白紙を歩く

白紙を歩く

1,672円 (税込)

8pt

天才ランナーと小説家志望。人生の分岐路で交差する2人の女子高生の友情物語。

ただ、走っていた。
ただ、書いていた。
君に出会うまでは――。

立ち止まった時間も、言い合った時間も、無力さを感じた時間も。無駄だと感じていたすべての時間を掬い上げる長編小説。

「あなたをモデルに、小説を書いてもいい?」
ケガをきっかけに自分には“走る理由”がないことに気付いた陸上部のエース、定本風香。「物語は人を救う」と信じている小説家志望の明戸類。梅雨明けの司書室で2人は出会った。
付かず離れずの距離感を保ちながら同じ時間を過ごしていくうちに「自分と陸上」「自分と小説」に真剣に向き合うようになっていく風香と類。性格も好きなことも正反対。だけど、君と出会わなければ気付けなかったことがある。

ハッピーでもバッドでもない、でも決して無駄にはできない青春がここに“在る”。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

白紙を歩く のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    膝の故障で走れなくなった長距離走のエース定本が、そのことをきっかけに「なぜ自分は走るのか?」を疑問に思う。答えを探して図書室に行き、そこで「小説は万能だ」と豪語する明戸に出会う。彼女は自ら小説を書いていて、定本をモデルにした作品を書きたいと持ちかける。相容れない性格の2人が出会い、不器用に友情を育ん

    1
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    各々の人生の価値観を考えさせらせる小説。

    二人の価値観の違う視点で物語が交際していく物語です。
    一人は天才ランナー、もう片方が小説家志望。
    全然違う価値観がぶつかる時の不思議な感覚が面白かったです。

    そして、あなたにとって「人生」とは何か?
    人それぞれで人生の捉え方が違うのかと感じました。
    また

    0
    2025年11月08日

    Posted by ブクログ

    私と配偶者にそっくりな主人公たちの組み合わせだった。

    本をたくさん読む明戸さんは、かなり頭でっかちになっちゃってるけど、大人に縛られる悔しさがあるからこそ、そこから自由になるための準備(たとえば、大学に行って就職して、自活できる経済力を手に入れるとか)が必要だよと伝えたい。

    私は、大人になって親

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    小説を読むというのは自分自身と向き合う事なのかもしれない。それ故に否定されると怒ってしまうのかもしれない。この小説に登場する主人公は2人、その内1人の気持ちが何となくわかる。
    迷い、戸惑い、血反吐を吐きそうな想いをしながら進んでいく少女たちのそれぞれの「白紙」、このタイトルが実にいい。少々詰め込みの

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    長距離走で全国レベルの定本は膝を怪我して、走る目的がなかったことに気づく。苦手な読書をすることで目的を探そうとして、不登校気味で体育は完全底辺な小説を書いている明戸と出会う。性格も高校生として居る場所も正反対の2人がしばし混じり会い、「走れメロス」「星の王子さま」などについての考察やお互いの目線で周

    0
    2025年01月23日

    Posted by ブクログ

    長距離選手の定元(サダモト)さんは、ひょんなことから小説家を目指す明戸(アケド)さんから小説のモデルを頼まれます。普通であれば交わらないであろうスポーツ女子と文学女子、それぞれが自身のことと相手のことを考え成長していく物語りだったと思います。テンポ良い文章で、しかし登場人物それぞれが悩み思考する様子

    0
    2024年12月19日

    Posted by ブクログ

    本好きの小説家志望『明戸類』と陸上部の有名人『定本風香』。
    接点がなかった二人の少女が、本を通して自分を見つけようとする。
    良くない意味の本好きが新鮮だった。押し付けがましく独善的。小説の力を信じ過ぎている。小説を書いているがバッドエンドにしかならない。
    方や『走れメロス』に真っ当な感性でツッコミ「

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    陸上を続ける理由を探す定本と小説家になりたいという明戸の2人の女子高校生の話。その設定だから当然といえば当然なのだが、ひたすら2人の思考を描いている。ちょっと回りくどいししつこいような気もしてしまった。明戸は特に学校とかルールとかを面倒だと行ってひたすら批判し、家族にも向き合わずひたすら逃げ回る、若

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    すご!と思ったところは視点が切り替わることによって書き方がガラっと変わるところ。最初、定本さんの視点読みにくくて、う〜んってなってたけど明戸さんの視点になってから書き方がガラッと変わって読みやすくなった。それを感じてすげ〜と感動した。
    メインのふたりの話や、恭一郎の話は個人的に好きだったんだけど他の

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    白紙を歩く メイン2人の話は良かったが、その他の登場人物の話が中途半端というか、これあらないんじゃね?とか、中盤から後半ダルくなったかなと。まぁ終わり方はそれなりに良かったと思うけど。話をあくまでメイン2人だけに絞って欲しかったなと。家族の話やジェンダーの話とかいるかって言われればいらないかなぁ。

    0
    2025年08月23日

白紙を歩く の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

鯨井あめ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す