あらすじ
「自己啓発書」というより、「自己発見エッセイ」と呼ぶべき本。夢組とは夢中になれる「やりたいことがある人」であり、叶え組とは世の中の多数派を占める「やりたいことのない人、自分に弱さを感じている人」。叶え組である著者が幸福に生きる方法を模索した過程は、やりたいことがないと悩む人たちの支えになるはずだ。
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Posted by ブクログ
ポッドキャストの『となりの雑談』で、B&Bでトークイベントをやるということを知り、友達を誘ってチケットを買おうとしたら、会場のチケットはすでに売り切れになっていて(しかもマグカップが欲しかったのに、、、涙)、仕方なく配信チケット&書籍セットを購入。『闘いの庭』のほうは既に読んでいたので、本著のほうを選択。結果、この本を読めてよかったなと。
普段、となりの雑談で「雑談の人」という肩書きで紹介されている著者だが、その得体の知れない「雑談」についても知ることができ、改めて特異な人だなと認識。
内容は、とてもわかりやすい言葉と文章で丁寧に書かれていて、今まで考えたことのない分解の仕方や問題や状態・状況の捉え方、自分で納得いくまで考えるしつこさ、などなど。
「やりたいことがない人」向けに書かれている本なのだが、どうすれば「見つかるか」の前に、そもそも「なぜやりたいこと」が無いのか、その前に「やりたいこと」って必要なの?っていうか「やりたいこと」って何なんだ?
という感じで、一歩進もうとして、二歩三歩下がる、というような考察が進んでいき、「うーん、よくわからないや」とあやふやなままにしないで、とにかく納得できるまで永遠と後退していく。
以前読んだ「やりたいことの見つけかた」(西剛志)では、「いかに見つけるか」に焦点が当たっていたし、その狙いに何の疑問も抱かなかったが、本著は、そもそも、の方に触手が伸びていき、その考察というか熟考が目からウロコなものが多かった。
自身、四十代半ばを過ぎてなお、彷徨い、足掻いているわけだが、これまでになかった視点や切り口が持てるようになった。気がする。
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Podcast のとなりの雑談を聴き始めて、さくちゃんの考え方が面白いなと思ったので読み始めた。
いつかみたあのセブンルールに出てたクッキー屋のさくちゃん!ルールの一つがご機嫌でいることと言っていたさくちゃん!
思わぬ所で色んな答え合わせ、これだから人生ってすてたもんじゃないよね。
読む人によっては自己啓発に感じる人もいると思うけど、自分で物事の解像度を高くして考えた言葉で文章にしているから、ステレオタイプに感じない感じが私にはすごく良かったな。
また読みたい。
以下気に入った箇所。
・人生はただの時間だから、死ぬまでの時間を何に使うか、誰といるかが全てだと思う。
・人のせいにするかわりに、自分の決めたことに振り回されるほうがいい。
・ガマンのフタを剥がして欲を見つけるといいよ。
・正直な人とは、自分の感情、欲望、知と無知を過不足なく捉えていて、他人にどう思わられるかで自分の考えや振る舞いが変わらない人のことだ。
・これからも今までの波の続きだから、大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら、今日もわたしたちはみんな波の途中にいる。
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20年前に読みたかった。断然「叶え組」なのにそうとは知らず、たくさん無理をして疲れてしまった。著者が考え続けて書き続けた「やりたいことがない人」への「考え方集」。
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たまたまポッドキャストの「となりの雑談」で著者の桜林さんを知り、面白そうだったので読みました。
10〜30代くらいに、きっと多くの人が直面するであろう不安や不満、居心地の悪さや違和感、そんな言葉にできないモヤモヤとした感覚を上手く言語化して掬い上げてもらったなという感じがします。
読むと「この人はこのことについて、ずっと逃げたり誤魔化したりせずに考え続けてきたんだな」という思いの量をずっしりと感じますが、文章は軽快に進むので、読みやすさと読み応えを両立させた良書だと思います。
「人のせいにするかわりに、自分の決めたことに振り回されるほうがいい」
という一節が、個人的には心に残りました。
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今年ひいたおみくじにあった『素直になりなさい』にすごく通じる一冊でした。
