無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
高齢者向け共同住宅に住む90歳のペギーが死んだ。彼女は推理小説の生き字引のような人物で、“殺人コンサルタント”と名乗り、多くの作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だったが、ペギーの介護士ナタルカはその死に不審を抱き、刑事ハービンダーに相談しつつ、友人二人と真相を探りはじめる。しかしナタルカたちがペギーの部屋を調べていると、覆面の人物が銃を手にして入ってきて、一冊の推理小説を奪って消えた。謎の人物は誰で、なぜそんな不可解な行動を? 『見知らぬ人』の著者が贈る、本や出版界をテーマにした傑作謎解きミステリ!/解説=杉江松恋
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
読書家の老婦人が亡くなった。
事件性はないと思われたが、彼女の部屋に侵入者があって本が盗まれ‥?
素人探偵たちが活躍します。
海辺の街に建つ高齢者向けの共同住宅で、ペギー・スミスという92歳の女性が亡くなった。
介護士の若い女性ナタルカは、部屋の片づけに入って「殺人コンサルタント」という名刺を見つけ、有名作家らの本にペギーに感謝する献辞があることに気づきます。
警察に相談し、ハービンダー・カーという女性刑事に話を聞いてもらうのでした。
ペギーは一体何者だったのか。
ペギーの友人で80歳の男性エドウィンと、行きつけのコーヒーハウスのオーナーであるベネディクトと3人で語り合い、素人探偵と相成ります。
ナタルカはウクライナ出身。一度結婚して英国籍を得ているが、今は本業に就く前の猶予期間のようなもの。
エドウィンは、元BBC勤務のおしゃれな老紳士。
ナタルカに惹かれるベネディクトは、おだやかで知的。修道士だったが信仰を失った過去があります。
それぞれ癖があるが、これが気が合う、という雰囲気が出ていて、楽しく読めます。
多くのミステリ作家に、殺人の方法などのアドバイスをしていたらしいペギー。
ミステリ作家も色々なタイプが出てきます。これって、モデルがあるのかしら‥?(笑)
ミステリ作家の話を聞くために、ついにはスコットランドまででも出向く三人組! 勢いありますね~。
「見知らぬ人」にも出てきたインド系の女性ハービンダー・カー刑事(30代)が出てきて、すっかり友達になっている前作のヒロイン、クレアもちらっと出てきますよ。
「見知らぬ人」とは、ミステリのタイプがちょっと違うかな。
ハービンダー・カーは名探偵というわけではなくて、地味だけど確かな繋ぎ役と言うのか。
読書好き、特にミステリ好きの興味をそそる部分と、大人の活躍する冒険ものといった趣の面白さがある作品です☆
Posted by ブクログ
介護士のナタルカが尋ねた時には犯罪小説好きの老婦人ペギーが自宅で息を引き取っていた。不審に思ったナタルカはカー刑事に相談して友人2人と勝手に捜査を開始する。本と小説家を巡る事件の真相とは?個性的なキャラが魅力なシリーズ二作目→
謎解きとしても面白いんだけど、とにかくキャラクターがいい!
前作から引き続きのハービンダー・カー刑事はインド系の同性愛者で30代で実家住まい。
ヒロインのナタルカはウクライナ出身の20代で謎多き美人介護士。
友人のベネディクトは元修道士でカフェのオーナー。しかもかわいい嫁さんが欲しい→
80歳のエドウィンは元BBC勤務でオシャレに気を使う気のいい老人。
この4人だけでも楽しいのに、ここにハービンダーの家族やペギーが繋がっていた小説家たちもキャラが濃くて、みんながワイワイしているのを読むだけでも楽しい。
オチもしっかり驚いた。これは楽しい! 次作の翻訳も待ってます!!
(以下、読後すぐのツイート)
前作(見知らぬ人)がわたし的にハマらなかったので、期待値低めで読んだんだけど……
めちゃくちゃ面白いじゃないかエリー・グリフィス(窓辺の愛書家)
後半最高にいい。というか、読み進めるとどんどん面白くなる系のお話。じわじわくる感じ?
はぁ。楽しかった!
