上條ひろみのレビュー一覧
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王道の本格ミステリです。
本屋大賞の翻訳部門2位。
アガサ・クリスティを思わせるモチーフが楽しいですよ。
アニーは、作家志望の25歳。
ある日、大叔母のフランシスの遺言状について相談したいと弁護士から連絡が来る。
偏屈で会ったこともない老夫人だが。
邸に行った時には、フランシスは白い薔薇が散乱する中で殺されていた…図書室で!
アニーは、相続人の候補者として指名されていたが、謎を解かなければ、相続は出来ない。
フランシスは、16歳の時に「いつか殺される」と予言され、用心して暮らしながら、なぜ誰に殺されるのか、調べ続けていたという。
60年後になって、なぜ?
ミステリ作家志望のアニーとしては、受けて立たないわけにはいきません。
フランシスが書き続けていた日記と、アニーがぶち当たる経験が交互に描かれていきます。
面白~い!
フランシスの友人たち、家族、村人たち。
アニーの近しい人、出会う人たち。
誰に動機があるのか、誰は信じられるのか?
登場人物がすごく多くて、遡って確認したり、忙しい。
とはいえ、最後まで徹底的に推理する方でも実はないので(笑)
大体見当をつけたら~
後は、それを超えて、ビックリさせてもらうのを楽しみました☆ -
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前の2作に続いて、ハービンダーの外見をイメージできない。そんなことを考えながら読む、ということはあんまりない、というか初めてかもしれない。
だってイギリス生まれの小柄なインド系女性でレズビアン、だもの。眼は茶色とか身長何センチとか描写はあるけどなかなかイメージが膨らまない。
犯人は最初に登場した時点で、犯人だろうな、と見当がつく。でも、さらっとではあるけれど、一人ひとりの人間が様々な角度から描かれているので、その後もそれぞれの登場人物すべてが、もしかしてこの人が犯人かも?と思えてくる。上手い。
で、結局やはり犯人は最初の人。意外性は全く無し。残念。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ3作目。
ロンドンの高校の同窓会で発生した殺人事件。
下院議員やロックスターに有名女優と今や華々しい面々の高校時代の因縁に遡って繰り広げられる、
前作とは舞台も背景も異にするプロットを存分に楽しめた。
主にハービンダー・カー警部と登場人物の女性らの目線で描かれており、女性作家らしい展開。
個人的には事件解決後の回想で触れられた映画作品が思い出深いものだったので、近い世代として懐かしさもあった。
ただこのシリーズ、面白いのだけど、微妙に読みにくいと感じるのは文体のせいか訳のせいか。
それと、ひねくれ者のミステリ好きにはわりと早い段階で犯人の目星がついてしまった。そこが惜しい。
とはいえカー警部をメインに据えた謎解きミステリとして読みごたえは十分。
本筋とは関係ないが前作で活躍したメンバーのその後も垣間見られたのは嬉しかった。
そして一点、これは作者翻訳者に非はないことで、1作目の感想にも書いたが、【意外な犯人に驚愕】というような帯は興ざめなので本当にやめてほしい… -
Posted by ブクログ
ネタバレ伝統あるマナーパーク校の同窓会で、下院議員の男が殺害された。捜査線上には、被害者と特に親しくしていた「ザ・グループ」の面々が浮かび上がる。メンバーは女優に歌手、そして警察官と個性的。特に警察官のキャシーは、主人公ハービンダー警部の部下でもある。調べを進めるうちに、被害者は殺される前、「ブリーディング・ハート」と書かれた手紙を受け取っていたことが判明する。そしてそれは、被害者がたびたび会合を開いていた通りの名前を指していた。そんな中、「ザ・グループ」の中から新たな被害者が出る。ハービンダー警部は、事件の真相は「ザ・グループ」のメンバーの過去に起因していると睨む。というのも、過去に彼らはデイヴィッドという同級生が電車に轢かれ死亡した事故の現場に居合わせていたからだ。デイヴィッドはもしかしたら、メンバーの誰かによって故意に線路へと突き落とされ殺されたのかもしれない。「ザ・グループ」のメンバーは、過去の事故を再現することで真相に迫ろうとする。
ハービンダー警部をはじめ、登場人物のキャラが立っているのでこのシリーズはさくさく読める。この作品を読むと毎回本場のカレーが食べたくなる。 -
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ネタバレ2025年の42冊目は、エリー・グリフィスの「小路の奥の死」です。以前「窓辺の愛書家」という彼女の作品を読んだ記憶が有りますが、内容はうろ覚えです。
主人公は、同じくハービンダー・カー刑事です。舞台は、サセックスからロンドンに移ります。ハービンダーが、シク教徒という設定で有り、シク教徒について調べた記憶が蘇ります。
事件は、マナーパーク校の同窓会で、下院議員のゲイリーが不審死する所から始まります。ゲイリーの死は、殺人で有る事が明らかになり、容疑者の中には、その同窓会に参加していたハービンダーの部下キャシーもいました。事件の発端は、マナーパーク校在学中のある事件に関わって起きたのではないかと推測されます。
とにかく、事件に関わる関わらない含めて、数多くの伏線が登場しますので、そこが読み所ではないでしょうか。「以外な犯人に、驚愕」という宣伝文句ですが、感の良い読者ならば、気が付くかもしれません。
ポイントは、同窓会です。
☆4.4 -