心に響いたところにふせんをはっていたら、とてもたくさんの量になりました。
何度も何度も読み返そうと思う一冊。
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感情へのフタを剥がす
やりたいことが見つからない
なにかに没頭できるほど熱いものもない
ずっと心のどこかに引っかかっていた
もやもやを言葉にしてくれるようでした。
買ってからしばらくおいてた本だったけど、
今が読むタイミングだったんだなって思います。
読めて、よかったな〜
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世界はシンプルだ。
具体的にすればするほど個別が増えて複雑化する中で、世界を抽象的に捉えてシンプルに考えることは大切だし必要だ。
世界は一人一人違って複雑だけれど、大きく分ければ未来に夢を見る人と過去から叶えていく人たちだよねと考えて、自分を捉えていく。
そうすることで、概ねいい感じみたいだしまだ頑張れると自分を励ます感受性はとても魅力を感じるし、これも在り方だよねと思えた素晴らしい本だった。
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「人生はただの時間だから、死ぬまでの時間を何に使うか、誰といるかがすべてだと思う。」
他人のジャッジや反応は置いといて、自分の心地よさや価値基準にフォーカスして。
文中、平野啓一郎が愛について語っている一文が紹介されていて、それがすごくよい。
「愛とはその人といる時の自分が好き、という状態のこと」
美輪明宏のラジオにゲスト出演していた時にも同じようなことを話していて、深くうなずいたのを覚えている。
「『やりたいことを見つける』とは、運命のたったひとつの何かに突然バッタリ出会うのではなくて、小さな喜びや自分がアガることを見つけて、それをガマンしないで、自分を喜ばせ続けていたら、気づくとすでに手の中にあるようなものかもしれない。」
小確幸を積み上げていくことか。
大事にするものを設定して、それを諦めずにその後の行動を選択し続ける。大事なのは能力ではなく、その設定だ。例えば、家族との時間が一番大切なものだから、絶対に6時には家に帰り着いておきたい。そのためにどう段取りをして仕事をしていくか、とか。
言葉にして初めてわかることがある。
Posted by ブクログ
何度も読み返そうと思った。
これは私のために書かれているような気持ちに何度もなった、それくらい言葉がすんなり身体に入ってくる感覚があった。
P155の最後の段落に、今の自分は勇気づけられた。
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「自分のサイズと持ち物のチェック」…サイズを知るとは、変えられない環境や「ほっといたらこうなる」性格、「こうしたい」希望を洗い出して、把握すること。これだけは譲れないものはなに?持ち物とは、自分にできることを並べること。メールの処理能力、おせっかい、解決力など。「できたらいいな、やってみたいな」は選ばないこと。
やりたいことを100個リストにする。
わかるために、書く。書き出す。
素直って、自分の感情や考えを自分のものとして大事にできるかどうか。それができると他人の考えも自分の考えと同じように大事にできる。素直であることが大事なのは、できるかどうかにかかわらず、自分がどうしたいか知っている方がいいからだ。
自信がなくても、ないままでも、なんでもできるよ。
2023年10月3日、再読。
人に期待しないということは、他人は自分の思い通りには動かないと知ること。相手がどんな選択や行動をしても、尊重すること。
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かつてはやりたいことがあって、運良くその仕事につくことができたものの、この1年でAIに淘汰されてしまった。
自分が他にやりたいことって何だろうと考えみたものの分からず、毎日クサクサしていた。
そんな時に出会ったのがこの本。
自分が何をしたいのか分からないのは自分を知らないからだと知り、納得しかなかった。
自分の将来にワクワクする気持ちを思い出させてくれた。
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過去に一度読みかけて離脱して、いまふたたび。
結構抽象的な表現が多いので「となりの雑談」から
逆算して読むと、なるほどなと思える。
あらゆる本を読むたびに「結局は自分」から
はじめるしかないんだよなあと思う。
なにかを足すにも、まずは自分を知ること。
自分を知るのって苦しいしめんどくさいけどね。
あとたぶん自分が思っている以外の自分もいるし。
「自信がないからといってイヤなことをしてはいけない」もほんとにそうだよなあ。