私は元気な高齢者が楽しく過ごすミステリが好きなんだよな。
歳を重ねても自分を大事に日々を生きているキャラがいるだけで引き込まる。
Posted by ブクログ
海辺のシニア用共同住宅で、90歳のペギーが心臓発作で亡くなる。当然自然死と思われたが、介護士のナタルカは「殺人コンサルタント」なる肩書きがついたペギーの名刺と、部屋にあるミステリー小説の献辞にペギーの名前がいくつもでてくることを見つけ、警察に相談する。話を聞いたハービンダー刑事部長は捜査を開始するが、ナタルカもまた、生前のペギーと親しかったエドウィンとベネディクトを巻き込み、ペギーに献辞を捧げた作家たちに会いに行ってしまう。素人探偵団と刑事たちの群像ミステリー。
面白かった!くっちゃべりながらメシ食って、旅行気分で調査するコージーミステリー。表紙のおどろおどろしくオールドスクールな印象とはまったく違い、メインキャラクター4人の視点を細かく切り替えるめちゃくちゃ今っぽい語り口でサクサク読めるし、会話がとにかくうまい。
私にとってはなによりも群像劇として魅力にあふれた小説だった。メインキャラだけでもウクライナからの移民であるナタルカ、元修道士で今はカフェを営むバリスタのベネディクト、定年前はTV局員をしていたゲイのエドウィン、インドからの移民2世でレズビアンのハービンダーと生まれも育ちもばらばら。三人称小説だが、「視点が変われば偏見も変わる」というのを利用して饒舌に垂れ流されるそれぞれの思考の流れを読むだけで面白い。ミステリーとしても視点操作で巧みに情報コントロールされていると思う。
この物語のテーマは「すべての人の人生は謎だ」なんじゃないかと思う。ただのミステリー好きのおばあちゃんと思われていた女性が広大なバックグラウンドを持っていて、遂にそのすべてが明かされることはない。ジョーン、ヴェロニカ、シーラについても。だが、”出窓仲間”たちの姿をナタルカたち4人と重ね合わせて、彼女たちの友情のありようを想像してみることはできる。
読んでいて連想したのはルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』だった。故郷から遠く離れて暮らし、人生の段階ごとにまったく異なるいくつもの「私」を持っている人たちがこの小説にはたくさんでてくる。ナタルカがさらりと客室掃除係をやっていたと言うところや、出版エージェントのジェリが介護士や軍人の経験もあると語るシーンは印象に残る。読み終えて人生賛歌のメッセージを感じるのは、こういうさりげないバックグラウンドの書き込みの力でもあると思う。
最初のほうに「彼女は親友だった。この年で新しい友だちを作るのはむずかしいからね」「いくつでもむずかしいですよ」というエドウィンとベネディクトのやりとりがある。ナタルカたちの旅をラストまで見届けたあとには思いださずにいられないセリフだ。大人しかでてこない、しかもシニア用共同住宅が舞台の作品なのに、青春小説を読んだようなのだ。作中でも「居心地のいい犯罪[コージー・クライム]か。矛盾した表現だな」と自己言及的なセリフがあるけど、とても利己的な連続殺人の真相が明らかになっても、読後感はどこまでも爽やか。読むとブラウニーとショートブレッドがほしくなる。
Posted by ブクログ
「見知らぬ人」に出ていたハービンダー・カー刑事が登場するミステリ。前回は誰にも愛着が湧きにくかったが、今回の話はカー刑事(とその家族)も含めて魅力的で読んでいて楽しかった。90歳で亡くなったペギー・スミス。彼女はミステリ本の謝辞に、頻繁に載っていたことが分かる。彼女が言っていた”殺人コンサルタント”とは?彼女はもしかして殺されたのでは?ウクライナ出身の女性、もと修道士の男性、ペギーと友人だったゲイの老人と、一見チグハグなトリオが謎に向かって突き進む。そこにカー刑事も加わって・・・。どんでん返しも何度もあり、前回同様、犯人は全く分からなかった。もっと英語が分かれば楽しかったかも。
Posted by ブクログ
海沿いの高齢者集合住宅の窓辺で、一人の老婦人が心臓発作で亡くなっていた。
老婦人は推理作家の創作を手伝っている愛書家だった。
第一発見者の介護士ナタリカは、老婦人の死に不審を抱く。
「見知らぬ人」シリーズ。
「見知らぬ人」のようなクラシックかつゴシックな雰囲気ではなく、明るく軽快。
介護士ナタリカ、カフェを経営する元修道院のベネディクト、老紳士のエドウィンの素人探偵団と、インド人で女性で同性愛者というマイノリティの集合体のようなハービンダー・カー部長刑事がナタリカに協力を要請されて活躍する。
登場人物が多くない?という数だが、気にならないテンポの良さ!
そして、「見知らぬ人」の時と同じく最後まで犯人が判らなかった。読み終えてから、あれもヒントだった、これもヒントだったと悔しく思う。ぐぬう。
ウクライナ人のナタリカの実家はウクライナの南。
ナタルカがイギリスにやってきたのは、ロシアのウクライナ侵攻が始まる前、2013年。作品中はロシアの脅威が高まりだした頃だろうか。
ナタリカの弟ドミトロは「いつか。いつか帰るよ。ロシア人がいなくなったら」と言う。
ナタルカがベネディクトを連れてウクライナに行けるのはいつの日だろう。一日も早くそんな日が来て、素人探偵団とハービンダー部長刑事でウクライナでの事件解決にあたる作品が読めたらいいなと思う。
Posted by ブクログ
〈殺人コンサルタント〉の名刺を持つペギーという名の老婦人が死んだ。
ナタルカ、エドウィン、ベネディクト
生前関わりのあった三人が犯人を探す。
謎解きのなかに、年齢も育ちも全く違う女一人男二人のロードノベルのような爽やかさがスパイスされている。
この輪に入って、ハービンダー刑事は前の事件よりなんだか随分と心を開くようになった。
前作『見知らぬ人』には無かった味だ。
導入部はとても興味深い描写だったのにそのあと少しまわりくどさをかんじた。
それも束の間、途中からギア一段上がって加速し、最後まで引き込まれた。
読後感が柔らかいのがとてもいい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