    メインとなる作品の時期の、さらにその前後の物語を描いたスピンオフ作品です。「きらめきを落としても」にて登場する重要なキャラクターの原作以前の経歴や背景、そして一方の原作後日談も収録しているというのが新たな試みかと思います。内容としては心が少し温まる感じがします。

    #癒やされる

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    2022年10月03日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    ふと、目にしたTwitterで知り何気なく借りた小説

    ・優しさの本質は他者への興味
    ・見た限りは話を聞いてあげるなり、諭してあげるなり、何か手を差し伸べてあげるべき
    ・ひとりは最も近くにいる気軽にやってくる地獄

    これらの言葉が心に刺さる。
    感動するオススメの本です。

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    2022年08月31日
  • 【無料電子版】アイアムマイヒーロー! 特典付き試し読み

    購入済み

    人生を考えさせられる

    私もそうですが、よく人生をやり直したいと思う人は多いのではないでしょうか。ですが、本当にタイムスリップの形で今までの人生をリセットさせてしまうと、どこか思い出が消えてしまうことに寂しさを覚えてしまうでしょう。このようなわがままな葛藤をしてしまう、人間の心理を的確に考えさせる作品のように感じました。

    #感動する #泣ける

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    2021年11月06日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    小説とクラゲと反抗のYA

    この物語には、いろんな要素が含まれていると感じた。
    総じて、気持ちの良いYAだと思う。

    1.小説
    登場人物の多くが読書家だ。実在する作家や作品の名前が多数登場し、それらに対する愛が語られる。
    明治の文豪から、現代の作家まで。ジャンルを問わず、様々な作家や作品が紹介される。
    もしここで気になる作品に出合えたなら、ぜひ実際に読んでみるといいだろう。

    2.高校生がクラゲを降らせる
    ここだけちょっとファンタジー。中盤から終盤にかけて、クラゲ乞いへの情熱が加速していく。
    やっていることは奇妙だけど、仲間を増やしながらクラゲ乞いに取り組む姿は、まさに青春の1ページ。

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    2026年05月07日
  • 白紙を歩く

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    各々の人生の価値観を考えさせらせる小説。

    二人の価値観の違う視点で物語が交際していく物語です。
    一人は天才ランナー、もう片方が小説家志望。
    全然違う価値観がぶつかる時の不思議な感覚が面白かったです。

    そして、あなたにとって「人生」とは何か?
    人それぞれで人生の捉え方が違うのかと感じました。
    また、白紙を楽しむ!、無駄を楽しむ!
    なんでも現代人は理由を付けがちですが、こだわる必要がないのかもしれません。

    僕の人生は「実験」なんだなって感じました。
    皆さんの人生の例えはなんでしょうか?

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    2025年11月08日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    ネタバレ

    「ひとりは、最も近くにいる、気軽にやってくる地獄」

    「無関心であることは、人に優しくできないということだ。自分勝手であることは、感情の矛先を間違えるということだ。優しさの本質は他者への興味だ」

    タイトルに惹かれて買った本だが、読後何とも言えないふわふわした感覚に陥り自分の心の中にもクラゲが降っているように感じた。登場人物がみんな優しい。主人公の亨は最初こそ他人にも自分にも無関心なタイプだったが、過去の父とのやりとりから人を傷つけたくないから無関心になっただけで、ずっと優しい。小崎ちゃんはクラゲを呼んでる不思議ちゃんかと思いきや、理由が余命わずかな親友との約束で世界に反抗するためだったのが切

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    2025年09月30日
  • 白紙を歩く

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    私と配偶者にそっくりな主人公たちの組み合わせだった。

    本をたくさん読む明戸さんは、かなり頭でっかちになっちゃってるけど、大人に縛られる悔しさがあるからこそ、そこから自由になるための準備(たとえば、大学に行って就職して、自活できる経済力を手に入れるとか)が必要だよと伝えたい。

    私は、大人になって親から解放され、自立してからのほうが生きやすくなったので。

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    2025年09月19日
  • 消えゆく街の秘密の友だち