自分を軽く扱わない。丁重すぎに扱いすぎもしない。
雑談はだれかと話すんじゃなくても、
本とでも同じことができるって考えとてもいいなと思った。たしかに本も、他者だもんな。
Posted by ブクログ
ここまでのご自身の経験から得た気付きをベースに、自分らしく生きていくための考え方をまとめられている。
こういうことを書くのは、自分にもともと自信があって、やりたいこともはっきりしていて、という方が多い気がしますが、著者はどちらかというと、それとは逆。読み物としてはとても新鮮な視点だったし、共感できた。
ここまで言語化できるのは本当にすごいと思う。
書いてくれてありがとうございましたと言いたい。
自分に欲求に素直になること。素直になるために、自分をよく知ること。その過程で、「本当にそうなの?」と自分自身に問いかけて、我慢のフタを見つけることが重要。
よく知るためには、雑談やや読書で他者と比べるのが有効。
自己肯定感の低さは生い立ちが原因で、もう変えられないものと思っていたけど、良い考え方は、意識して習慣化することで後天的に手に入れることができると励まされたようで、希望が持てた。
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近々レモンクッキーを注文したいと思っているサクちゃん!割りと最近知り、日経xwoman記事を読み更に興味を持ち拝読。
子どもには『自分で選んで決める』『見えない部分も想像したら見えてくるよ』と教えるエピソードにじんわり。
Posted by ブクログ
ふんわり説教くさい本だった。
伝記とは違い、こういう経験からこう考えるようになった、という本でもなく、「こう考えるようになった」の部分だけ書いてあるから自己啓発本なのかなぁ。巻末に「セブン ルール出演」とあり、たしかにあの番組と同じテイストだと感じた。
「素直」の逆が「がまん」というのには納得した。
Posted by ブクログ
柔らかい文体で読みやすい。共感ポイント多数で、内容はすっと入ってきた。
まずは自分を知ることの重要性が繰り返し出てくるが、「insight」で説かれてる内容を、噛み砕いて説明してくれる感じ。
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作者のTwitterをフォローしていて、素敵な人だなあと思っていて、そして、ついに本を買うに至りました。
私も叶え組だと思うので、そして、少しずつ、自分は少し変わってるけど、そのままでいいんだと思い始めていたので、作者の考え方にとても共感しました。
ここまでじっくり自分の考えを煮詰めるまでには、とてもたくさんの時間がかかっただろうなあ。作者が本の中で願いとして書いているように、この本は私のよい雑談相手になりました。
ありがとう。
また何度も読み返したいです。
Posted by ブクログ
2020.3.23
セブンルールで知ってから、noteを読み、Twitterをフォローし、クッキー屋さんまで足を運んだ。
サクちゃんの文章を読んでいると、過去の自分の出来事や今の考え方が紐解かれるような気がして、ああ私はこうなのかも、と気付くきっかけをくれたと思う。
今まで何度もnoteを読み返したけれど、本書からも控えておきたいフレーズがいくつか。
サクちゃんの文章は、壮大な抑揚もなければ難しかったりビビットな言葉で語られることもない。それが嘘のない文章であると感じられるし、押し付けがましくなく、読んでいて寄り添ってくれるような感じがする。
自分はどうだろう?どうしたいんだろう?どうありたいんだろう?
いろんなことを考える考え方のきっかけをくれる素敵な本。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
一方で、全体を理解するのに読みづらかった。
やりたいこと、自分を知ること、自分の心にされたフタのことなど、形のないテーマが細やかに言語化されていて良かった。
ただ話の流れがわかりづらく、頭に入りづらかった。
全体としての流れはあるけれど、支流が多くて複雑すぎて現在地がわからなくなるみたいな。
全体を読んで、自分が自分に対して正直でいられる人間関係、自分の心や思い込みを剥がすこと、自分のサイズや持ち物を正確に把握することなど特に大事にしたいなと思った。
☆3.5
Posted by ブクログ
ライトな語り口、著者の等身大で紡がれた文章で、読み進めやすかった。
ただ、体系化された何かが得られるというより体感を言語化してくれたことに、自分を重ねて共感する感じ。
はっきりした答えがほしい人には向いてないかも。
悩んで悩んで、あと少しなんだけど穴から抜け出せない、そんな人には最後の一押しとなる本かもしれない。
そっと、いいんだよ、あなただけじゃないよ、そう言ってくれるような優しさを感じる1冊。