桜林直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三宅香帆さんが某YouTubeで紹介されていたので読んでみた。
この本で言う「雑談」とは、世間一般で言われる「雑談」とはちょっと違う。
雑談と聞いてパッと思いつくのは、ビジネスの場でのアイスブレイクだったり、同僚との当たり障りない会話。ママ友との井戸端会議。
この本で雑談とは「あなたには世界がどう見えているか教えてよ、と交換すること」だと著者は言っている。
表面的な会話の部分だけではなく、もっと奥の方を扱う。
そもそも「雑談が苦手」というのは、「人と話すのが怖い」「自分の話ができない」などの悩みがある。それを雑談術のようなテクニックで解決しようとするのではなく、そのような人の中ではどんなことが起こっているのか?自分をどう扱って、世界をどんな風にみているのか?
という視点から雑談が苦手な人に向けて、内省と雑談を勧めている。
この本を読むと、明日から周りの人と雑談をするのが楽しみになる。
何となく生きづらいような行き詰まったように感じている40代の人には特におすすめ。
これまで、何となく周りに合わせてきて自分が何をしたいのかわからなくなっているという人の声を多く聞くらしいが、まずは自分の欲を見つけることが大事らしい。それを見つけるのも他者との雑談。
人と話をしていくことで、自分はこう考えるけれど、あの人はあんな風に考えているのか、等、自分がどんな人なのかを認識していくことができる。
そんな雑談をするためには、意見が違っても否定されず、一旦は受け止めて、ただ違うということだけを受け入れる関係の人と話すこと。
そんな安心安全な雑談ができる場があるといい。
とはいえ、日常生活で会う人が全員そういう人である必要もなく、それぞれの立場や関係性の中で話す内容も変えていい。
私の周りには表面的な会話をする人の方が多いのだが、少しずつ自己開示したり、相手に興味をもって話をちゃんと聞いたりしながら、自分の人生の輪郭をもっとはっきりさせたいな、と思った。
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Posted by ブクログ
雑談がうまくなるテクニックの本かと思いきや
なぜ人によって会話の感じ方が違うのかという
自分の感情と思考を深掘りする本
私自身は人からもAIのビック5診断も
ストイックとの診断なので鬼コーチの話が刺さった
自分の中の鬼コーチと和解する
鬼コーチは、たいていの場合厳しすぎる
無視するのではなく一緒に別の手を考える
無視していたら、
むしろどんどん声が大きくなることもある
「人の3倍努力する」とか「人の期待に応える」だけが自分の価値ではない。
そこにも価値があるだろうけど、
それだけではない
自分の中の鬼コーチと対話をし、
いろんな方法を試してみるには、
鬼コーチ以外のメンバーが必要だ。
わたしの中(著者)には
「平野レミさん」がいる。
「そんなことどうだっていいのよー!」と
明るく言ってくれる。
そうするとわたしも「そうかもな」と思える。
鬼コーチとの対話が上手くいくように
すぐに出来そうな事として
著者とジェーン・スーさんとの
ポッドキャスト「となりの雑談」を
ゆっくり聞いてみる
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Posted by ブクログ
生きづらさについて、著者が5人の専門家と色々な角度から"生きづらさ"について話した記録。
同じテーマでも、話す相手が変わるだけで話の広がり方が全く変わり、"生きづらさ"にも色々な側面があった。対談を読みながら、自分の"生きづらさ"も多面的に観察することができた。
あとがきより
あらゆる"生きづらさ"は、土台のなさ、余裕のなさから来るのだと思います。"生きづらさ"が「ある」のは、土台や余裕が「ない」からなのです。
土台を作り直すことはできるのでしょうか。わたしは、何歳になってもできると思いたいのです。ひとりでは無理かもしれないし、社会基盤という土台は個人の力ではどうにもならないかもしれません。簡単に、すぐにできることではないのはたしかです。それでも、土台を作り直すことを諦めたくないのです。
私も土台が「ない」1人。
これからも自分の"生きづらさ"について向き合っていきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
「雑談」と聞くとどういう会話を想像するだろうか?
