ドネリー美咲のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
相変わらず
iDeCoやNISAについての分かりやすい解説とか、「頼ること」と「依存」は違うとか絶妙なポイントを押さえてて相変わらず全体的に面白いのですが、この巻の最大の見どころはやっぱりノムネムですね。
「ブルジョワしかできないヒップホップがホンモノなはずねーだろ」「ワイらババアやさかい個人情報保護とかわからんわ」
何ていい話なんだー!!!(笑)
あとナスダくんがちょっと泥臭く人間臭くなってきててかわいい。
なんか不安定で暗いところにいるナスダックを、明るくて素直で根が良い子の鳴海ちゃんが引き上げて救ってあげてほしいなあ。
この二人、良いバランスだと思うので、できればひっついて二人で面白く -
購入済み
35歳でもう老後のこと考えなきゃいけないって、女が一人きりで生涯生きていくのは大変なんだとしみじみ思った。深刻な話ばっかりじゃなくて、恋愛だったりギャグだったり間に挟まってて相当面白い漫画だこれ
-
購入済み
めちゃくちゃ刺さる
20代後半以降のすべての独身女性の教科書。
自分の人生と重ねて、自分が間違った方向にいっていないか、見つめ直すことができる。
ギャグなのに、爆笑しているのに、すごい考えさせられる。 -
ネタバレ 無料版購入済み
孤独死について考える
30代半ばで独身の女性が叔母の死をきっかけに婚活や終活というものに向き合うとともに、幼少期の叔母とのやりとりを思い出しながら叔母と自分の母親との確執などを理解していくおはなし。
主人公の山口鳴海(やまぐちなるみ)は都内の美術館で働く学芸員。
このお話は彼女のおばが孤独死したことからはじまる。
亡くなった場所が布団の上ではなくお風呂場の浴槽だったため、ほぼ液状だったらしい。
おばは鳴海にとって憧れの人物だった。
父方の姉でいつもおしゃれ、いつもいいにおいがして会うときはおみやげをくれる。
大人になったらこんなふうになりたいと思える身近な人物だった。
キャリアウーマンで生涯独身という -
ネタバレ 購入済み
正直、読むつもりは全然なかった
タイトルを見て「またか」とウンザリした。
はいはい沈みゆくお先真っ暗な哀れな日本、共感力の無い若者、悲惨な老後、ショッキングな将来像…わかったわかったもう沢山。
「貴方の未来は真っ暗ですよ、ほーらこんなに可哀想な人たちで溢れかえった惨めなこの日本を見て!そしてこれよりはマシ、とちっぽけな憂さを晴らしてね!」という辛気臭い漫画の、なんと多いことか。
まったく、特殊清掃だの鬱だの難病だの毒親だのモラハラだの次から次へとよくもまあケッタクソ悪い物語を思いつくよね!と昨今の「バズり漫画」にいい加減飽き飽きとイラついていた。
でも、表紙の女の子がなんか元気そうで辛気臭くないポーズをと -
Posted by ブクログ
身内の孤独死をきっかけに、35歳独身女性が「終活」を考える話。
タイトルで死にたい言っていますが、「よりよく死ぬためにしっかり生きよう」とする漫画。いたずらに煽るような表現はなく、軽妙なギャグに笑いながら読める。
だけどメッチャ真面目に正面から向き合っているので、胸にブスッと刺さった刃が読み終わってもまったく抜けない。そのバランス感覚がすごい。「孤独死」という題材で、この笑えて考えさせられる真面目で優しい読後感というのは、なかなか稀有なのではという気がします。個人的に期待の一冊。
著者の漫画作品はサブカル属性のイメージでしたが、これは広い層に読まれてほしいなと願ってしまう。
面白かったのは -
Posted by ブクログ
カレー沢 かなり正面から衝突(突撃 猛攻)している 四十代以上の人には必読 五十代以上にはもっと必読
叔母の孤独死をきっかけに、自分の老後について考え始めた三十代独身の主人公 社会保障や老後環境についていろいろ知ってゆく 遅蒔きのビルドゥングスロマーン
主人公は実はけっこう恵まれた環境にいる 主人公をみちびくベアトリーチェ的な存在は二十代の同僚であり元苦学生 那須田くん その彼があてはまるロスジェネの世代がしわ寄せをくらっておりいちばんきついのだなあ
それ以前の世代 そしてしわ寄せを喰らわなかった者たちが どうふるまうべきなのか むずかしい問題だとおもうが そのことも正面から扱われている -
Posted by ブクログ
エッセイだけじゃなくて漫画も素晴らしいカレー沢薫先生の本です。
おばが亡くなってから終活について考えるアラフォーの漫画…と言ってしまえばそれでなんですけど終活といってもそんなに暗くならずに読めました。独り身アラフォーの自分としてはグッサグサ刺さる所はあるのですが。
まず、しょっぱなから結婚もせず子供も産まないで一人で好き放題していて”罰が当たった”と言われるあたりで一刺し食らいました。結婚してないの、そんなに悪か!!子供産まないのそんなに悪か!!とゴロゴロ転がってしまいました。
この本の救いは法的な知識を得られるという事と、おキャット様。魯山人と山頭火(両方イカした猫の名前)が可愛いのな