鯨井あめのレビュー一覧

  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    長距離走で全国レベルの定本は膝を怪我して、走る目的がなかったことに気づく。苦手な読書をすることで目的を探そうとして、不登校気味で体育は完全底辺な小説を書いている明戸と出会う。性格も高校生として居る場所も正反対の2人がしばし混じり会い、「走れメロス」「星の王子さま」などについての考察やお互いの目線で周囲を語る(章ごとに語り手変更)あたりが楽しかった。
    展開が穏やかというか、山場がない展開(個人的感想です)でしたが、透明感のある青春小説でした。
    悩みがやや小学生には伝わらなそうな感じなので中学校以上向け。

    0
    2025年01月23日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    長距離選手の定元(サダモト)さんは、ひょんなことから小説家を目指す明戸(アケド)さんから小説のモデルを頼まれます。普通であれば交わらないであろうスポーツ女子と文学女子、それぞれが自身のことと相手のことを考え成長していく物語りだったと思います。テンポ良い文章で、しかし登場人物それぞれが悩み思考する様子が好印象でした。
    星4つです。

    0
    2024年12月19日
  • きらめきを落としても

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて読む作家さんですが、読みやすい文体で、6編全て大学生が主人公で、きらきらした青春を描いているのが心地良かったです。

    収録作品で一番面白かったのはだんとつで「主人公じゃない」です。タイムリープSF(すこし不思議)なんですけど、タイトルの意味がわかるとニヤリとするし、最後の切ない余韻も含めてかなり好きな作品です。

    あとは文芸サークルを題材にした「言わなかったことも」も好き。

    全体的に後悔を描いている作品が多くて、青春の中に影を感じさせるのが良い。

    0
    2024年12月18日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    本好きの小説家志望『明戸類』と陸上部の有名人『定本風香』。
    接点がなかった二人の少女が、本を通して自分を見つけようとする。
    良くない意味の本好きが新鮮だった。押し付けがましく独善的。小説の力を信じ過ぎている。小説を書いているがバッドエンドにしかならない。
    方や『走れメロス』に真っ当な感性でツッコミ「合わない」とはっきり自覚する定本さん。
    本好きこそ、読むべきだと思うフレーズがたくさんありすぎて、まだ消化しきれていない。

    0
    2024年12月09日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    若いからこその悩みや空虚な感じを言葉にするって難しい。この難しさを難しいまま表現してる。すごいなぁ。悩む時間、空白の時間を美化するでもなく、無駄でいいし忘れてもいい、と伝えるストーリーは初めて出会ったな。

    0
    2024年11月16日
  • 【無料電子版】『きらめきを落としても』スピンオフ掌編集

    購入済み

    題名の通り

    題名の通りキラキラした掌編が次々と登場してきた。一読しただけでは意味がわからないものも少しはあったが、それでも 語り口が可愛らしいのでどんどん読み進めることができる。ただどの作品もこの調子だとだんだん飽きてきそうな気もする。本編はどんな感じなのだろうか?

    0
    2024年10月01日
  • アイアムマイヒーロー!

    Posted by ブクログ

    やり尽くされたタイムスリップもの。かと思いきや少し違う。やり直し物には違いないが、読中、読後に苦さと痛みと寂しさと希望が滲み出てくる作品。読んで少し元気出た。

    0
    2023年08月26日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    夜の学校に忍び込むところなど、青春のワクワクを思い出すシーンがたくさん。
    くらげが空から降る美しい光景が目に浮かびました。

    0
    2023年07月25日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    p13「春の空は柔らかく、引きちぎられた綿菓子のような雲が青の半分を占めていた」
    とても良い表現!好き。空をこんなにきれいに表す言葉、初めて。

    p182「無関心である事は、人に優しくできないという事だ。自分勝手である事は、感情の矛先を間違えるということだ。優しさの本質は他者への興味だ。」
    先輩が読書家で、よく本に出てくる言葉を言うシーン。本好きな人って、語彙力高そうで憧れる。

    p246「小説は現実に影響を及ぼすよ。人の考えを変える力がある。」
    p285「小説はいいよ。真っ白な紙にインクで文字を写しただけなのに、人の心を動かす。魔法みたいなものだ。生み出される意味があるものだよ。」
    p333

    0
    2022年11月06日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    たった2冊の売れない本を残した作家の言葉は呪いか、標か。様々な理不尽に抗う高校生の青春群像。

    そぉかぁ、くらげ、降るんだ…。 ま、いいか。

    亨くん、いつか「未完成本」を完成させるんだろうな。

    0
    2022年09月20日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    表紙の装丁が素敵。
    実在する小説が出てきて、この本読んだことある!と思ったり、読んだことのない本に興味をもったりした。
    心に残る文章やセリフがたくさんあった。
    この作家さんの他の作品も読みたい。

