上出遼平のレビュー一覧
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上出遼平さん、仲野太賀さん、阿部裕介さん3人のネパールでのトラベル・レコード!
自分の人生で経験することはないであろうネパールのランタン谷を歩く日々を追体験できてよかったです!
アップルモモ、ダルバートなど現地の料理が美味しそうで食べたくなりました。
写真もたくさん載せられていて、圧倒されるような自然と非日常の日々を感じました。
3人の魅力が存分に描かれていて楽しく読めました! 電動シェーバーのエピソードや毒の葉のエピソード、陰謀の影の件は面白すぎる!!
たくさんの素敵な人たちとの出会いには胸が熱くなりました。海外旅行をしたくなりました -
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俳優の仲野太賀。この本の著者のひとりであり、手にしたきっかけ。彼に惹かれてどれくらい経つかな。彼が登場すると、途端に画面が明るくなる。あふれ出る、ひとの良さ。したたかな一面も確かに感じつつ、目が離せない存在感。良い役者だなあと、確信を得て久しい。2026年NHK大河ドラマの主演ですって。一報を聞いた瞬間は、さほどの驚きもなく、だって当然だと思ったから。いずれ、かならず演るって思っていたから。
昨年(2024年)11月に『峠の我が家』という演劇で、僕はこの眼で彼を見た。思いがけず機会を得ることができたのは幸運だった。胸が躍った。
『MIDNIGHT PIZZA CLUB』で描かれる世界。まさに -
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何軒目か分からないクラブへ向かうタクシーの中で、私たちはミッドナイトピッツァクラブという名を授かった。嘘じゃなくて、私たちのタクシーに衝突するようにして、その名前は私たちのもとにやってきたのだ。
阿部ちゃんは「実際」という言葉を句読点のように用いる。
「砂埃が待ってるからだろうね、光が綺麗に見える」
いつかケニアのゴミ山で見た二重の虹も、空気の汚れによって出現すると聞いた。因果なものだと思う。綺麗な世界では、綺麗なものが見えなくなる。
砂糖と一番相性の良い飲み物はチャイなのでは?という太賀くん
上質な休憩をするために、過酷な旅を必要としているのだ。
31歳という若さもあるだろうし、持ち前の体の -
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人は生きるために食べていく。それはどんな環境であろうと。
著者はカメラを向ける事は暴力性を孕むと書いている。全くその通りだと思う。人は見せるために生きているわけではない。受け取るこちら側は勝手に想いを託し、読み取った気になり、自分の物語として消費していく。傲慢に。自分勝手に。
それでも、語りたい人がいるから撮ることが出来る。見てほしい人がいるから撮ることが出来る。
極限状態での生活を切り取る切口としての食事。非常に個人的な行為。でも個人の行為は社会の影響を受けざるを得ない。
生きる事は食べること。社会から与えられた影響の結果、今日の食事になる。人の生に目を向けた良書だった。 -
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いやー面白かった。
これは…なんてカテゴライズしていい本なんだろう?
とにかくすごい構成だった。
前半の第一部と後半の第二部で全く読後の印象が異なる本。白だと思っていたものがいつの間にかグラデーションを経て黒に変わっていたような感覚を覚えた。
後半を読んだ後に前半を読み返すと、ああなるほど、ここで著者が言っていたのはこういう意味だったのか、と腑に落ちるところが多々ある。やはりこの本は、「ドキュメンタリー作家」が書いた仕事術の本なのだ。
そして後半は、前半で著者が書いていた「ドキュメンタリーの本質」が実際にどういうものなのかを正に“実践的に”教えてくれている、ということが読み返したことで改め -
Posted by ブクログ
この本は私の経験を裏切ってくれた。
旅本が好きだ。旅にはいつでも昂る気持ちが付く。不安に期待に興奮に。その昂る気持ちが、ユニークな表現となり、個性溢れる文章となり、そして魅惑的なエッセイとなっていると思う。これまで自分を魅了した紀行文は1人ものが多かった。
1人で黙々と歩くからこそ思考が同じ所を回り、ある気持ちが綿飴が出来る時のように大きくなっていく。肥大した気持ちが良いエッセイの源泉だと思っているし、1人だからこそ肥大しやすいのだと思ってきた。
で、この本はその経験をぶち破った。自分の気持ちを醸造する前に吐き出す相手がいても、文章からネパールに対する著者の温度を感じられる。寧ろ、吐き出