沙を噛め、肺魚

沙を噛め、肺魚

1,881円 (税込)

9pt

沙に覆われてしまった世界。人々は何よりも安定を目指すようになっていた。
安定した仕事で稼いで、機械で娯楽を享受して、どこに遠出することもなく、安全で、快適な、この街で、ささやかな幸せが至上。

それでも音楽が好きな少女・ロピは第9オアシスでパパと二人で暮らしている。親友のエーナや周りの大人に反対されながら、自分の音楽を追い求める。
特にやりたいこともない少年・ルウシュは、母と同じ気象予報士になるため日々勉強していた。いっぽうで好きなことに一生懸命な友人に劣等感は強まり、夢中になれることを探しはじめ……

青春小説の旗手が将来に悩むZ世代に捧ぐ、傑作のディストピア長編。

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    272ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    11MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

沙を噛め、肺魚 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ①私は、芸術が関わる作品を読むことが好きなので、「世界が砂嵐に覆われ、芸術は機械が創るものになった__」という帯に興味を惹かれ、読んだ1冊。

    私自身、芸術を機械が創るということには、反対の立場を立っており、本作ではどう描かれるのかを楽しみに読んでみた。

    ②「やりたいこと」に突き進むか。
     「やる

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    2024年の新刊本はコロナが出てくる本がとても多かったのですが、この本には出てこなかったこと、
    コロナ禍を通して音楽や芸術が『不急でも必要な物である』と感じた時に出会った作品であったことから、2024年で最も印象に残った本となりました。
    沙で埋まっていく世界で、人々は現実的な仕事に就くようになり、音

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    沙に世界が埋る終末的な世界で音楽を愛する少女と、やりたいことがある人たちを羨ましく思う少年が時空を超えて芸術で繋がるディストピアな物語。 独特な文章が少し読みづらいけど、それが物語の世界観にぴったりと嵌まっていて必要なパーツだと思う。 SFに学習能力の障害と誰もが悩む進路問題を絡めているように感じ

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    一気に通読。芸術やエンタメが、既存のもの、機械が作るものばかりになった世界で、それでも新しく自ら作り続ける人たちの物語。今年のベスト本は「水車小屋のネネ」だったけれど、これも甲乙つけ難い。皆さんもよければ、手に取ってみてください。

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    沙で覆われた世界。一つの音楽が一つの肺魚が繋がっていく。語り口も綺麗で情景も浮かびやすく読みやすい内容になっている。登場人物はみな悲観せず夢や希望を持っていた。楽しめましたよ。

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    沙(砂)に埋もれていく先々が危うい国の中で「やりたいこと」「やるべきこと」について考えて成長していく人々の物語りだったと思います。主人公はもちろん、登場人物それぞれの心情描写が丁寧になされていると感じ好印象でした。
    二部構成でしたが第一部途中に読み疲れて断念しようと思ったのですが、通読してみて良かっ

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    やりたい事があって、選べる自由がある。
    だからこそ、選択する難しさがある。
    自由なような、不自由やような、そんな社会は、どんな時代にも共通なんだろうな。
    地球の終わりが見えたなら、やりたい道を進めるだろうか。

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    地球には沙(すな)が降り積もるようになり、嵐に巻き込まれると遭難することもある。人々は小さく残ったエリアに集中して住み、地域を電車が繋ぐ。天候荒れなければエリアの外を歩いたりすることも可能。そんな世界では音楽など想像する芸術を生み出す能力が衰退し、AIがかなでる昔の音楽やAIの創作に頼りきっていた。

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    砂が埋め尽くす世界、人々は安定を求めて生きるようになった。終わりが来るいつかまで、静かに、安全に暮らしたいと。
    やりたいことに生きるか、やるべきことを全うするか、二人の青春を2部構成で追う。
    終末世界になっても、やりたいことばかりできるわけではないのが切ない。

    0
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    お気に入りの作家、鯨井あめさんの4冊目の著作。
    世界が“沙”に呑み込まれようとしている未来が舞台だ。その状況に打つ手はなく、世界はゆるやかに終末へと向かっているが、人々は日常の暮らしを続けている。特筆すべきは“クリエイター”と呼ばれる機械の存在だ。過去のデータを基に、AIがあらゆる分野で好みの作品を

    0
    2024年06月02日

沙を噛め、肺魚 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    272ページ
  • 電子版発売日
    2024年05月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    11MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

鯨井あめ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す