ガストン・ルルーのレビュー一覧

  • オペラ座の怪人

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    怪人とクリスティーヌのやり取りが物語の雰囲気を際立たせていて、古典文学の魅力に溢れた作品。
    読みやすく、臨場感のある翻訳だった。

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    2021年09月13日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    内側から施錠された完全な密室(黄色い部屋)で令嬢が襲われた。
    あたりは血の海と化しているがその襲撃者は見当たらない。
    この謎に挑むのは新聞記者ルルタビーユとパリ警察ラルサンの二人。
    終盤で披露される「理性の正しい側面」による推理には感嘆するしかない。
    読みやすい文章も○。

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    2021年01月09日
  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    密室ものとして名高い一冊。

    正直、事件の謎解き部分は無理矢理感が強い。
    だが、事件の舞台や場面のゴシック感など、とても魅力的な要素が多く含まれる。

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    2020年06月06日
  • オペラ座の怪人

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    ガストンルルーといえば、高校の時に「黄色い部屋の謎」を読んだような記憶があったが、光文社の古典新訳文庫から「オペラ座の怪人」がでたと知って早速読んでみた。期待していたのだが、洋書の翻訳は意味不明な部分が多く、あまり深く考えずに読み飛ばしていくのが正しいと実感した。前半は怪人の怖さがあったが、後半はダーエとの愛憎が読んでるこちらにはあまり感じられなく食傷気味だった。

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    2020年03月05日
  • オペラ座の怪人

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    アーサー・コピットさん脚本の「ファントム」を以前観に行ったのでせっかくならとこの本を読んだ。けっこう内容が違うのね!
    「ファントム」の良さを語るのは割愛するとして…この作品に登場するエリック、つまりファントムは前半かなり怖い。本当に人間なのかと疑うくらいだった。後半のペルシャ人の手記あたりからファントムの人間味が徐々に描写されていく感じだった。なので後半を読みすすめるとちょっと胸が苦しくなる。特にファントムがクリスティーヌに言った台詞「愛されさえすれば〜」は、幼少期から孤独に生きていたファントムの背景を想像すると涙なしでは読めない。
    最期まで孤独な人だったなという印象だったけど、解説を読むこと

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    2019年05月29日
  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    古き良き時代のミステリ小説という一冊。新装版の表紙もスタイリッシュでお洒落。ただし、この時期のミステリものを読んでいると「ノックスの十戒」に抵触しないのか…?と疑問に思ってしまう展開がチラホラ見られてしまう。何度も言うようだが、表紙はあり得ないくらいお洒落。

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    2019年05月05日
  • 黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】

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    犯人は少々目星がつくし、トリックも明かされてみればなーんだと言うもの、なのだがルールタビーユのキャラ、探偵2人の対決の構図含め流石グイグイ読ませる。

    刊行当時に与えた影響は計り知れないし、今読んでもやはり傑作である。

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    2019年03月20日
  • オペラ座の怪人

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     怪奇小説として有名で、映画にも舞台にもなった有名作品。
     ダリオ・アルジェント版の映画版(怪人が美形で残酷描写が結構ある少女漫画みたいなアレンジ版)を初めて見て,その後に小説の方を読みました。
     情熱的なのか、詩的なのか、感嘆的な表現を多用した文章なので何がなにやらよく分からないうちに、話が進んでいくように読めました。物語的にはラウル子爵の言動、クリスティーネ・ダーエの対応がどうにももやもやしたものを抱きました
    。むしろこれらの人物よりも,怪人や終盤の主人公とも言うべきペルシャ人の方が印象に残りました。何ともいえない不可思議な雰囲気は、確かに一読の価値があると思っています。

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    2019年02月01日
  • オペラ座の怪人

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    ネタバレ

    怪人の愛と悲劇。

    劇団四季を観に行ったので。本当は観る前に読みたかったのですが、ちょっと取り掛かりが遅く。原作とミュージカルは割と印象が違った。原作の細かい部分をそぎ落とした感じ。

    ラストで怪人の気持ちがわかってしまったような、一緒に震えたような、そんな自分に驚く。愛するということは、どういうことか。愛されたことのない怪人が、自分への愛を感じて、愛を知り、クリスティーヌを開放する。ラウルとクリスティーヌは身分としては結ばれない恋だった。この事件と共に二人は行方をくらます。世間に広まるのは、一連の悲劇。怪人を掘り下げたという宝塚の方も、機会があれば観たい。

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    2018年04月23日
  • オペラ座の怪人

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    文学少女シリーズを読むためにオペラ座を読みました。予備知識なしの全く初めてがこの小説です。
    あまり感情移入できず最初から最後まで微妙でした。けど舞台はいつか見てみたいと思います。

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    2017年02月13日
  • 黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】

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    最近、こういうレビューが多いけど…
    最初に期待したハードルを越えられなかった、それだけにとどまらず大残念作でした。

