ガストン・ルルーのレビュー一覧
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密室ミステリの古典的名作。
当時としては画期的なのでしょう。
斬新な密室ものが数多く現れてきた現在の視点では「なんだそんなことなの」と肩すかしを受けるかもしれません。
それでもミステリがお好きなら一度は読んでおくといいかもと思います。
新訳になって格段に読みやすくなってます!Posted by ブクログ -
「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。
「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。
作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや...続きを読むPosted by ブクログ -
古典らしい古典、良いところも悪いところも現代の視点からすれば同じように古家具のような輝きと匂いを放っている。それを好むかどうかは読み手次第だろう。
新聞連載ゆえに必要以上の引き伸ばしはあるが豊かなキャラクターと適度な冒険によって物語が保たれている。犯人が探偵の宿敵的ポジションにあり、変装の達人である...続きを読むPosted by ブクログ -
古典中の古典、初めて読んた。
訳のおかげか思っていたより読みやすい。
密室ものということ以外筋も知らずに読んだので、「えっ事件パートこれだけであとずっと推理なの!?」と驚きながら読み進め…面白かった!
若干18歳の駆け出し記者ルールタビーユはまだ青年にはなりきれない少年ぽさが残って爽やかで可愛らし...続きを読むPosted by ブクログ -
古典ミステリを読もうと思う周期があり、ちょうど新訳しかもカバーデザインがクラフト・エヴィング商會なので買った。
翻訳ものは苦手で敬遠していたのですが、こちらはとても読みやすかったです。
まず勘違いしていたのが、黄色い部屋は何か犯罪後の異常な事態でそうなっていたのかと思っていたら壁紙が黄色い部屋の...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルは知っているが内容をよく知らない作品の一つ。時代背景なども馴染みがないので、読み進めるのに少し苦労したが、あらすじは理解した。改めて再読したいと思っているが、今は星3つ。Posted by ブクログ
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新聞連載作品なので、引っ張る引っ張る。
トリックが若干大雑把なのは時代的に仕方がないか?
(アガサ・クリスティーの20年くらい前)Posted by ブクログ -
1907年の作品で密室ミステリの名作と評判の一冊。
緻密に練り込まれたトリック、物語の構成力、そしてキャラクターの色の濃さ、
どれをとっても時代を超えてワクワクとさせてくれる一冊でした。
その頃の推理小説がどのようなものだったのかを知らないが、あっと驚かせたのは間違いないだろう。
情報自体は全てが揃...続きを読むPosted by ブクログ -
黄色い部屋の密室、廊下の怪事件、銃で打った人間がナイフで刺されて死んでいた事件……ひとつひとつのトリック・説明はそこそこによかった。犯人がそこに至るまでの準備も推理を聞いたらある程度納得できる。
けれど、犯人の特別な身体能力と正体を前提したトリックの部分もあるので、読者に対しては不誠実な条件提示だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
内側から施錠された完全な密室(黄色い部屋)で令嬢が襲われた。
あたりは血の海と化しているがその襲撃者は見当たらない。
この謎に挑むのは新聞記者ルルタビーユとパリ警察ラルサンの二人。
終盤で披露される「理性の正しい側面」による推理には感嘆するしかない。
読みやすい文章も○。Posted by ブクログ -
密室ものとして名高い一冊。
正直、事件の謎解き部分は無理矢理感が強い。
だが、事件の舞台や場面のゴシック感など、とても魅力的な要素が多く含まれる。Posted by ブクログ -
古き良き時代のミステリ小説という一冊。新装版の表紙もスタイリッシュでお洒落。ただし、この時期のミステリものを読んでいると「ノックスの十戒」に抵触しないのか…?と疑問に思ってしまう展開がチラホラ見られてしまう。何度も言うようだが、表紙はあり得ないくらいお洒落。Posted by ブクログ
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犯人は少々目星がつくし、トリックも明かされてみればなーんだと言うもの、なのだがルールタビーユのキャラ、探偵2人の対決の構図含め流石グイグイ読ませる。
刊行当時に与えた影響は計り知れないし、今読んでもやはり傑作である。Posted by ブクログ