上條ひろみのレビュー一覧

  • ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ
    クッキー・ジャーシリーズの第二十二作。

    そうそう、そういえば前作の最後でハンナが妊娠しているかも?
    という話になったが、結局体調がすぐれないのはストレスのせいだった。
    そこから、
    母のドロレスとのロサンゼルスへの旅行へ持っていくとは、凄腕だ。

    その旅行の最中に末妹のミシェルから、
    恋人のロニーが...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    好きなミステリー!
    細かな伏線があって、読み終わってからも読み返したい!!と思える一冊
    序盤は緩やかに登場人物たちや容疑者の描写が続き、後半は怒涛の展開
    何重か絡み合ったミステリーで面白かった
    著者の他の作品も読みたい!
  • 見知らぬ人
    エリー・グリフィス初読。
    刑事ハービンダー・カーの第1作。

    これぞイギリスミステリ、と言いたくなる作品。
    (私の中のイメージでは)どことなく暗く冷たい北欧作品、外連味があり大技を繰り出すフランス作品、ミステリより家族との絆が根幹にあるアメリカ作品。それらに比べ、どことなくミステリ色が強く、必要以上...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    高齢者用の共同住宅に住んでいたペギーが死んだ。
    発見したのは通いの介護士のナタルカ。
    90歳という年齢で心臓疾患を抱えていたのだから、死因が心臓発作であることに問題はないはずだった。
    しかし彼女は海の見える窓辺の椅子にいつも通り座ったまま亡くなったのだ。
    目の前のテーブルには薬があったにもかかわらず...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    ミステリー作家に殺人方法を教えていた女性が殺されたという設定から気になり手に取った本。シリーズものと知らずに読んだものの、全く気にする事なく読むことができました。

    今時の本だな〜!というのが最初の感想。ジェンダーや人種に関すること、昨今の世界情勢に関すること。多種多様な考え方が反映されていた。

    ...続きを読む
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落
    一冊目の方がインパクトのある話が多かったけれど、二冊目は最後の数行であっけらかんと引っくり返してしまうような『こなれた』印象を感じた。『鳥の巣の百ドル』、『最高の水族館』などの、欲張り過ぎたから痛い目を見るという、なかなかヘヴィーなジョークが多く、苦笑したり震えあがったり。そこが面白い。『氏名不詳、...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    1人の老婦人が高齢者住宅で亡くなった。
    自然死だと思われていたが、不審な点が残る。その部屋を片付けていたところ2人組の拳銃を持った不審者が一冊の本を盗んでいった。
    3人組の素人探偵の癖のあるキャラクターや、著者の前作である「見知らぬ人」の登場人物が出てきたりなど読んでいて先の展開が気になり楽しく読み...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    前作の『見知らぬ人』も素晴らしかったけれど今作も圧倒される。老婦人が亡くなってその死に疑問を持った介護士ナタルカ。前作も登場した刑事ハービンダーが捜査する。そこからどんどん面白さは加速していく。思わぬ展開があったり本にまつわる様々なことが語られたりと事件とその周りにあるものが積み重なっていく。謎解き...続きを読む
  • 見知らぬ人
    〈ここが良い〉
    ・小説全体の構成。読ませる力のある小説。
    ・物語の緩急。特にティーンエイジャー特有のノリとか恋愛のいざこざの件なんかは、油断させられる。
    ・幻想怪奇短編『見知らぬ人』が本当に面白い!

    〈ここはちょっと〉
    ・見立て殺人の要素は必要ないし、それを題材とする他作品と違い、重要度も低い。
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  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落
    リチャード・レヴィンソンとウィリアム・リンクの二人はテレビミステリードラマ「刑事コロンボ」の原案作者。その二人が書いた短編のミステリー集。
    なるほど捻りが効いた話が多い。
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落
     各編20ページほどで、手軽に読めて面白い。 

     十分な計画をして犯罪を敢行する、ある機会に巡り合って犯罪に手を染めることを決意し実行する、状況はいろいろだが、思わぬ結末が待っていた、そんな作品が何編か。

     狭義のミステリーではないが、いざこざから勢いあまってクラスメートの腕に傷を負わせてしまっ...続きを読む
  • 【電子特別版】レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落
    またもや短くも見事な物語にハラハラドキドキしながら没頭し、そして小気味よく奈落の底に突き落とされる。そんな快感?が10編待ち受けているシリーズ第2弾。夢中になって読み進めてしまうこと請け合いだが、あまりにも予想外すぎる結末に納得いかない読者も出てくるのではあるまいか。
  • 見知らぬ人
    司書さんから借りた本第2段。
    舞台は現代のイギリスなんだけど、見立て殺人とか古い館に出る幽霊とか、昔ながらのこてこてのイギリスっぽさがとてもツボでした。

    高校で英語を教えているクレア・キャシディ、その娘のジョージ―、事件を捜査する刑事ハービンダーという3名の女性が交互に視点となって事件を語る。
    ...続きを読む
  • 見知らぬ人
    ニュアンスや海外の常識がわからない部分が多くあって、のめり込みにくい作品でした(あちらの番組やジョークなど、注釈が多くある作品が苦手で…)。とはいえ後半の怒涛の謎解き部分は静かだけれどじわじわ追い込まれる感じが手に汗握る。散りばめられた引っ掛けにも右往左往し、「お前だったか…」と悔しい謎解きでした。...続きを読む
  • 見知らぬ人
    おもしろかったので一気読み。
    最後まで犯人わからず、犯人にも動機にも驚いた。
    みんな怪しいようで怪しくなく、、、
    R・Mホランドの「見知らぬ人」という短編を絡めてのストーリ展開で、巻末についている「見知らぬ人」の内容もホラー風で怖かった。

    R・Mホランドの娘と思われているマリアナの謎を、ジョージア...続きを読む
  • 見知らぬ人
    怪奇ゴシック風味満載かと思いきや、意外とさらっとした展開だったが、3人の視点で代わる代わる語られ、作中作あり日記ありと趣向が凝らしてあるのも良き。フーダニットの謎を最後まで堪能。
  • 見知らぬ人
    海外ミステリーとイギリスの文化歴史にどっぷり浸れる良作! 犯人が忍び寄る描写に慄けっ #見知らぬ人

    イギリスの中等学校で英語教師をしている主人公は、かつての作家の文学を研究をしていた。そんな日常の中、同僚である教師が殺害されしまい、主人公にも嫌疑がかけられる。刑事は解決に奔走するがさらなる殺人が発...続きを読む
  • 見知らぬ人
    表紙に引っ張られてるってのもあるけど、ずっとなんか暗い
    視点が変わるたびに時系列が行って戻ってするのがちょっとめんどくさいかも?

    作中作がオチも含めてゾクゾクする出来で、全体の評価に+1個。
  • 強盗請負人
    本の雑誌の年間ベストで誰かが挙げていたのかな。スピーディーな展開とメキシコやコスタデルソル(マルベーリャ!)の鮮やかな景色が組み合わさって、とってもスタイリッシュな強奪映画的な物語。
    どうしても主人公アレックスとダイアナが出会う偶然が気になってしまう所だけど、そこは目をつぶろう。
    この後、ファミリー...続きを読む
  • チョコレートクリーム・パイが知っている
    クッキー・ジャーシリーズの第二十一作。

    最初の方で「殺してやる!」とか「殺されて当然だ」と言われた人物が、
    本当に殺されてしまうというのは、ミステリーのお約束。
    なので、冒頭で「もし死んだら町中に容疑者がいっぱい」と言われてしまい、
    ハンナの夫のはずだったロスは殺されてしまうのか、と驚いた。

    ...続きを読む