    0
    2022年08月23日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    作品内に、実在の本が色々出てくるので、同じ世界線のどこかで、このお話が実在しているように感じられる。
    ヒロインの「くらげを降らせる」というちょっと変わった目標をきっかけに主人公が少しずつ変わっていく様子は心温まる。そして主人公を取り囲む人々が、大人も含め、心優しい人が多くて嬉しくなる。「目撃者の義務」の話がとても心に残る。

    0
    2022年07月19日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    新刊の時に読んでて
    めちゃくちゃ面白かった!
    けど内容ちょっと忘れてたので文庫本版も購入

    やはり良い話だ
    こういう世界ならば
    この前の様な悲劇は起こらなかったであろう

    これが受賞時は大学生だっというのも凄い話

    0
    2022年07月12日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    最近、気になっていた作家さんだったため、お試しがてら本作を手に取りましたが、青春真っ盛りな感じが好みでした。
    無気力な主人公、クラゲを呼ぶ後輩、運動部で明るい親友、図書室の主である先輩など、どこかベタではあるけれども登場人物のキャラクターが粒立ってて魅力的でした。
    ところどころ陰りが見られますが、全体的に明るくてホッコリするような作品であったと思います。

    0
    2022年07月02日
  • 晴れ、時々くらげを呼ぶ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的にすごくじんわり温かくなったな、と。

    はじめはクラゲを呼ぶ?降らせる?ってファンタジー要素にちょっと読む手が遅くなった部分があったけど、読めば読むほど、本の本質的な部分がみれたきがして、

    優しさってなんだろう
    なんで人は小説を読むのだろう

    答えのない、何時間でも考えられるお題に関して少しずつ自分なりの考えが出てくるような

    優しくて、温かくて、
    こんなに大事に文字を読んだのは久しぶりな気がしました

    0
    2022年07月01日
  • ライク・アウトサイダー

    Posted by ブクログ

    鯨井あめさん、待望の新作。売れない漫才師が、相方の行方を追う殺し屋に襲われる。が、殺し屋は彼に取引をもちかける。曰く、「俺を笑わせろ」。
    んー、なんだ、この展開? これまでのあめさんの著作とはまったく異なる作風に首を傾げる。そもそも漫才師が主人公のくせに、ちっとも笑える要素なんてない。あえて言えば、巻き込まれ型冒険小説なんだが、それにしても……。読み進むにつれ、どんどん話が大きくなる。殺し屋、やくざ、警察と来て……。
    結局、最後まで違和感は拭えず、何を言いたくてこの小説が書かれたのかわからなかった。

    0
    2026年08月07日
  • 沙を噛め、肺魚

    Posted by ブクログ

    沙に覆われた近未来の世界を舞台にした
    ディストピア青春小説。

    世界が週末に向かっていても。
    “機械”が全てを代替しても。
    人間の情熱は止まらない。

    作品は2部構成。
    前半は主人公の
    親の前でも赤の他人の前でも演奏をためらうメンタルで
    情熱だけは燃やす、というキャラ設定にちょいモヤ。
    後半は“くされ縁”というだけで、
    あまりに噛み合わない二人が友人関係を続けている状態にちょいモヤ。

    とはいえ青春の衝動が何かに刻まれ
    伝わっていく様はとてもよかった。

    0
    2026年07月18日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    陸上を続ける理由を探す定本と小説家になりたいという明戸の2人の女子高校生の話。その設定だから当然といえば当然なのだが、ひたすら2人の思考を描いている。ちょっと回りくどいししつこいような気もしてしまった。明戸は特に学校とかルールとかを面倒だと行ってひたすら批判し、家族にも向き合わずひたすら逃げ回る、若干厨二病のようなものを感じてしまいキツかった。一方で定本のキャラは好きだった。周りに左右されなくて努力を努力と思わないで走り続けられるのがアスリートなんだろうと思った。

    0
    2025年10月29日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    すご!と思ったところは視点が切り替わることによって書き方がガラっと変わるところ。最初、定本さんの視点読みにくくて、う〜んってなってたけど明戸さんの視点になってから書き方がガラッと変わって読みやすくなった。それを感じてすげ〜と感動した。
    メインのふたりの話や、恭一郎の話は個人的に好きだったんだけど他のサブの子の話がもうちょい濃くてもいいかな…?と…
    サブの子とメインのふたりの話をもうちょいいれても良かったかなと思ったりもするが、話のテーマはすごく好きだった。無駄は無駄であって、無駄ではない。あとタイトルは読み終えてから見ると感動する。

    0
    2025年10月25日
  • 白紙を歩く

    Posted by ブクログ

    白紙を歩く メイン2人の話は良かったが、その他の登場人物の話が中途半端というか、これあらないんじゃね?とか、中盤から後半ダルくなったかなと。まぁ終わり方はそれなりに良かったと思うけど。話をあくまでメイン2人だけに絞って欲しかったなと。家族の話やジェンダーの話とかいるかって言われればいらないかなぁ。

    0
    2025年08月23日