私は過去に読んだ本と紐づき、ビジネスシーンで有益な情報交換や信頼関係を構築するためのツールとしての雑談、または場を盛り上げる一過性のたわいもない雑談、を想起する。
本書の雑談は、異なる様相を呈している。自分を知るため、感情に素直になるための手段なのである。
ということで、場を盛り上げるためのチップスや相手とラポールを築くためのハックというテクニカルな話は本書にはでてこない。寧ろ著者の過去の体験を追想し、今まで経験した挫折苦難を吐露し、どのように乗り越えたかが綴られている、エッセイ的な要素がある。
個人的に核心に迫る内容が多く、苦しみながらの読書であった。著者の心情と自分の当時の思いがリンクする。
例えば、人に頼ることが苦手なところ。私も若い時分は家庭環境の影響もあって、人に素直に頼ることができなかった(今も躊躇することが多々ある)。
そこに著者が提示する「プール理論」が胸に来る。
他者を頼るとは他者にすべてを委ねることではない。自分の困難を自覚し、それを開示することで困っている様子を見てもらい助けてもらういうプロセス。つまりは、自分を正確に理解することが先決なのである。
もう一点、自分を卑下することへの苦言。私なんて、という思考回路が癒着しきっていて、そうふるまうことは誠実なのだと考えていた時期もあった。
この態度、不遜な態度と同様に傲慢であると著者は述べる。自分の「正解」を相手に押し付けている様式が同じであると。この発想は目から鱗である。
しかしながら、本書にも名前が挙げられている東畑開人の著作にみられるように、この雑談によるアプローチは既に熟達者の域に達しているように感じる。
一般的な友人同士で繰り広げられるそれこ他愛もない雑談とは、土台が異なると感じる。そういう意味で、「雑談」に惹かれて本書を手に取ると違和感はぬぐい切れない。著者のような適正もあり経験も培った人に許された手法で留まっているのがもったいない。素人同士でも実践できる具体的な手段が提案されていると、さらに読み応えが増す。その点を深堀って売れることを期待する。
雑談の軽妙な印象を転換させる点で、意義深い。
雑談は小手先のテクニックで乗り切るもの、という印象を見事に裏切られた。自分の話をすることに躊躇してしまう人は、ぜひ手に取ってみてほしい。 -
Posted by ブクログ
ポッドキャスト隣の雑談の内容を本でまとめてくれた1冊。いっときポッドキャストを聴いていましたが、主に作業BGMになっていたせいか内容を理解できず聴くのを辞めてしまっていたので、今回本で読むことであの時言っていたことはこういうことか!と理解できました。
私はスーさんの考え方に近いところが多く、桜林直子さんの話は驚くことが多かったのですが、こういうタイプの人は実は自分のまわりにすでにいたんだろうな。話をしていてあなたとは違う、と暗に言われていたし。
自分の物語の主役は自分であり続けているか、設定・ライツ・カメラ・アクション。たまに振り返らないとな。子どもができてからは特に主役を持っていかれてるように思う…気をつけないと。
あともっと若い時に『私はこう、と自分を決めつけなくて良い』ってスーさんの言葉を知りたかったなぁと思った。うん、失敗じゃなくてトライアンドエラーでいいじゃない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生を生きやすくするエッセンスがぎゅぎゅっと詰まった一冊。
以下、大事にしたいなと思ったフレーズ。
☑︎「傷つけられた」のではなく、「傷ついてきたけど、その後も頑張って生きてきた」にフォーカスを変える
☑︎「世界はあなたを傷つけないようにはデザインされていない」と「何人も私を傷つけることはできない」は同時に成立する
☑︎平野レミさん、気高い姫などキャラを心にすまわせる
☑︎嫌な時にはノーという。ノーと言った方が選択肢が不思議と広がる!
☑︎(他者に)「影響されませんよ」「受け取りませんよ」という意識
サクちゃん、スーさん、それぞれ切り口の違う考え方があって興味深かった。
時折読み返して、さまざまな考えを少しずつでも自分の生活に取り入れていきたい。
☆3.8 -
Posted by ブクログ
“生きづらい”という言葉、概念をひもとく1冊。
トークイベントで著者である“サクちゃん”と精神科医の星野概念さん、文化人類学者の磯野真穂さん、臨床心理士の東畑開人さん、ライターで星占いの記事を書く石井ゆかりさん、ライターでラジオパーソナリティーの武田砂鉄さんがそれぞれ対談した内容を元に書かれている。
それぞれの対談で、全く異なる切り口で“生きづらい”とは何かが語られていて、非常に興味深く、おもしろかった。
サクちゃんの“このやり方だと上手くいきそう”みたいな考え方がちりばめられていて参考になった。
特に文化人類学の回では、それそのものも面白そうだし、ピダハンという民族の話や「人間は常に歴史と社会との繋がりの中で生まれてくる」という視点には、はっとさせられた。
他の回の話もそうで、読み終えて自分の視野が広がり、“生きづらいな”と思った時、“こういう考え方もあったな”と思い出して、少し楽になるきっかけになりそうと思った。
本当に色んな話がぎゅぎゅっと詰まった1冊で、定期的に読み返したい。
☆3.8