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主人公ハービンダー・カーは「ロンドン警視庁の警部」となって登場。おお、出世している。彼女もつい浮ついた気持ちになって、自分のオフィスを歩き回ったり、朝刊に載る自分を家族にも見てほしいと意識したり。外からはクールな女性警部と思われている?が、本心は割と俗っぽい。でも堂々とチームを率いている姿はカッコいい。
高校の同窓会で殺人事件が起きる。被害者は下院議員のゲーリー。彼の同級生のグループには歌手や女優など有名人ばかり。その一員にハービンダーの部下のキャシーも含まれていた。今回の殺人事件は、21年前に死んだデイビッドの事故に関係があるのではないか?ハービンダーのチームは、一人ひとりに話を聞いていくが・・・。
キャシー、アナ(同級生)、ハービンダーの視点で話は進んでいく。他の同級生の話から、それぞれの人格がリアルに浮き上がってくる。
キャシーは、あんな過去を背負っておいて刑事になっているのにはびっくり。意外としたたかだけれど、今回の事件で何かが壊れた感じ。唯一クールなイメージのアナも、卑屈で感情的になり、時々記憶が飛ぶらしい。なんだこれ、みんな怪しいではないか。最後まで犯人が分からなかった。
このハービンダー・カーのシリーズは今回で3作目何だけど、どれもテイストが違う。今回が1番、オーソドックスな警察ものミステリだった。やっぱりこれが好み。 -
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ミステリー作家志望のアニーは資産家の大叔母から遺言の件で呼び出され、
会ったこともない大叔母に会うため彼女の住むキャッスルノール村へと向かう。
大叔母のフランシスは16歳の時に占い師から告げられた予言を信じ続けていた。
『いつかおまえは殺される』という不吉そのものでしかない予言を。
そしてアニーが村を訪れたその日、大叔母のフランシスは
屋敷の図書室で死んでおり、そばには白薔薇が落ちていた。
大叔母が約60年をかけた調査記録を手掛かりにアニーは犯人探しに挑む。
そんなあらすじ。
犯人当てミステリーの大傑作という帯の触れ込みだったが、
それは言い過ぎかなというのが読んで受けた印象。
ちょっとハードルを上げすぎたせいか、
世間の評判というやつは意外に低かった。
まぁ良くも悪くもないといった評価。
とは言え、目にした評価の低さほど悪くもなかった。
多分登場人物の出方が一つのネックになっているかもしれない。
ミステリーものとして特段登場人物が多いわけではないのだが、
アニーの現在とフランシスの過去を交互に行ったり来たりする構成なので
過去と現在で同じ人物でも全く違う性格だったりして、
そういった点が登場人物の数を倍に感じさせ、
さらに現在と過去の関係性が60年の時を経てるので
だいぶ変わっていたりして、その辺で混乱は確かに生じるかも。
初見ではハードルの高いその難関をクリアできれば割と楽しめる内容。
そして結末というか真実は物悲しいものでもあった。
こういう犯人当てのミステリーものは、
事件を解決した後のエピローグが薄いものになりがちだが
この作品に関してはその辺の回収もしっかりしていたので
よりその切なさが胸に沁みた。 -
Posted by ブクログ
海沿いの高齢者集合住宅の窓辺で、一人の老婦人が心臓発作で亡くなっていた。
老婦人は推理作家の創作を手伝っている愛書家だった。
第一発見者の介護士ナタリカは、老婦人の死に不審を抱く。
「見知らぬ人」シリーズ。
「見知らぬ人」のようなクラシックかつゴシックな雰囲気ではなく、明るく軽快。
介護士ナタリカ、カフェを経営する元修道院のベネディクト、老紳士のエドウィンの素人探偵団と、インド人で女性で同性愛者というマイノリティの集合体のようなハービンダー・カー部長刑事がナタリカに協力を要請されて活躍する。
登場人物が多くない?という数だが、気にならないテンポの良さ!
そして、「見知らぬ人」の時と同じく最後まで犯人が判らなかった。読み終えてから、あれもヒントだった、これもヒントだったと悔しく思う。ぐぬう。
ウクライナ人のナタリカの実家はウクライナの南。
ナタルカがイギリスにやってきたのは、ロシアのウクライナ侵攻が始まる前、2013年。作品中はロシアの脅威が高まりだした頃だろうか。
ナタリカの弟ドミトロは「いつか。いつか帰るよ。ロシア人がいなくなったら」と言う。
ナタルカがベネディクトを連れてウクライナに行けるのはいつの日だろう。一日も早くそんな日が来て、素人探偵団とハービンダー部長刑事でウクライナでの事件解決にあたる作品が読めたらいいなと思う。 -
Posted by ブクログ
もう20年くらい読み続けているから、レイクエデンに帰省する感覚で読んでいる 笑
だから、最近はおもしろいかどうかはあまり重要視はしていないんだけど、今回はさすがに「うーん」という感じがなくもない。
別に釣りトーナメントである必要も感じないし、動機もだいたい似たパターンだし、クッキージャーのシーンほぼないし…
最後マイクどうした?というシーンは確かにあるけど、マイクって自分中心なところあるからこういうことを突然言い出しても、あまり驚かないかな。
それよりアンドリアどうした?だよね 笑
料理苦手キャラだったのに、インで振る舞うクッキーとか作っていいの?素人レベルのものでいいの?っていう不思議。
それに、いくらグランマ・マッキャンがいると言ってもいつも預けっぱなしで大丈夫なんだろうか?(アメリカでは普通なのかな)
…っていう、いろいろ思うところはあるけど、絶対一年後新作読んでるんだろうな。