上條ひろみのレビュー一覧
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ネタバレまたしても、読み飛ばしてしまったシリーズ21作目『ラズベリーデニッシュはざわめく』より先に23作目が手元に届いてしまいましたが、取り敢えず結婚編は完結したと見て、先に読んでもOKかな?
ほんと、ハンナの周りは優しい人ばかりだなぁ。ハンナ&ミシェルよりも、ドロレス&アンドリア派だから、出番が多いと嬉しい。漫画やドラマ、どんな媒体でもそう。有閑倶楽部なら野梨子よりも、悠理&可憐派。ビバヒルだとバレリーが好きだった。ワンスアポンアタイムでも白雪姫よりレジーナ派だし。
犯罪もののドラマや本シリーズを読みすぎて、空港に迎えに来た運転手まで怪しんでしまった。観光客を狙った犯罪? -
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訳者あとがきにキャラ変について触れてたので、やはりみんなそう思うのですね!と思ったのですが、良く読んだら意味合いが違ってました。今回は以前からの流れを踏襲した安心して読める殺人事件でしたが(むしろこの人が被害者になるの遅すぎたぐらい)、突然ハンナちゃんの脳内会話が別フォントで始まってびっくりしました。最初は意味が分からず誤植?って思ってこっちの思考が停止しちゃいましたよ。色々迷走感のある最近のシリーズですけど、漫画でも連載開始と後半で絵柄や敵が変わってることなんて良くあるので、あんまり気にしないことにします。コーナータヴァーンばんざい!
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高齢者向け共同住宅に住む
90才のペギーは自然死したと思われた。
担当介護士のナタルカは違和感を感じて
刑事のハービンダーに相談するが
事件としては扱ってもらえない。
そこで彼女は、なじみのカフェ店員ベニーと
同じ施設に住むペギーの友人
エドウィンとともに調べることにする。
実はペギーは推理小説マニアで
ミステリ作家にアイデアをさずけたりしていた。
その作家のひとりに話を聞いたところ
彼は殺されてしまい…。
単純なミステリとしてもおもしろいけど
ハービンダーやエドウィンはLGBTで
元修道士のベニーは信仰に悩み
ナタルカはウクライナ出身と
それぞれのキャラの抱える問題が
事件にどう関わって -
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お菓子探偵ハンナのシリーズ23作目。
故郷の街レイク・エデンで手作りクッキーの店を出しているハンナ。
3姉妹の長女で、頭が切れて親切、気さくな女性です。
歯科医で穏やかなノーマンと、ハンサムな刑事のマイクという二人のボーイフレンドに囲まれて、美魔女の母親と二人の妹、その夫、彼氏らも一緒に、身近で起きる事件の捜査に当たってきました。
ミステリ要素は軽いですが。読みやすい。
美味しい物たっぷり、ユーモアもいっぱい、ちょっとロマンスもね。
大学時代の友人だったロスと思いがけなく恋に落ちたが、その顛末は大変なことに。
ストレスが多かったハンナは、気分転換にロサンゼルスへ。
ところが事件が起こり、呼 -
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ミステリとしては微妙。推理とかトリックを求めるものではなく、情報を順番に公開していって自動的に結論が出る昨今のヨーロッパのミステリによくあるタイプ。登場人物の多くがひねくれていてイギリスっぽいなと思いながら読んだが、途中から本筋とは関係ない彼らの心情描写がノイズに感じ始める。国際情勢、出版界、人種的、性的マイノリティ、などかなり幅広い要素を含むので事件に集中できないところもある。ただ最後には事件をともに経過してきた彼らの変化やこれからの関係にほっこりする部分もあった。この作者の作品は初めて読んだのでどのような作風なのかはわからないが少なくとも今作は事件よりもそれを取り巻く人間関係、イギリスの風
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ネタバレ勝手に読みにくそうと先入観を抱いていたが、とても読みやすかった!事件とは関係のない描写(登場人物たちの生活や思いなど)が多かったが、それが逆に物語に深みを増していたと思う。(私の大好きなクリスマスに少女は還る、に似ている)犯人は、確かに予想もつかない人物だった。が、犯行理由や逮捕されてからの部分はあまり描かれておらず、フーダニットに重きを置いているわりに人物像が掴めなくてそこが少し残念だった。
ホランドと【見知らぬ人】というサイドストーリーも物語に雰囲気を醸し出していて良かった。最初、ホランドは実在の人物かと思って調べたら、架空の人物だった。そのくらいリアルだった。
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ネタバレ高齢者向け共同住宅”シービュー・コート”に住む本好きの老婦人ペギー・スミスが亡くなった。
第一発見者のウクライナ出身介護者ナタルカは、ペギーの名刺に記されていた”殺人コンサルタント”の肩書、ペギーが保有していた本の数多くに彼女への献辞が添えられていることに不審な臭いをかぎ取り、ハービンダー部長刑事(前作『見知らぬ人』でも事件を解決に導いた、同性愛者で実家暮らしのシーク教徒女性刑事)に相談に行く。
決しておざなりに扱われたわけではないけれど、ナタルカは好奇心の膨らみを抑えきれず、ペギーの友人で75歳を越える老紳士エドウィンと、元修道士という異例の経歴を持つ皆の行きつけのコーヒーハウスのオーナー -
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お菓子探偵ハンナのシリーズ22作目。
こんな展開になるとは?
ハンナは故郷の街レイク・エデンで、「クッキー・ジャー」という手作りクッキーとコーヒーの店を出しています。
気さくで親切な30代女性で、素人探偵の腕はすでに知れ渡っているのでした。
美魔女な母親と、母親似で綺麗な妹たち二人とは違い、癖のある赤毛で長身、ダイエットも気にしてます。
いや、こんなに美味しいものを次々に考案してたっぷり作ってればねえ~(笑)
家族との関係は、当初より良くなってきましたね。
歯科医で優しいノーマンと、警察官でハンサムなマイクという二人のボーイフレンドに囲まれ、これがどっちとも決められない!?
多少の葛藤はあ -
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ネタバレお菓子探偵ハンナ・スウェンセンシリーズの記念すべき20作目。ここからは翻訳版の出版社さんが変わったようです。しかし表紙やレシピページのデザインなどは変わらずで、読者としては気にすることなし。
冒頭からドロレス視点で新鮮でした。ドロレス段々好きになっていく。かわいい。同族嫌悪なのか、ハンナやミシェルよりも、ドロレスやアンドリアの方が好きなんですよね。可愛げかな。
死体レーダーがどんどん家族に伝染してませんか?
最早呪われた町としか言いようがないレイク・エデン。越したくない町。ハンナがいるから事件が起こるのではなく、あの町に何かあるのでしょう。
このシリーズは人物の描写は表情が浮かぶ程ですが -
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続編出たんだ、と手に取りました。
読んでいて、残り1/4ぐらいになっても事件の全容がつかめてない感じがすごいな、と。色々な人の思惑があったりなかったりするからなんだろうか。
すべてにおいてマイナーというしかないハーベンダー(だったかな)警部(?)が、さまざまな人の助けというか話を聞きながら前進していく感じが良いなぁ。そしてお母さんの料理が美味しそう。うらやましい限り。
個人的には、他の人と違ってなんであの作家だけは不安に思わないんだろうな、とは思いました。作中取り上げられた作品、読んでみたいなと思ったらそれはフィクションだったんですね… でも黄金期の作家、もう一度読み返してみようかな~