桜林直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・著者は3000回以上のマンツーマン雑談セッションを重ねてきた「雑談のプロ」であり、その実践と観察に基づいて本書は書かれている。
・単なる雑談テクニック本ではなく、雑談が苦手な背景にある心理や思考の癖、自己理解と他者理解の構造にまで踏み込んだ内容になっている。
・「考える」という行為には二つの方向があるとする。一つは行動を決めるための未来志向の思考、もう一つは自分の感情や欲望、恐れを観察する内省的な思考である。
・雑談が苦手な人は自分の感情をうまく言葉にできない傾向があり、その背後には「他人とは○○である」といった思考の癖が存在する。
・相手の期待に応えることや場の空気を読むことを優先し続けると、自分の内側から湧いてくるはずの「こうしたい」「好き」という感覚が掴みにくくなる。
・自分がどうしたいかより相手がどうしてほしいかを優先し続けると、自分の考えの所在がわからなくなり、選択や決断が難しくなる。
・選んでいるようで選んでいない、決めているのに望んでいないという状態に陥りやすくなる。
・自分自身に厳しくダメ出しをする癖がある人は、その厳しさを投影し、他者からも同様に厳しく評価されていると感じやすい。
・自分への厳しい扱いは他者への態度にも表れ、自分を大事にしないまま相手だけを大切にしようとすると、関係性がかえってうまくいかなくなる。
・自分を知らないと選択も決断もできず、不快や不満を我慢したり周囲のせいにしたりしてしまう。
・自分を知るための手段として、雑談で自分の話をすることを著者は勧めている。
・雑談は単なる対人スキル向上のためではなく、自分の考えや感情を把握し、生きていくために必要な行為として位置づけられている。
・話をまとめようとせず、もっと気楽に自分のことを話していく姿勢が推奨されている。 -
Posted by ブクログ
雑談がどうしたらうまくなれるのか、を期待して読んだが、少し違っていた。
著者がいろんな人との雑談を通じて、人はどんなことに悩んでいるのか、などについて、その原因と解決法を書いたビジネス書のようなものだった。
ただ、自分が話すときに、相手がどう思うかばかりを考えていたり、自分の本当の気持ちを知らずに話していたり、感情を押し殺していたり、知らず知らずのうちにそんな癖がついてしまっていて、うまく話せなくなっている、と書かれている。
確かに、自分にはそんな傾向があった。そのことを知り、改善していくために、自分の欲を知り、自分が何をやりたいかを知ることで、相手を気にしてばかりでなく話すことができるとあり、それだけでもこの本を読んだ価値があったのかな、と思った。 -
Posted by ブクログ
・自分は雑談が苦手、という自認は無く、むしろ積極的に雑談をしたいタイプなので、何でこの本積読したんだっけ?と思い出そうとしたけれど…全く思い出せない。
・少なくとも雑談得意になりたい、と思って手に取った訳ではないみたいだし、実際そういう雑談指南書みたいな本ではなかった。
・強いて言うなら、雑談の効能、っていうか。
・相手を理解するだけでなく、自分を理解する手助けにもなる、っていう。それはそう。口に出す事であっこんな事考えていたのね、俺…という瞬間は、確かにある。
・失礼になるかも、なのでゴメンけど、目新しい発見はなく、でも世の中には雑談苦手、というか嫌いな人種がちゃんといて、そういう人達には読んでほしい本。 -
Posted by ブクログ
先にレビューを確認すべき本。『あなたはなぜ〜か』という本、多すぎ。
タイトル詐欺とは言わないが一般的な雑談より狭義の「雑談」についての本だ。そして、最後まで概念的な話が続き、読後に何かインパクトを残すようなこともない。ふわっと「こういうことが得意な人もいるのね」という残り香。まさに雑談のような本。思ってたのとちょっと違うという読者は多そう。人によっては価値があるか。
帯は「サクちゃんと雑談していると自分の窓からは決して見えない景色が見えてくる。これが楽しくてやめられない。」
そんな楽しい雑談が出来るようになりたい!って思って買うよね。。
筆者の言う雑談とは、相談未満のまとまりのないものをそのまま話していくうちに、自己理解する体験。
自己理解が自分でできていれば他人の話もちゃんと聞ける、と。
あなたは雑談がなぜ苦手なのかーーそれは自己理解がすすんでいないから。自己理解のためには著者みたいな人と心を開いて話そう、という本。
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Posted by ブクログ
「雑談」の中で生まれた言葉なのか、もともと二人のうちどちらかが自分でたどり着いた言葉なのか、書籍化の中で定まった言葉なのかわからないけど、「過去の握力」も「未来の浮力」も、この順番に並べたところもすてきだなと思った。
スーさんもエッセイではネガティブな自分をさらけ出してきているけど、サクちゃんさんに出会って「え、そんなふうに考える人存在するの」レベルで驚いたということだから、ネガティブ語りを発信することのできている人のポジティブさはバカにできないということがひとつ言える。サクちゃんさんも言っていたが、“土の中”にいる人はそこから地表に出るまでが大変で、出たからこそできることがあるのだろう。
そして地表においても、スーさんの言うように“世界はあなたを傷つけないようにはデザインされていない。でもそれは、何人も私を傷つけることはできない、ということと矛盾しない”。
なんとなくこれらはすべて、上野千鶴子のいう“すべての問いは「わたしの問い」であって「あなたの問い」ではない。わたしはわたしの問いに答えるのみ。”という考えとも通じていると感じた。
ところでこれを私はAudibleで聴いたのだが、スーさんパートとサクちゃんパートを別の女性ナレーターが担当していて、二人ともイメージに合っていたと思う。私の場合、一冊分聴いてるとどんなナレーションでもたいてい慣れてくるので、私の審美眼(審美耳?)は当てにならないが、オーディオブックのナレーションキャスティングの実態はどうなっているのだろう。 -
Posted by ブクログ
著者の桜林直子さんをはじめ、対談相手の方たちが全員著書を読んだことがある方たちだった……!という、わたくし的奇跡の本。
昨今よく話題に上がる「生きづらい」ということば、概念について、精神科医の星野概念さん、文化人類学者の磯野真穂さん、臨床心理士の東畑開人さん、星占いの記事を発信するライター石井ゆかりさん、ラジオパーソナリティとライターをしている武田砂鉄さんと対話をする。
みなさん、そういえば「聴くプロ」だなと思いながら読んだ。
わたしは子供の頃からずっと「生きづらい」というより、「何がなんだかわからない」が続いているような気がする。
考えて、決断することが不得手なために、人生を無駄にしてしまったような。