鯨井あめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小晴(こはれ)は小6。近くにある難しい私立中の受験のために塾に通っている。成績は良く、模試は常にA判定。満点の教科も多い。それ以外の日も英会話、水泳、ピアノと、習い事に忙しい。でも、自分の気持ちを表現することはおろか、気持ちを汲み上げることすら苦手。友だちは話が合わないし、携帯も持っていないので、いない。でも、この前たまたま見つけたクッキー缶に入っていたふしぎの街の地図で、本当にふしぎの街に行けて、そこには管理人を名乗るラッタッタだけがいた。ラッタッタには少し素直に気持ちを話せる。
これは、イマジナリーフレンドと自己表現の発現を組み合わせたふしぎで優しいお話。
ふしぎの街に行く過程で、なんでそんなことおこるのって波に乗れないかと思いきや、小晴のあまりの自分迷子の様子、そして、現世で超優等生ないいこっていうのにつられて、するりと読めました。小6で話が終わるのですが、ラッタッタと今後どうなっていくかという収束も良かったです。
ルビは4年から。191ページあるので、高学年以上向け。 -
Posted by ブクログ
もしかして窓を開けたらクラゲが降ってるんじゃないかと透明感あって、伝えたい物語のメッセージ性も好きな作品だった
高校生活、SF?敵は世界?そんなどこかワクワク感がありつつ、ぐはーってきた
誰しもがクラゲを呼んでみたい、呼ぶべきだと思ったことがあると思う、そんな不思議ちゃんにもそこには理由があって真っ直ぐでいいキャラ
主人公は自分の性格と似てて嫌気が…今更だけど学生時代をやり直して、あの時声を掛けてあげれてたらと思わずにはいられんかった
いろいろ登場する純文学の作品も少し読んでみたくなったし、プラネタリウムの何とかて作品も気になった
好きなフレーズ引用
夏の深い青は底のない海のようだった 雲ひとつなく 世界を呑みこもうとしていた 上下が逆さまになって僕は天空へ向かって落ちていく
優しさの本質は他者への興味だ
ひとりは凍えそうで息苦しくて最も近くにいる気軽にやってくる地獄なんだ
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購入済み
題名の通り
題名の通りキラキラした掌編が次々と登場してきた。一読しただけでは意味がわからないものも少しはあったが、それでも 語り口が可愛らしいのでどんどん読み進めることができる。ただどの作品もこの調子だとだんだん飽きてきそうな気もする。本編はどんな感じなのだろうか?
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Posted by ブクログ
p13「春の空は柔らかく、引きちぎられた綿菓子のような雲が青の半分を占めていた」
とても良い表現!好き。空をこんなにきれいに表す言葉、初めて。
p182「無関心である事は、人に優しくできないという事だ。自分勝手である事は、感情の矛先を間違えるということだ。優しさの本質は他者への興味だ。」
先輩が読書家で、よく本に出てくる言葉を言うシーン。本好きな人って、語彙力高そうで憧れる。
p246「小説は現実に影響を及ぼすよ。人の考えを変える力がある。」
p285「小説はいいよ。真っ白な紙にインクで文字を写しただけなのに、人の心を動かす。魔法みたいなものだ。生み出される意味があるものだよ。」
p333「あとは、ほら自分がぐんと広がる気がするでしょ。視野が広くなる。登場人物を追いかけながら、そんな考え方もあるんだなあって。」