鯨井あめのレビュー一覧

  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    ネタバレ

    最初主人公の亨の思考と言動が嫌いすぎて途中で読むのをやめようと思ったが続けて読んでいくとその主人公が先輩との会話や友人とのいざこざなどで変わっていったのはよかった。みんなでくらげを振らせるために学校のプールに魚を放流して周りを花火で暖めて擬似的にファフロツキーズを起こしてみようぜというバカらしい青春チックなことをやっていた姿が、高校時代にこんなことやりたかったとセンチメンタルな気分にさせられる。ラストも願いが叶い、クラゲが降ってきて、その幻想的な世界観に世界がみんな浸っているのがとてもいい感じだった。まだおや?と感じるようなところや不自然に感じるところ、気に入った表現が何度か繰り返すところが少し野暮ったく感じることろがちょっとマイナスで、作者が大学生とのことなのでこれからに期待か。

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    2026年08月27日
  • ライク・アウトサイダー

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    鯨井あめさん、待望の新作。売れない漫才師が、相方の行方を追う殺し屋に襲われる。が、殺し屋は彼に取引をもちかける。曰く、「俺を笑わせろ」。
    んー、なんだ、この展開? これまでのあめさんの著作とはまったく異なる作風に首を傾げる。そもそも漫才師が主人公のくせに、ちっとも笑える要素なんてない。あえて言えば、巻き込まれ型冒険小説なんだが、それにしても……。読み進むにつれ、どんどん話が大きくなる。殺し屋、やくざ、警察と来て……。
    結局、最後まで違和感は拭えず、何を言いたくてこの小説が書かれたのかわからなかった。

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    2026年08月07日
  • 沙を噛め、肺魚

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    沙に覆われた近未来の世界を舞台にした
    ディストピア青春小説。

    世界が週末に向かっていても。
    “機械”が全てを代替しても。
    人間の情熱は止まらない。

    作品は2部構成。
    前半は主人公の
    親の前でも赤の他人の前でも演奏をためらうメンタルで
    情熱だけは燃やす、というキャラ設定にちょいモヤ。
    後半は“くされ縁”というだけで、
    あまりに噛み合わない二人が友人関係を続けている状態にちょいモヤ。

    とはいえ青春の衝動が何かに刻まれ
    伝わっていく様はとてもよかった。

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    2026年07月18日
  • 白紙を歩く

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    陸上を続ける理由を探す定本と小説家になりたいという明戸の2人の女子高校生の話。その設定だから当然といえば当然なのだが、ひたすら2人の思考を描いている。ちょっと回りくどいししつこいような気もしてしまった。明戸は特に学校とかルールとかを面倒だと行ってひたすら批判し、家族にも向き合わずひたすら逃げ回る、若干厨二病のようなものを感じてしまいキツかった。一方で定本のキャラは好きだった。周りに左右されなくて努力を努力と思わないで走り続けられるのがアスリートなんだろうと思った。

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    2025年10月29日
  • 白紙を歩く

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    すご!と思ったところは視点が切り替わることによって書き方がガラっと変わるところ。最初、定本さんの視点読みにくくて、う〜んってなってたけど明戸さんの視点になってから書き方がガラッと変わって読みやすくなった。それを感じてすげ〜と感動した。
    メインのふたりの話や、恭一郎の話は個人的に好きだったんだけど他のサブの子の話がもうちょい濃くてもいいかな…?と…
    サブの子とメインのふたりの話をもうちょいいれても良かったかなと思ったりもするが、話のテーマはすごく好きだった。無駄は無駄であって、無駄ではない。あとタイトルは読み終えてから見ると感動する。

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    2025年10月25日
  • 白紙を歩く

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    白紙を歩く メイン2人の話は良かったが、その他の登場人物の話が中途半端というか、これあらないんじゃね?とか、中盤から後半ダルくなったかなと。まぁ終わり方はそれなりに良かったと思うけど。話をあくまでメイン2人だけに絞って欲しかったなと。家族の話やジェンダーの話とかいるかって言われればいらないかなぁ。

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    2025年08月23日
  • 白紙を歩く

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    学校 ★★★ 大人 ★★☆

    陸上選手だった両親をもつ高校2年の定本風香。自身もスポーツ科に所属しインターハイ出場経験がある長距離ランナーである。しかし膝の故障で無心に続けてきた走る意味を見失ってしまった定本は『走れメロス』を読んで、走る理由を見つけようとする。ただ今まで本と無縁で読み始めると眠たくなり、なかなか読み進めることができない。
    そんなとき司書室で出会った小説家を目指す明戸類に小説のモデルにさせてほしいと頼まれ、明戸の家のブックカフェに誘われる。
    一方、明戸はモデルを頼んだ以上ハッピーエンドを書いて定本の理由になると意気込むが、実は明戸はすべてバッドエンドで終わってしまう小説しか書けないという密かな悩みを抱えていた。
    物語の世界に助けられた経験をもつ明戸は人生はストーリーだというが、理由探しの定本はブックカフェで出会う人々などの話を聞くうちに違うのではないかと思い始め…。

