鯨井あめのレビュー一覧
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購入済み
題名の通り
題名の通りキラキラした掌編が次々と登場してきた。一読しただけでは意味がわからないものも少しはあったが、それでも 語り口が可愛らしいのでどんどん読み進めることができる。ただどの作品もこの調子だとだんだん飽きてきそうな気もする。本編はどんな感じなのだろうか?
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Posted by ブクログ
p13「春の空は柔らかく、引きちぎられた綿菓子のような雲が青の半分を占めていた」
とても良い表現!好き。空をこんなにきれいに表す言葉、初めて。
p182「無関心である事は、人に優しくできないという事だ。自分勝手である事は、感情の矛先を間違えるということだ。優しさの本質は他者への興味だ。」
先輩が読書家で、よく本に出てくる言葉を言うシーン。本好きな人って、語彙力高そうで憧れる。
p246「小説は現実に影響を及ぼすよ。人の考えを変える力がある。」
p285「小説はいいよ。真っ白な紙にインクで文字を写しただけなのに、人の心を動かす。魔法みたいなものだ。生み出される意味があるものだよ。」
p333 -
Posted by ブクログ
学校 ★★★ 大人 ★★☆
陸上選手だった両親をもつ高校2年の定本風香。自身もスポーツ科に所属しインターハイ出場経験がある長距離ランナーである。しかし膝の故障で無心に続けてきた走る意味を見失ってしまった定本は『走れメロス』を読んで、走る理由を見つけようとする。ただ今まで本と無縁で読み始めると眠たくなり、なかなか読み進めることができない。
そんなとき司書室で出会った小説家を目指す明戸類に小説のモデルにさせてほしいと頼まれ、明戸の家のブックカフェに誘われる。
一方、明戸はモデルを頼んだ以上ハッピーエンドを書いて定本の理由になると意気込むが、実は明戸はすべてバッドエンドで終わってしまう小説しか書け -
Posted by ブクログ
怪我をきっかけに走ることの理由を探す陸上部のエース定本風香と物語は人を救うと信じている小説家志望の明戸類の2人の友情物語。
読書好きというよりも小説家になるという強い志しを持っている類は、強気でズバズバと言いたいことを言うタイプで、風香はマイペースで真面目なタイプで全く正反対で交わることのないままかと思っていたが、類が風香をモデルに小説を書くということから2人の距離が近くなる。
類と関わる人たちやその交流からも人生とは何かを深く考えることになる。
悩ましい年代だからこそ思いはいろんな方向に触れたりするが、結局は「自分と陸上」「自分と小説」に真剣になれたのだろう。
出会えてなければ気づかなか