    事件の謎は魅力的やったんやけど、探偵のキャラも今ひとつ、後出しと思わせぶりが必要以上に多過ぎ(と個人的には思え)て興ざめする、最後に語られる真相(の一部)が強引すぎて納得いかない、等々。
    まあ、最後の部分はそれ自体はこの事件の本筋とは直接関係ないし、ただ作者としては最後のビックリを狙ったのかも知れんけど、「それはないやろ〜」って感じでした。

    作中で探偵役のルールタビーユがやたらと気にする「黒衣夫人の香り」
    「そんなタイトルの小説あったなぁ」と思ってたら、解説で戸川安宣さんが「

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    2017年11月26日
  • オペラ座の怪人

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    結局オペラ座の怪人は何者だったのか。
    始めは描写から死者?と思いましたが、終盤では実体のある存在?のような描写があった気が。
    オペラ座の地下、怖いというか、すごい・・・。

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    2016年06月12日
  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    時代が時代なので情報の後出しや超展開、リアリティに欠くトリックなど突っ込みどころは多いが、ルールタビーユのいかにもな名探偵ぶり、それを盛り上げる議論、法廷場面の演出、巧みな話運びなど「探偵小説」として楽しめる。三津田信三など後世の作家への多大な影響も読み取れる点にも価値がある。

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    2016年04月27日
  • 黄色い部屋の秘密〔新訳版〕

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    初めて完全な密室を取り入れた歴史的価値のある作品。「黄色い部屋」の密室殺人未遂事件だけでなく、T字型廊下での瞬間人間消失事件も心理的な盲点を突いたトリックで素晴らしいと思います。
    しかし、読者が推理に参加するためのデータが全て提示されないですし、犯人が被弾しているのに身体検査をしない、わざわざ犯人を逃がす必要があるのかなど首を傾げたくなる部分があり、推理小説としての評価は今一つと言わざるを得ないと思います。

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    2016年01月06日
  • オペラ座の怪人

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    オペラ座の怪人は、なんとなくあらすじを知っている程度。
    音楽の天才で、でも顔が醜いゆえに素顔を見せずにオペラ座の地下で暮らすエリック。
    ラストぎりぎりまでは無理矢理クリスティーヌを連れて行こうとしたり、全てエリックに操られているような感じ、不気味でいかにも怪人という風に思っていたのですが、最後にクリスティーヌは自分を愛してくれないと諦めようとするところがすごく人間くさいと思った。

    金田一少年の事件簿でオペラ座の怪人をモチーフにした話の中の「地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」というような台詞が好きだったのですが、こちらにはないんだな〜。あるものだと思い込んでました。

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    2015年08月29日
  • オペラ座の怪人

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    映画と舞台から入って読みました。どこに盛り上がりがあるかよくわからず、ダラダラと続く小説だなーというのが第一印象。古典だから余計そう思うんだろうな。
    これを読むと、舞台や映画がいかにこの小説を元に綺麗に纏められているかが良くわかりました。時間を置いて、また読んでみようと思います。

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    2015年05月11日
  • オペラ座の怪人

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    かなり前に読んだけど、昨日劇団四季のミュージカル見てきたので再UP。
    色々回収していない伏線とか大雑把なところとかあるけれど、ネタが好み。

    頭が良くて才能があるのに本人がどうしようもない理由(性別とか外見とか)で思うように生きられない話はry

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    2014年01月17日
  • 黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】

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    ネタバレ

    久しぶりに小説を読んだ。
    ○一世紀も前の作品だと思えないほどの密室トリック・犯人の意外性・探偵対探偵の構図
    ×2つ目、3つ目の犯人の消失が微妙・犯人の正体のアンフェア感・文化が違うからかもしれないが、被害者があの理由で命を危険にさらしてまで頑なに口をつぐんだことが理解できない 歴史的価値はあると思うが、本格としては最初の密室以外は弱いと思う。

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    2013年09月23日
  • オペラ座の怪人

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    あらすじは知っていたはずなのに、あれ?こんな話だったんだと思った。地下室のシーンが結構好き。ラストは結構せつないなぁ。2011/017

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    2013年09月13日
  • 黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】

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    フランス有数の頭脳、スタンガースン博士が住む
    グランディエ城の離れの一室で、惨劇は起きた。
    内部から完全に密閉された《黄色い部屋》から響く悲鳴。
    ドアを壊して駆けつけた一同が目にしたのは、
    荒らされた室内と、血の海の中に倒れた博士の令嬢の姿のみ。
    令嬢を襲った犯人はいったいどこへ消えたのか?
    この不可解な事件と、続いて起こる怪事件の謎に挑むのは、
    若干18歳の青年新聞記者ルールタビーユ。

    密室ミステリの金字塔にして、
    世界ベストテンの上位に選ばれる名作古典ミステリ。
    原題「Le Mystere De La Chambre Jaune」。
    「Mystere」のひとつめのe

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    2012年05月07日