    本は読まない。あるいは読めないという生徒はたくさんいる。定本の場合は小説の設定に疑問があり納得できないと先を読むことができない。そんな定本の疑問を明戸が自分の解釈で説明し、それを補助線にしてなんとか読み進めていく。1行読んでこんなに疑問を感じていたら確かに小説は読みにくいだろうと思う。
    理由を探す定本故の読み方なのかもしれないが、物語を読むことに慣れていない人はこんな感覚の人もいるのだろうと初めて知った気がした。
    学校生活の窮屈さ、疑問、そして面倒くさいルール。
    そんなものに縛られたくない明戸と破る理由もないという定本はあまりに接点がなさすぎるように思えるが、お互いの違いに悩みながらもつながっていく二人が興味深い。

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    2025年08月06日
  • 消えゆく街の秘密の友だち

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    鯨井あめさんの新作は、小学6年生の女の子・小晴(こはれ)が主人公のYA作品だった。還暦目前のおっさんが読むのはどうかと思うが、あめさんのファンなので仕方がない。
    小晴は〈ふしぎの街〉の地図を持っている。それは〈ふしぎの街〉のカギで、一人きりで目を閉じて深呼吸すると行くことができる。そこには管理人の少年・ラッタッタがいて、小晴は彼と遊んだり、話を聴いてもらったりしている。中学受験を控えた小晴には様々な悩みがあり、彼と過ごすことで気持ちが落ち着くのだ。
    あめさんならではの不思議世界が構築されていて楽しく読めた。

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    2025年07月13日
  • 消えゆく街の秘密の友だち

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    自分の感情を押し込めて生きづらそうにしている小晴が最後に選んだのはイマジナリーフレンドを消さないこと。イマジナリーフレンドに励まされながら自分の心の声を大切にすることが出来るようになった小晴はきっと素敵な大人になるよ。ちょっと息苦しさもあったけど、自分を大切に出来るよう成長した小晴の素敵なお話でした。

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    2025年07月05日
  • 白紙を歩く

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    怪我をきっかけに走ることの理由を探す陸上部のエース定本風香と物語は人を救うと信じている小説家志望の明戸類の2人の友情物語。

    読書好きというよりも小説家になるという強い志しを持っている類は、強気でズバズバと言いたいことを言うタイプで、風香はマイペースで真面目なタイプで全く正反対で交わることのないままかと思っていたが、類が風香をモデルに小説を書くということから2人の距離が近くなる。

    類と関わる人たちやその交流からも人生とは何かを深く考えることになる。
    悩ましい年代だからこそ思いはいろんな方向に触れたりするが、結局は「自分と陸上」「自分と小説」に真剣になれたのだろう。
    出会えてなければ気づかなかったことの大切さを感じる青春物語。



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    2025年04月09日
  • 白紙を歩く

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    性格が正反対の2人の物語。正反対だからこそ衝突は絶えないし、なんでこんなこと言うんだとか思うけど、その"なんで"も私一個人の感想だったのだと気付かされる。人それぞれ、個々について探求できるいい物語だったと思う。そして私自身も思考し続けようと思う。

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    2025年02月26日
  • 白紙を歩く

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    最後のマラソン大会の所はすごくよかったけど、そこまでが長かった。定本さんと佳穂ちゃんの話はよみやすかったけど、他の部分はうーん。

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    2025年02月07日
  • 白紙を歩く

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    離婚した両親との関係をこじらせ小説(創作)に逃避する女子高生と、同級生で故障中の長距離走のトップ選手との小説を巡る交流。

    書いても書いてもバッドエンドになってしまう文学少女のこじらせ方に今ひとつ共感できない。

    文学少女の懸賞応募原稿を持って郵便局に陸上少女が走るくだり(だけ)は(本書の主題の1つである「走れメロス」を彷彿とさせて)盛り上がったが、終盤も含めて登場人物たちに感情移入できず、距離を置いた読み方になってしまった。

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    2024年12月26日
  • 白紙を歩く

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    足の故障で休部中の定本と小説家志望の明戸、2人の手探りのような不器用な友情物。走ることのストーリーを探す定本の読む本、走れメロスと星の王子さまの感想が面白かった。

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    2024年12月15日
  • 白紙を歩く

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    とても時間が掛かってしまった
    あまりの噛み合わなさに
    どーーなる??と思いつつ進む
    なるほど・・・

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    2024年12月04日
  • 白紙を歩く

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    なんだかいろいろなものが突っ込まれていて、
    ごちゃごちゃしながら、ラストを迎えた感じ。
    人生とは何かってテーマはあるけど、
    どうして登場人物がそう考えたのか、
    ごちゃごちゃし過ぎて、いまいち分からん。
    読むの疲れたー

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    2024年11月17日
  • 【無料電子版】『きらめきを落としても』スピンオフ掌編集

