上出遼平のレビュー一覧

  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    とんでもない本だな

    ガチすぎた

    500ページ越えだけど読めた、読まされた

    色んな方向からの見方があることを改めて知らされる

    この本を読んだあと、「犯罪は悪いこと」そんな言葉がとても幼稚に感じる

    何を大事にすべきか
    迷った時はまた読みたい

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    2022年12月17日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    ポッドキャストで知って本に戻って来た側の人間。
    一気読み、とは行かないけど毎日手に取って読み進めた。

    感じることはたくさんあった。明日、来週、来月、来年、読み終わった今の気持ちをどこまで覚えているだろうか。

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    2022年12月15日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    迷いなく星5。
    内容もさることながら、この文章の面白さ。
    カメラだけ持ってほぼ身一つで危険な地域・団体に突撃するなんて、行く先々でよく無事に帰れたなと思わされる。色々と注意しているルールがあるんだろうな。
    "ヤバい"と言ってもスラムや貧困、宗教団体などバラエティ豊かで読み応えがあった。本の厚みが気にならない格別の面白さ。ぜひ映像も見たいな。

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    2022年11月30日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    世界のあらゆる場所で、人は生きている。
    生きているということは、食っているということ。
    『飯』を媒介にし、そこにいる人の深淵に迫る。
    作者の表現には一貫性があり、個人的にはしっくりきた。
    さいごに、に記載のあった内容は、作者の叫びとして忘れることはないだろう。

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    2022年10月10日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    テレビ映像は見たことがない。ラジオの声から想像したのとは違う著者の姿が、ここにあった。食べること、そして生きること。

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    2022年09月11日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    最初は表現過多で冗長に思えてしまうが、上出さんの言葉なのだろうなと思えてくると自然に入る。
    今の自分と本の中の人との差はなんなのだろうかという比較と、相対性とは完成ない美味そうさの絶対性を見ることにより普遍的なものが見えてくる。
    絶対と相対に気づけそうになる興味深さを感じた。

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    2022年07月28日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    いま、一番読むべき本じゃないかな。
    こんなに問題山積みなのに。コロナ前でさえ注目されなかったこの本の登場人物たちは、今どれだけ大変なことになってるのか想像つかない。

    読めば読むほど、フィクションであってくれ~って思う実録本ってなかなかない気がする。
    上出さんの言葉と思考のセンスがずば抜けてると思う

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    2022年05月12日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    『ヤバさを見つめれば、普通が見えてくる。
    生について考えるには死が必要であり、
    裏がなければ表も存在しない。』

    2020年のベスト3入り!
    お気に入り確定本。

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    2022年02月23日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    睡眠不足が全てうまく行かない原因、仕事仲間との飲みは共同体への裏切りチェックのためほどほどに、この仕事は誰の何のためかを問う、自分・他者・他者の要望を知りたい欲望を使うこと、QアンドAの構成、ドキュメンタリーはセリフじゃなくてシチュエーションを作り発せられる言葉を考える、幸せを第一に考えること。
    後半の小説は普通に面白い。深い洞察があってドキュメンタリーとして映画を見ているようだ。

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    2025年12月04日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    本書はビジネス書を模った恐ろしい小説だ。
    2部構成になっており、前半は至極真っ当なビジネス本だか、問題は後半戦。油断している隙に心の深くに忍び込み、読み手に激しい感情を惹起させる。
    覚悟して読むことをオススメする。

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    2025年11月06日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    上出さんによる文章なので、何か仕掛けがあるのではないかと身構えてしまいましたが、3人の絶妙な距離感故に生じる面倒臭さと「包み隠さなさ」に一気に心許してしまった。仲野太賀もやっぱり最高だけど、阿部ちゃんが飛び道具過ぎる。

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    2025年09月26日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    男三人、ネパールのランタン谷を歩く一週間の旅路。雄大な自然は美しくもあり、脅威でもある。彼らが目の当たりにした光景を文字と写真で追体験しているようだった。旅ならではの珍事や不自由さ、それぞれの人間性がユーモアたっぷりで面白かった。

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    2025年09月09日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    旅をすることでそれぞれの人間性(本性)が垣間見えて面白かった。また、現地の人々と出会いさまざまな思いを馳せながらコミュニケーションを図っていくことで景色だけではなく土地柄も想像することができた。