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    小晴(こはれ)は小6。近くにある難しい私立中の受験のために塾に通っている。成績は良く、模試は常にA判定。満点の教科も多い。それ以外の日も英会話、水泳、ピアノと、習い事に忙しい。でも、自分の気持ちを表現することはおろか、気持ちを汲み上げることすら苦手。友だちは話が合わないし、携帯も持っていないので、いない。でも、この前たまたま見つけたクッキー缶に入っていたふしぎの街の地図で、本当にふしぎの街に行けて、そこには管理人を名乗るラッタッタだけがいた。ラッタッタには少し素直に気持ちを話せる。
    これは、イマジナリーフレンドと自己表現の発現を組み合わせたふしぎで優しいお話。
    ふしぎの街に行く過程で、なんでそ

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    2025年08月23日
  • 【無料電子版】『きらめきを落としても』スピンオフ掌編集

    購入済み

    面白いスピンオフ作品

    この本は心温まる煌めいた作品が入っていてとても面白いですがもう少し1つ1つ作品にメッセージを入れてもよかったと思いました

    #癒やされる #共感する

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    2025年03月15日
  • アイアムマイヒーロー!

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     少し、ややこしい感じがしましたが、あーそういうことかとなりました。
     タイムスリップ系で、こういうのは初めてだったので、新鮮で面白かったです。

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    2025年03月13日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    もしかして窓を開けたらクラゲが降ってるんじゃないかと透明感あって、伝えたい物語のメッセージ性も好きな作品だった
    高校生活、SF?敵は世界?そんなどこかワクワク感がありつつ、ぐはーってきた
    誰しもがクラゲを呼んでみたい、呼ぶべきだと思ったことがあると思う、そんな不思議ちゃんにもそこには理由があって真っ直ぐでいいキャラ
    主人公は自分の性格と似てて嫌気が…今更だけど学生時代をやり直して、あの時声を掛けてあげれてたらと思わずにはいられんかった
    いろいろ登場する純文学の作品も少し読んでみたくなったし、プラネタリウムの何とかて作品も気になった

    好きなフレーズ引用
    夏の深い青は底のない海のようだった 雲ひ

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    2025年02月14日
  • 白紙を歩く

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    小説を読むというのは自分自身と向き合う事なのかもしれない。それ故に否定されると怒ってしまうのかもしれない。この小説に登場する主人公は2人、その内1人の気持ちが何となくわかる。
    迷い、戸惑い、血反吐を吐きそうな想いをしながら進んでいく少女たちのそれぞれの「白紙」、このタイトルが実にいい。少々詰め込みのきらいがあるものの、まっすぐさに胸を撃たれた。

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    2025年01月29日
  • 白紙を歩く

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    長距離走で全国レベルの定本は膝を怪我して、走る目的がなかったことに気づく。苦手な読書をすることで目的を探そうとして、不登校気味で体育は完全底辺な小説を書いている明戸と出会う。性格も高校生として居る場所も正反対の2人がしばし混じり会い、「走れメロス」「星の王子さま」などについての考察やお互いの目線で周囲を語る(章ごとに語り手変更)あたりが楽しかった。
    展開が穏やかというか、山場がない展開(個人的感想です)でしたが、透明感のある青春小説でした。
    悩みがやや小学生には伝わらなそうな感じなので中学校以上向け。

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    2025年01月23日
  • 白紙を歩く

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    長距離選手の定元(サダモト)さんは、ひょんなことから小説家を目指す明戸(アケド)さんから小説のモデルを頼まれます。普通であれば交わらないであろうスポーツ女子と文学女子、それぞれが自身のことと相手のことを考え成長していく物語りだったと思います。テンポ良い文章で、しかし登場人物それぞれが悩み思考する様子が好印象でした。
    星4つです。

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    2024年12月19日
  • きらめきを落としても

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    ネタバレ

    初めて読む作家さんですが、読みやすい文体で、6編全て大学生が主人公で、きらきらした青春を描いているのが心地良かったです。

    収録作品で一番面白かったのはだんとつで「主人公じゃない」です。タイムリープSF(すこし不思議)なんですけど、タイトルの意味がわかるとニヤリとするし、最後の切ない余韻も含めてかなり好きな作品です。

    あとは文芸サークルを題材にした「言わなかったことも」も好き。

    全体的に後悔を描いている作品が多くて、青春の中に影を感じさせるのが良い。

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    2024年12月18日