鶴岡路人のレビュー一覧
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このところの
ロシアのウクライナ侵攻、
イスラエルのガザ攻撃から、
どうしても
平和とは?
平和を維持するには?
と思わざるをえない。
戦争にならないように
するには?
先の戦争の反省から
新憲法によって平和主義、
国際協調を国是とする、
我が国がウクライナのように
ならない為には、
どうしたらいいのか?
「平和」「戦争反対」「反軍」と
声高に叫んでも、方法にならない。
冷静に、この世界を
見つめて行動する必要がある。
そんなことを
しっかり理解できる本です。
プリマー新書なので
平易で分かりやすく、
学生だけでなく、社会人も
おすすめです。
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Posted by ブクログ
筆者によるフォーサイト誌への連載を再編集したモノに加筆したもの。時系列順に並べ直すと、
第三章 結束するNATO
第4章 米欧関係のジレンマ
第一章 ウクライナ侵攻の衝撃
第二章 ウクライナ侵攻の変容
そして、
第五章 戦争の行方と日本に突きつけるもの
となる。
視点として、特に協調されているのは、NATO/EUファクターである。これは、トランプ政権時や、バイデン政権時のアフガン陥落を通じて米国との距離を測りかねているという面でもあり、また、「チェスのプレイヤーではなく、チェスの駒としての日本との共通点」でもある。
第五章で日本の対応について述べられているが、岸田首相が「今日のウクライナは -
Posted by ブクログ
「ウクライナ侵攻」というものが、欧州世界に如何なるものを与えたか、さらには日本にどのような影響をもたらしたのかというのを学ばせられる一冊。
ロシアのいう、「NATO東方拡大」というものが如何なるものであるのか、またどういった文脈で進んだのかということを正しく学ぶことができる。加えて、この戦争の最中から起こった新たなるNATO拡大、すなわちフィンランド、スウェーデンの加盟。フィンランドとスウェーデンが持っていた「中立」の意味と、加盟後の意義について学ぶことができる。
欧州北部にまでNATOが広がるという意味の大きさは計り知れないものである。また、何故フィンランド、スウェーデンはここまで素早いN -
Posted by ブクログ
今年の1月末にEU離脱を果たしたイギリス。おそらくBrexit (EU離脱) についてまとまった最新の本。
2019年代のイギリス議会とEUの離脱交渉は混迷を極め、すこしニュースを見ていても、なかなかついていけなかったが、事実関係をかなり整理できたように思う。特に北アイルランド問題などは本書を読んでやっと理解できた気がする。自身の周りは、かなり左寄りのヨーロッパの学者が多いせいか、Brexitにことさら人文学的観点から反対する人が多かったが、本書は特に政治的な観点から、様々な政治模様を立体的に捉えており、自身の偏った見方を修正できたように思う。