上條ひろみのレビュー一覧

  • 見知らぬ人
    作中作の見立て殺人ミステリー。パートごとに視点が変わり、間にうち一人の日記と怪奇小説「見知らぬ人」が挟まれる。情報量が多い割には読みやすいのは流石と言える。
    全体的に靄がかった感じが怪しくて良。続編があるみたいなので、翻訳希望!
  • 見知らぬ人
    設定、構成、キャラクターもよく出来ていて、なかなか面白かった。犯人と犯人の動機はちょっと弱かった気はするが。

    ハービンダー・カーに興味津々。続編にもハービンダーは出てくるらしいので、ちょっと読んでみたい。
  • 見知らぬ人
    古典小説の見立て連続殺人が起き被害者の同僚の美人教師とその娘、そして事件を調べる女刑事の3人の視点からそれぞれ事件について語られ少しずつ物語が展開していく。古典と現代のSNS社会が調和してて◎犯人もわたしは全然予想と違ってて後半楽しめた
  • 見知らぬ人
    作家ホランドの邸宅が現在は学校の校舎になっている。学校関係者が連続で殺害される。本作品は、主に三人の女性の視点で語られる。刑事と関係者のやりとりや娘の行動が異なる視点で語られることで作中の出来事を読者だけが事実を理解できる。この構造が楽しい。でも、事実を理解したところで、犯人が分かるわけでもないのだ...続きを読む
  • 見知らぬ人
    イングランド、ウェスト・サセックスの中等学校タルガース校で英語教員として働くクレア。
    中間休みの期間に自身の研究対象、R・M・ホランドの『見知らぬ人』を題材に大人向けの創作クラスを開催している折、同じ英語科の同僚であり親友のエラの死の悲報が届く。
    死体の傍らには『見知らぬ人』のキラーワード”地獄はか...続きを読む
  • ラズベリー・デニッシュはざわめく
    ロスと再会して、あれよあれよと話が進み、とうとう結婚しちゃったハンナにがっかりした人は、きっと多いと思います。
    マイクは?ノーマンは? え〜っ、ノーマンと結ばれてほしかったよ。モシェとカドルスも仲良しだし、ハンナのために家を改築したんだよ!って。
    私はそう思いました。ロスと再会した辺りからなんだかつ...続きを読む
  • レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕
    『刑事コロンボ』『ジェシカおばさんの事件簿』等の推理ドラマで世界を魅了した名コンビが、ミステリー黄金時代に発表した短編小説の数々!

    郵便配達人が知った大事件の秘密を描くデビュー作「口笛吹いて働こう」を筆頭に、コロンボの原型となった殺人劇「愛しの死体」など、田舎町からショウビズ界まで、さまざまな舞...続きを読む
  • ラズベリー・デニッシュはざわめく
    シリーズ21作目。
    美味しいものがたくさん出てくるコージー・ミステリです。

    故郷の街で手作りクッキーとコーヒーの店を出しているハンナ。
    気さくで親切な30代女性で、地元では素人探偵としても有名なのです。
    学生時代の友人ロスと再会して恋に落ち、結婚したのだが、その夫が突然、失踪したのが前作。
    2週間...続きを読む
  • ラズベリー・デニッシュはざわめく
    クッキー・ジャーシリーズの第二十一作。

    ちょっと残念な感じ。
    新婚早々、失踪してしまったロスの行方がわからなかった、
    というのが最大の理由なのはわかっているが。

    他にも、
    ロスの部下が殺人の容疑者の一人、婚約者の女性が、
    実は酒も飲むし、赤身の肉も食べるとわかってからが
    面白そうにだったけど、婚...続きを読む
  • バナナクリーム・パイが覚えていた
    ハンナのシリーズもついに20作目。
    出版社が変わったんですね。
    甘いものと美味しいものがたっぷり出てくる軽めのコージー・ミステリです。

    故郷のレイク・エデンで手作りクッキーの店をやっているハンナ。
    赤毛で長身、気さくな30代ぐらいのヒロインです。
    前作で結婚し、新婚旅行中でした。
    ところが、母のド...続きを読む
  • バナナクリーム・パイが覚えていた
    クッキー・ジャーシリーズの第二十作。

