桜林直子のレビュー一覧
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世界の見え方の違いと、自分らしい生き方の探し方を「雑談」形式のエッセイで気が付かせてくれる本。
ポジティブな人、ネガティブな人、だけど根は一緒だったりするのに、見える景色は違っていて、中々解りあうことが出来ない。言葉は万能ではないので、語り合うことで理解し合えるなんてのは幻想だと思うのだけれど、この本の著者二人(サクちゃんとスーさん)の言語化能力はズバ抜けていて、「あぁ、たしかに、そうそう!」と思えるエピソードばかり。2人の相互理解が深まるように、読んでいる自分の自己理解と世界との関わり方も理解が深まってくる。
サクちゃんの、「私の中の平野レミ」なんかは、
個人的にドンピシャで、多重人格の -
Posted by ブクログ
生き方、考え方にまつわるよもやま話を、ゆるやかにまとめた対談とエッセイ。
人気Podcast番組を書籍化したものだということは、本書を手にしてはじめて知った。
個人的に耳から情報を得ることがあまり得意でなく、楽しそうな番組がいろいろあるのにあまり聞けていないことを残念に思っていたから、こうやって文字化されている本があるのはとても有り難い。
雑談をまとめたものだから、筋があるようでない、ないようである構成だったけれど、それがすごく良かった。
生き方とか、考え方とか、曖昧だけどすごく大切なものの、「今」の空気が凝縮されている。
とくに印象深かったのが、
「人のプールに飛び込まず、自分のプールで泳 -
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ネタバレお二人の話が、体験と例え話の言語化がすごい。とてもわかりやすくて、理解しながら読める。よくぞそこまでモヤっとする抽象的な事を言葉にしていて、関心してしまった。
そして、私がいまリアルタイムですごく参考になった。
・本当に自分の内側から湧いてきている欲か、それとも誰かの期待に応えたいのか、区別して取り扱う。
・出来事は出来事、感情は感情で整理する
・困難を乗り越える物語から自分を喜ばせる物語に設定を変える。
・自分に対してきちんとすること
・この場所にいたらダメになる。そうわかったら、自分を責めることなく脱出。
・人の期待に応えるだけになると、忙しくなるだけで、虚しさしか残らない。私のことを親 -
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過去に一度読みかけて離脱して、いまふたたび。
結構抽象的な表現が多いので「となりの雑談」から
逆算して読むと、なるほどなと思える。
あらゆる本を読むたびに「結局は自分」から
はじめるしかないんだよなあと思う。
なにかを足すにも、まずは自分を知ること。
自分を知るのって苦しいしめんどくさいけどね。
あとたぶん自分が思っている以外の自分もいるし。
「自信がないからといってイヤなことをしてはいけない」もほんとにそうだよなあ。
自分を軽く扱わない。丁重すぎに扱いすぎもしない。
雑談はだれかと話すんじゃなくても、
本とでも同じことができるって考えとてもいいなと思った。たしかに本も、他者だもんな。 -
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Podcastのリスナーで、本でまとまるといいなぁと思ってたからいざ出て本当に嬉しい!
わたしはどちらかというとスーさんのような思考で、サクちゃんさんのような思考は「あることもちゃんと理解できていなかった」側なので、そう考えるんだなぁ…と不思議な気持ちになっていました。でも、ライトを俯瞰で当てているだろう人は周りにいるし、少しその視点で見るとより尊重できるなと思って、なんだかいいことを知れたなぁ…というのがいちばんの感想です。読書で、自分では知り得ない経験や考え方、物語を知れることが本当に面白いと思っているので、そんな私にとっては非常に良書でした。 -
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ここまでのご自身の経験から得た気付きをベースに、自分らしく生きていくための考え方をまとめられている。
こういうことを書くのは、自分にもともと自信があって、やりたいこともはっきりしていて、という方が多い気がしますが、著者はどちらかというと、それとは逆。読み物としてはとても新鮮な視点だったし、共感できた。
ここまで言語化できるのは本当にすごいと思う。
書いてくれてありがとうございましたと言いたい。
自分に欲求に素直になること。素直になるために、自分をよく知ること。その過程で、「本当にそうなの?」と自分自身に問いかけて、我慢のフタを見つけることが重要。
よく知るためには、雑談やや読書で他者と比べる -
Posted by ブクログ
2020.3.23
セブンルールで知ってから、noteを読み、Twitterをフォローし、クッキー屋さんまで足を運んだ。
サクちゃんの文章を読んでいると、過去の自分の出来事や今の考え方が紐解かれるような気がして、ああ私はこうなのかも、と気付くきっかけをくれたと思う。
今まで何度もnoteを読み返したけれど、本書からも控えておきたいフレーズがいくつか。
サクちゃんの文章は、壮大な抑揚もなければ難しかったりビビットな言葉で語られることもない。それが嘘のない文章であると感じられるし、押し付けがましくなく、読んでいて寄り添ってくれるような感じがする。
自分はどうだろう?どうしたいんだろう?どうありた -
Posted by ブクログ
著者の桜林直子さんをはじめ、対談相手の方たちが全員著書を読んだことがある方たちだった……!という、わたくし的奇跡の本。
昨今よく話題に上がる「生きづらい」ということば、概念について、精神科医の星野概念さん、文化人類学者の磯野真穂さん、臨床心理士の東畑開人さん、星占いの記事を発信するライター石井ゆかりさん、ラジオパーソナリティとライターをしている武田砂鉄さんと対話をする。
みなさん、そういえば「聴くプロ」だなと思いながら読んだ。
わたしは子供の頃からずっと「生きづらい」というより、「何がなんだかわからない」が続いているような気がする。
考えて、決断することが不得手なために、人生を無駄にしてし -
Posted by ブクログ
サクちゃん、スーさんお二人とも違うタイプで、お互いの感じ方とか考え方を語っていて、私はサクちゃんタイプなのでそちら側の考え方とか心の持ちようが参考になった。その中でも地獄のあみだくじについて。「ループから抜け出すためには、同じことを何度も繰り返してしまう中で、ほんの少しずつ行動を変えていくしかない。突然180度違うやり方をするのには無理があるので、5度ずつ変えてみるといい。それを続けていると、気がついたら抜け出せていることがある」なんでいつも私はこうなってしまうのか…と思うとき、思い切りは難しいから、5度ずつでいいから、変えていけるといいなあと思った。