    ネタバレ 購入済み

     スピンオフだけ読んでも、よく分からなかった。でも、最初に載っていた関西弁のストーリーは面白かったかも。

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    2024年09月02日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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     大好きな『四畳半神話大系』(以下、四畳半)が出てくると知り、ウキウキで手に取った本。似たような文体なのかな、同じようなストーリーなのかな、と淡い期待に胸を躍らせ読み進めていくと、アラ不思議。
     汚い汁を汚い汁で洗う、不満ばかりで閉塞感のてんこ盛り、けれども憎めない〈私〉の姿がどこにもない!そこにいるのは、孤独で達観し(た気になっている)、斜に構えた男子高校生だった!!
     どうしてか彼に共感めいた感情を抱いてしまう。それはきっと、僕も彼と同じように生意気な高校生だったからに違いない。自分が正しいと信じて疑わず、猪突猛進、叩かねば渡れない石橋を駆け抜けてきた。
     若さゆえに何とかなった部分もあったろう。だがその大半は先生や親、友達の助けがあったからだと今ならわかる。
     さて、回顧録はこの程度にして。
     本書の主人公・越前亨は「まったく、俺って孤独だぜ…!」という典型的なイタイ奴。まあ高校生であればあるあるの話だ。
     彼はある日、「不思議ちゃん」こと小崎優子と出会う。図書委員として巡り合った彼女のどこが不思議ちゃんなのか。それは彼女が毎日屋上でクラゲ乞いをしているからだ!
     クラゲ乞いとは読んで字の如くクラゲを降らせることだ。雨のように。なぜそんなことをするのか。第三者的に見れば、イタイのは彼女の方である。
     しかしその行動の裏には彼女なりの信念がスカイツリーのように聳え立っている。クラゲ乞いという一見アホの所業にも感じられる戯れも、彼女の思い・考えを知ればひとたび違って見えてくる。ハムスターのような可愛い後輩の奥底には、岩のように動かし難い信念があることがわかる。
     しかし、自称「孤独な俺」である亨は、小崎の真意を読み取ろうとしない。それは亨にかけられた「呪」が原因でもある。この「呪」を解かぬ限り彼は一生孤独なのだ。
     この「呪」を解くキーマンは、図書室の生き字引こと矢延パイセンだ。彼女(だっけ?)はことあるごとに書籍を引用し、それとなく亨を導いて行く。
     そう、これは亨が「呪」を解くお話でもあるのだ。
     
     小崎がクラゲを呼ぶ理由は何なのか。それは世の理不尽に対抗するためだ。人生というは本当に厄介で、真っ当に生きていても酷い目に遭ったりする。むしろその方が多い。
     だから小崎が「理不尽には理不尽を」という考えに至ったとしても何ら不思議ではない。そしてその手段が「クラゲを降らせること」だったのだ。
     果たしていったいなぜクラゲなのか。
     理不尽に対抗するための理不尽であれば、槍を降らすでもオオナマズを呼び起こし大地震を起こすでも良い。クラゲに拘る理由は何なのか。
     彼女の考える理不尽とは「社会に迷惑をかける」ことであるらしい。その点、クラゲを降らせることで社会に迷惑をかけられるかと言われれば、断言はできまい。迷惑がかかるかも知れないし、かからないかも知れない。
     亡くなった小崎の親友が「クラゲが降っているのが見たい」と言ったとしても、彼女はなぜその光景を見たいと思ったのか。
     彼女たちにとってのクラゲとは果たして何を象徴しているのか。
     一読しただけではそれは分からずじまいではある。しかし、程良き理不尽にクラゲを降らせるという選択は純粋な高校生らにとって妥当であるとも思える。
     もし槍を降らそうものなら、社会は地獄絵図と化し迷惑どころの話ではない。一瞬で世の中は血の海になる。
     クラゲならば、なんだかフワフワした動物だし毒も(ちょびっと)ある。もし実現すれば本人たちからすれば達成感と高揚感で舞い上がるだろうし、社会に対してそれなりの「迷惑」をかけることもできる。
     現に、本書の最後では、降りゆくクラゲを世の人が見上げる結末となっている。なんだか優しい海の中に社会が沈んでしまったようだ。こんなにも優しく包まれてしまっては新たに「理不尽」を望む気も起きないだろう。うまい具合に負の連鎖を断ち切ることに成功している。

     まあ、そんなこと、彼らにとってはどうでも良いことなのだろうが。

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    2024年06月28日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    真面目にくらげを降らせる方法や手段を考えている純粋さって、誰にでも出来る事じゃないよな、と思った。

    周りの環境や人に左右されやすい時期のなか、コレと信じて行動できる原動力に惹かれた。

    失敗してから気づくこともあると思う。そこからどう関わっていくか、考えることが大事なんだろうと思った。

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    2023年07月30日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

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    くらげを呼ぶために必死になる女の子とそれに付き合う男の子の話。
    繊細な感情に左右されていた頃を思い出します。

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    2023年05月31日