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    2025年07月28日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    何軒目か分からないクラブへ向かうタクシーの中で、私たちはミッドナイトピッツァクラブという名を授かった。嘘じゃなくて、私たちのタクシーに衝突するようにして、その名前は私たちのもとにやってきたのだ。
    阿部ちゃんは「実際」という言葉を句読点のように用いる。
    「砂埃が待ってるからだろうね、光が綺麗に見える」
    いつかケニアのゴミ山で見た二重の虹も、空気の汚れによって出現すると聞いた。因果なものだと思う。綺麗な世界では、綺麗なものが見えなくなる。
    砂糖と一番相性の良い飲み物はチャイなのでは?という太賀くん
    上質な休憩をするために、過酷な旅を必要としているのだ。
    31歳という若さもあるだろうし、持ち前の体の

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    2025年08月19日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    人は生きるために食べていく。それはどんな環境であろうと。

    著者はカメラを向ける事は暴力性を孕むと書いている。全くその通りだと思う。人は見せるために生きているわけではない。受け取るこちら側は勝手に想いを託し、読み取った気になり、自分の物語として消費していく。傲慢に。自分勝手に。

    それでも、語りたい人がいるから撮ることが出来る。見てほしい人がいるから撮ることが出来る。
    極限状態での生活を切り取る切口としての食事。非常に個人的な行為。でも個人の行為は社会の影響を受けざるを得ない。
    生きる事は食べること。社会から与えられた影響の結果、今日の食事になる。人の生に目を向けた良書だった。

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    2025年06月16日
  • ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方

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    いやー面白かった。
    これは…なんてカテゴライズしていい本なんだろう?

    とにかくすごい構成だった。
    前半の第一部と後半の第二部で全く読後の印象が異なる本。白だと思っていたものがいつの間にかグラデーションを経て黒に変わっていたような感覚を覚えた。

    後半を読んだ後に前半を読み返すと、ああなるほど、ここで著者が言っていたのはこういう意味だったのか、と腑に落ちるところが多々ある。やはりこの本は、「ドキュメンタリー作家」が書いた仕事術の本なのだ。
    そして後半は、前半で著者が書いていた「ドキュメンタリーの本質」が実際にどういうものなのかを正に“実践的に”教えてくれている、ということが読み返したことで改め

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    2025年06月01日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    上出遼平と仲野太賀がオサレな本を出しているなと本屋で見かけたのがきっかけで何も知らずに手に取った。旅行記兼写真集のようなもの。
    阿部裕介という写真家が共通の知人で繋がった3人だが、ニューヨークで集合して仲良くなったMidnight Pizza Clubはネパールに行くことになり、そのネパールで起きたことを綴っている。
    クスッと笑える部分もありつつ、人やお礼の仕方などに対して悩んだりモヤっとしている作者がそのまま書いている感じが満遍なくあって面白かった。
    耳の聞こえない女性のパン屋で食べたりんごモモがとても気になったし、不便な谷の中で暮らす21歳の少年がリゾート施設を出すまで頑張ってほしいなと思

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    2025年05月28日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    この本は私の経験を裏切ってくれた。

    旅本が好きだ。旅にはいつでも昂る気持ちが付く。不安に期待に興奮に。その昂る気持ちが、ユニークな表現となり、個性溢れる文章となり、そして魅惑的なエッセイとなっていると思う。これまで自分を魅了した紀行文は1人ものが多かった。

    1人で黙々と歩くからこそ思考が同じ所を回り、ある気持ちが綿飴が出来る時のように大きくなっていく。肥大した気持ちが良いエッセイの源泉だと思っているし、1人だからこそ肥大しやすいのだと思ってきた。

    で、この本はその経験をぶち破った。自分の気持ちを醸造する前に吐き出す相手がいても、文章からネパールに対する著者の温度を感じられる。寧ろ、吐き出

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    2025年05月06日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    素敵な旅の記録。
    それぞれキャラクターが強くて面白い。

    大賀さんのラップで、阿部ちゃんについて歌ってるところで、受け入れる大切さを不意に教えられた。
    否定して拒絶していてはダメだと気付かされる。

    人との出会いが人生のスパイスだと教えてもらった事がある。人と出会い、スパイスし合うのだと。

    自分も旅したくなった。

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    2025年04月13日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    ネタバレ

    元々番組を観ていて、好きな番組だったけど本も出たというので読んでみた。とても興味深い内容ではあったし、大変な環境を生きる人々の現状が垣間見えるのはジャーナリズムとしても意義深いことだとは思うけど、なんていうかな。生まれる土地は選べない悲しさというか、そういうことを思ったりもした。特にスカベンジャーの回はかなりつらいものがあった。年端も行かない子供がシンナー吸ってるのとかね。先進国の少子高齢化が進む中で発展途上国ではどんどん子供を産んでいるみたいだけど、この先世界の人口動態はどうなっていくんだろうな、とも思った。

    一番印象的だったのは、ロシアのカルト宗教の話。ミッドサマーっぽい風景にぎょっとし

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    2025年04月08日