あらすじ
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の鯨井あめ、
センス・オブ・ワンダー溢れる奇跡的長編小説!
「鯨井さんの小説を読むと、優しくなれる気がするんです」ーー宮田愛萌さん
『きらきらし』で作家デビューの宮田愛萌さんとの同い年対談を巻末特別収録!
自堕落な日々を過ごす大学生・敷石和也。
同窓会を抜け出た彼は、駅のホームから転落する女性を目撃。
直後に意識が遠のき、気づくと過去にタイムスリップしていた。
眼前には小学生時代の無鉄砲な自分がいて、自身は見知らぬ子どもの姿になっている。
この「奇跡」は何なのか。
気鋭による情感豊かな現代SF長編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
冒頭文の、「変わりたい、と思い続けている。自分の影を振り切って、過去を捨て去って、新しい姿に生まれ変わって、そうすれば、万事が上手くゆくと思っている。」 あ、オレだ。と最初から共感スタートだった。
新しい自分に生まれ変わりたい、運命の出会い、奇跡、キッカケを待っている、こう思っている人に読んで欲しい。
待ってても何も来ないし、何かあったからではなく何も無かったからこそ、今悩んでいる。 行動を起こす!というよりまずは、過去を受け入れ、自分が持っているものを確認してみる。
自分の本質が見えてくるかも。
Posted by ブクログ
やり尽くされたタイムスリップもの。かと思いきや少し違う。やり直し物には違いないが、読中、読後に苦さと痛みと寂しさと希望が滲み出てくる作品。読んで少し元気出た。