ガストン・ルルーのレビュー一覧
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オスカー映画にて。2時間21分を続けて5回観るくらい面白かった最高の映画だったが、横恋慕男の大癇癪がこんなに耽美でこんなに面白いのかと衝撃を受けた。めちゃくちゃ名作。
映画は、「美しい芸術を永遠に追求する孤独」と「愛する人の家族として生きる団欒」のどちらを選ぶか?を描いている。
主人公のクリスティーヌは私達であり、私達はクリスティーヌであった。
仕事と出産、趣味と恋人。
クリスティーヌが迫られている選択は私達が日頃常に迫られている選択であり、クリスティーヌの迷いは私達の迷いであった。
クリスティーヌが 芸術を選ぶか/愛を選ぶか? 才能を選ぶか/凡庸を選ぶか? を見ることを通して、私達はもう -
Posted by ブクログ
フランスの田舎町の古い城館には、科学者スタンガーソン博士と令嬢のマチルド嬢が使用人たちと暮らしていた。
ある夜、実験を続けていたスタンガーソン博士と老僕は、実験室のすぐ隣のマチルド嬢の部屋、別名「黄色い部屋」と呼ばれる部屋からマチルド嬢の悲鳴と銃声を聞く。スタンガーソン博士と使用人たちはなんとか扉をたたき破って黄色い部屋になだれ込むと、大怪我をしたマチルド嬢が倒れている。しかし完全な密室の黄色い部屋に犯人の姿はないではないか!
この事件捜査に呼ばれたのはパリ警視庁の刑事であるフレデリック・ランサン。だがこの事件を何としても自分で解決したい!と張り切る若者がいた。まだ18歳の新聞記者ジョゼフ・ -
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『十角館』フェアのアガサ→ポウ→カー→エラリイ→ヴァンに続いて、6人目「ルルウ」こと、ガストン・ルルー初読み。
『オペラ座の怪人』で有名なガストン・ルルー。
移動手段は馬車の時代。1908年と年代が古いので読みにくいかと心配だったけど、さすが新訳版!読みやすくスラスラ読める。
内側から施錠された完全な密室で令嬢が襲われた。犯人は一体どこに消えたのか…
謎に挑むのは、弱冠18歳の新聞記者ルルタビーユとパリ警視庁警部ラルサン。
犯人がわかってもなかなか明かさずに、かなり焦らされる。
でも全てがわかった時に、密室トリックの謎と、なぜ焦らされたのかに「なるほど〜!」とすごい納得できた。
キーワ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・怪人、どんだけ歌うまいのよ!!(笑)
・はじめ、出てくる奴が全員ワガママ&自分勝手すぎて、「やっぱフランス人とは仲良くなれない!」と思いながら(笑)読んでた。
・でも、そのエゴイストな人物たちが、この物語を通して、終盤、ほんの少し、相手にふっっと思いを添わせる。。。真意はわからない。上辺だけなのかもしれない。その一瞬だけなのかもわからない。わからないくらい、かすかな描写。
・でも、わずかばかりの思いやりを感じたエリックは、嬉しくて嬉しくて、ホッとして、そのまま自殺してしまう。
・孤独が癒されたとたん、エリックには、横暴に振る舞う快感を得つづけたいという怪人的欲望が、ちっとも湧き出てこ