上出遼平のレビュー一覧

  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    ネタバレ

    ビジネス本の皮をかぶったエンターテイメント小説。
    「仕事術」というタイトルの本を手に取るような、社会のシステムに過剰に適合しすぎたビジネスマンが、いつのまにか「小説」を読まされているっていう構造がシュール。「仕事ができる人が必ずやっている◯◯」とか「人生は◯◯が9割」のようなビジネス本や自己啓発本がもてはやされていること自体への皮肉がたっぷり含まれていると思う。ビジネス本の皮を被っているという構造も含めて、エンターテイメント作品としてかなり面白かった。
    ただしあくまでもエンターテイメント作品だと思うので、本当の意味での仕事術を読みたい人には全くおすすめしません!!

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    2025年03月27日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    テレビ東京のドキュメンタリー番組のプロデューサー上出さんが、単身単独の取材旅を綴る一冊。内線に明け暮れる西アフリカのリベリア共和国の元少年兵たちの極限飯。台湾マフィアの豪華中華。ロシアの“カルト宗教”の街のベジタリアンボルシチ。ケニアのゴミ山で暮らす青年の赤飯。“グルメリポート”というフォーマットで世界の片隅にある暮らしをレポートする。映像は強いけれど、映像では掬い取れない取材のリアル、焦り、なぜか美味そうな料理シズル。そして上出さんの取材対象者への思いを知ることができて興味深い。

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    2025年03月18日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    そういうことか。「仕事術」を謳った第1部だけでなく、これまでの上出さんのキャリア全てが大いなる前フリになった上での怒涛の第2部に感情を揺さぶられまくり。評判通りの怪作であり、これまで味わったことのない全く新しい読書体験でした。

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    2025年01月07日
  • 歩山録

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    自己と他者、形と意味、そして現実と幻。様々な“境目”を曖昧にさせられる小説。
    個人的に「命=運動」という視点が面白かった。

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    2024年12月30日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    取材は暴力である。カメラは銃であり、ペンはナイフである。という前提のもと、取材対象をありのままに撮り彼らの中に入って行くこの人はすごい!
    世の中社会正義だからと、誰かの人生をねじ曲げるような取材をする人々が多いと、常々感じていたので、あとがきにも感動しました。

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    2024年12月30日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    第2部は読み始めたら止まらない。
    仕事、命、正義、メディア、社会など議論してもしきれない様々なことについてとりあげられている。
    そして世の中は複雑であり、現実は厳しいものであると再認識させられ、そうした中で自分の人生をどう送るべきかを考えさせられる。

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    2024年07月25日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    ネタバレ

    特に後半の怒涛の展開が凄い。読み止めるのが難しいくらいに。
    これ実話だよね?と本当に思うくらいリアリティがあった。
    ビジネス書というか小説。

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    2024年06月06日
  • 歩山録

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    ネタバレ

    前半、主人公である山田の理屈っぽい部分や、他人を少し見下している感じが好きになれなくて、あまり入り込めずにいたけど、「少年」との出会いや貫太とのエピソードには山田の人間的な魅力が溢れていて、後半を読み進めているときにはもうとにかく山田と少年が無事に下山できることを願いながら読んでいた。

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    2024年05月05日
  • 歩山録

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    何だこれは。
    読み始めは知識先行型の初心者が縦走にチャレンジする話かと思いきや、途中からはもはや幻想小説。怪しげな登場人物が出てたり熊が出てきたりと、幻なのか現実なのかが不明確。
    最終的にはホラー小説のオチ。
    もっと山の話だと思っていたので予想外ではあったが楽しく読めた。

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    2024年02月22日
  • 歩山録

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    元テレビ東京の名物社員な著者の小説デビュー作。登山サバイバル活劇ということで代表作『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の系譜かと思いきや、早々にテイストがガラッと変わって読者の足場がグラグラしてくる不条理劇。怪作『空気階段の料理天国』も感じもある。時にグロテスクですらある表現で生命を描写し、それと対比される形で死の香りも強く漂う。山という大自然を舞台にしながら「役割」を通した批評眼も面白い。