    前作で結婚式を挙げたハンナとロスは新婚旅行を楽しんだいる最中、
    お母さんのドロレスは同じ高級マンションに住む元女優の死体を発見する。
    新しい二人での生活にとまどいつつ、
    当然殺人事件の追及にいそしむ。

    末妹のハンナが町の素人劇団の資金を集めるために、
    パイの...続きを読む
  • 見知らぬ人
    ホランドの見知らぬ人のどこがホラーなのか分からない?
    語り部が、犯人なの?
    何故、肝試しをした人と立会人が次々と死ぬの?
    意味が分からない?

    そして肝心の本編も3分の2位、詰まらない。
    解説にも有るけど、事件の進行が遅い。我慢して読んで最後の犯人も、意外と言えば意外だけど、この結末に導くなら誰でも...続きを読む
  • 見知らぬ人
    久々に当たりというか、読んでてイライラしない作品だった。いつものように9割近く最後の方になっていきなりネタバレするんですが、それもよし、って感じで。人物の心の描写が的確で、もやもやしなかった。100パーいじわるな人間なんていないし、その日の午前と午後では機嫌が違ったり、周囲の人間の影響されてたりとか...続きを読む
  • トリプルチョコレート・チーズケーキが噂する
    段々と登場人物が少なくなってきたような…
    ミステリーの被害にあいすぎだろ、この町。

    という訳で悪いうわさが絶えなかった市長さんが今回の犠牲者。アンドレアが容疑者なんだけど、久々にこの姉妹の活躍が楽しい。末っ子だと長女の都合の良いパシリみたいな感じにしか見えなかったので。
    それにしてもハンナはいつま...続きを読む
  • トリプルチョコレート・チーズケーキが噂する
    シリーズ第24弾
    今回の被害者はよく今まで生きて来れたなぁと思うあの人。奥様は聡明でかっこよかったな。
    アンドリアが可哀想だったけど、お菓子作りやサラダなど出来る事が増えてくることに本人がとっても嬉しそうだ、からこちらまでついほっこりする。
  • ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ
    またしても、読み飛ばしてしまったシリーズ21作目『ラズベリーデニッシュはざわめく』より先に23作目が手元に届いてしまいましたが、取り敢えず結婚編は完結したと見て、先に読んでもOKかな?

    ほんと、ハンナの周りは優しい人ばかりだなぁ。ハンナ&ミシェルよりも、ドロレス&アンドリア派だから、出番が多いと嬉...続きを読む
  • トリプルチョコレート・チーズケーキが噂する
    訳者あとがきにキャラ変について触れてたので、やはりみんなそう思うのですね!と思ったのですが、良く読んだら意味合いが違ってました。今回は以前からの流れを踏襲した安心して読める殺人事件でしたが(むしろこの人が被害者になるの遅すぎたぐらい)、突然ハンナちゃんの脳内会話が別フォントで始まってびっくりしました...続きを読む
  • 窓辺の愛書家
    登場人物に好感が持てて面白かったけれど、ストーリー的にはもう少し展開が欲しかった。文章も淡々としていたので、面白みに欠ける気がした。
  • 窓辺の愛書家
    高齢者向け共同住宅に住む
    90才のペギーは自然死したと思われた。
    担当介護士のナタルカは違和感を感じて
    刑事のハービンダーに相談するが
    事件としては扱ってもらえない。

    そこで彼女は、なじみのカフェ店員ベニーと
    同じ施設に住むペギーの友人
    エドウィンとともに調べることにする。
    実はペギーは推理小説マ...続きを読む
  • ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ
    お菓子探偵ハンナのシリーズ23作目。

    故郷の街レイク・エデンで手作りクッキーの店を出しているハンナ。
    3姉妹の長女で、頭が切れて親切、気さくな女性です。
    歯科医で穏やかなノーマンと、ハンサムな刑事のマイクという二人のボーイフレンドに囲まれて、美魔女の母親と二人の妹、その夫、彼氏らも一緒に、身近で起...続きを読む