鶴岡路人のレビュー一覧

  • UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ

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    ウクライナ戦争についてのジャーナリスト的な本はたくさんでていて、どれも役にたつものだが、これは一味違った視点を与えてくれるものであった。

    東京大学出版会からの本で、主として東大の教授などが中心となって執筆した論文集。

    ロシアの侵攻に対する国よって異なる考えがあることがさまざまな地域の専門家が冷静に分析してある。

    複数の視点をもつこと、価値観を共有することが難しい多極的な世界をどう理解するか、どう捉えるか。

    と言っても、価値ニュートラルな相対主義的な世界にとどまることは、今回の戦争は倫理的に許されないという感覚がある。

    そのあたりをしっかり考えるのに役にたつ。

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    2023年01月16日
  • はじめての戦争と平和

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    ネタバレ

    戦争について個人、国家、国際師システムの視点からみて、また脅威、国益、軍事力、同盟として守ることを分析している。新書版の戦争の分析の本である。抑止についてははっきりとは書かれていない気がする。防衛省の研究官をつとめていたので分析は現実的ではあるが、学生にとってはあまり面白みはないかもしれない。推薦図書も標準的な本や教科書的なものなので、学生は読みたいと思うだろうか?

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    2025年08月11日
  • UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ

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    世界情勢などについて知識が浅い自分にとっては、こちらを読むのにかなりの時間を要した。
    この戦争に際しての各国の動きについて、ニュースを見ているだけでは知ることの出来ない部分を広く知ることが出来たように思う。
    どの章も客観的に冷静に話が進められており、特に偏った思考はなかったので、読んでいて感情的になることはなく、淡々と情報を得ていく感覚だった。
    読み解くのは大変であったし、内容が頭に入り切ったとは言えないけれど…。
    それでも読む前よりは視野が広がった気がするので、読んで良かったです。

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    2024年10月05日
  • EU離脱 ──イギリスとヨーロッパの地殻変動

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    ブレグジットは個人的にもかなり衝撃的だった。当時は専門的な知識は皆無だったが、ヨーロッパはこれからどうなるのか?と何となく気にかかっていたのが記憶にある。

    離脱後の交渉や、北アイルランド問題、再投票の可能性など国民投票後も収束がつかず、イギリス政治にとっても大きなターニングポイントであったことが分かる。

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    2021年03月11日
  • EU離脱 ──イギリスとヨーロッパの地殻変動

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     イギリスのEU離脱の話が持ち上がったとき、「親戚同士の内輪もめ。日本やEU以外の国にはたいして影響ないんじゃない?」くらいに思っていたのだが、考えを改めた。
     
     というのも、21世紀に入ってからEUは米国や中国、ロシアに対峙する存在として存在感を増していた。政治的にもしかり、経済的にもしかりである。

     IFRSほか、国際的なルール作りでも主導的な役割を果たすようになってきたが、GDPで約15%、人口で約13%、国連安全保障理事会常任理事国であるイギリスが抜ける影響は少なからずあるだろう。

     EU内のパワーバランスだけでなく、世界のパワーバランスにも影響が出そうな印象を持った。

     それ

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    2021年02月06日
  • EU離脱 ──イギリスとヨーロッパの地殻変動

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    ネタバレ

    フライヤーで読書

    ブレグジットについての知識があまりなかったので、
    もう少し勉強が必要だなぁと感じた。

    EU離脱は52対48という僅差で実現された。

    EU離脱によってイギリスが混迷しているのは、

    ①イギリスがEU離脱の影響をしっかりと理解していなかった
    ②離脱交渉の目標がイギリス政権内で一致していなかった
    ③まともな交渉にならない絶対的条件を定めていたから。

    イギリスは今までどっぷりEUにつかっていたので、
    そんなにすぐに関係が切れるわけもなく、
    その関係性の中で、主導権の手綱を手放してしまった。
    イギリスがこのブレグジットで得たものはほとんどなく、
    経済的損失は計り知れないものにな

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    2020年06月14日