    ※私は父をまさに山での遭難事故で亡くしているのですが、似た経験をお持ちの方には辛い描写があるかもしれません。

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    2023年12月03日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    TVが面白かったからと友人に勧められた「ハイパーハードボイルドグルメリポート」。テレビ東京で以前やっていた深夜のルポルタージュ番組の活字版だ。私はその番組を知らないのだが、相当ヤバくて面白かったらしい。

    リベリアの墓地、ロシアのカルトキリスト教の村、台湾マフィア、ケニアのゴミ山。ヤバい世界で暮らす人たちの食事を見せてもらう、という、いわゆる強烈な「サラメシ」みたいな番組だ。

    著者の上出遼平はこの番組のディレクターでプロデューサーでカメラマンで編集で出演者で、1人で全部こなしている。カメラを持ってひとりで現地に飛び、通訳と一緒にヤバい人と会って話し、メシを見せてもらう。しかしいつの間にかメシ

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    2023年11月02日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    ネタバレ

    なかなか面白かった。リベリアとケニアの話が特に好きだ。フィクションみたいな世界がアフリカには転がっていることを再認識した。
    カミデさんみたいなは人がいるから僕はこういった知見を得られるわけだけれど、本人はよく行く気になるよな、と感心する。

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    2023年05月25日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート新視覚版 1

    無料版購入済み

    未開のアフリカの地にたった一人で降り立って取材をするなんて相当大変だったんだろうな。自分はやりたくないけど見てる分には面白い。
    本当に今でも人肉食なんてしてる部族はいるのか??

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    2023年03月15日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    まさに本を読むことの意味。
    全てがすごかった。
    ゴミ山とロシアの宗教の街が
    心に残った。
    食は文化も歴史も
    経済も信条も全て写し込んで
    生きるために必須で。

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    2022年04月20日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    一部と二部で大きく内容が変わる。一部は平均的なビジネス論だった。二部はドキュメンタリー作成についての小説となっている。ALSの内容については生についてや自分の正義について考えさせられるが、この本で展開する意図が不明。後書きでフィクションと言っていいと感じる。

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    2025年09月30日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    写真も沢山載っていて読みやすかった。
    写真家の阿部祐介さんは写真が好きで知っていたが、こんなに面白い(変な)人だとは知らなかった、阿部ちゃんが1番目立ってた(笑)。
    本書を読んで、上出遼平さんも面白い作品を作る人なんだと思った(後でエルピスのエンディングを作った人だと知った!)。仲野太賀は言わずもがな、写真からも人を魅了する魅力が溢れてた。
    大久保でネパール料理の洗礼を受けた私は、ヒマラヤに登ることはないにしても、本場でダルバートとアップルモモをいつか食べてみたい。

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    2025年06月22日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    旅に出たくなるー。
    ゆったり
    穏やかに。

    喧騒やイライラを忘れる時間を作りたい。



    上出さんがネパールの空港に着いた時に、
    イミグレに超時間がかかってるんだけど
    怒らずその国の文化を受け入れいれているのが良い。

    大いなる川の一部。
    揺蕩うひとひらの落ち葉。

    上質な休憩をするために、過酷な旅を必要としているのだ。

    どこに行っても普段の暮らしと同じことをする、という阿部ちゃんの旅のスタイル。
    だんだんと旅とそうでないものの境界線が曖昧になっていく。
    家の最寄駅から電車に乗るのも旅。

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    2025年11月19日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    まさに旅のポッドキャストを書籍にしたような一冊。ラストの静かな余韻に追体験を感じる。登場人物のみなさんをすごく近く感じる。

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    2025年03月29日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    Rehacqで見た上出遼平さんのお話しが印象的で、この本を購読しました。
    前編はなんとなく期待に近く、後編はちょっと期待外れだったように思います。
    後半は多分、同業者の方々には刺さるのかな。

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    2024年08月06日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    マス•コミュニケーションの原則的思考法は、Q&A。
    問いを立てることによって、その答えを知るまで逃れられないようにする。

    読み物としては面白いが仕事術の本としてはイマイチ

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    2024年05月11日