あらすじ
これは怪奇短編小説の見立て殺人なのか?──イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドを研究している。10 月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。遺体のそばには“地獄はからだ”という謎のメモが。それはホランドの怪奇短編に繰り返し出てくる文章だった。事件を解決する鍵は作中作に? 英国推理作家協会賞受賞のベテラン作家が満を持して発表し、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞受賞へと至った傑作ミステリ!/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
2020年MWA賞最優秀長編賞受賞作品。
イギリスの古風な学校の英語教師のクレア、クレアの娘ジョージア、担当刑事インド人のハービンダー。この三人の目線で事件が語られて行く。
現代イギリス文学にゴシックホラーが重なったような作品。
最後まで犯人が誰か判らなかった。ぞくっとする結末!
こわいー!
着るもの、使う香水、読んできた本で階級やその人の人生が見えてしまうのが、いかにもイギリス的。
そして、美貌で強がりなクレアも、マイノリティ要素を集めたかのような強いハービンダーもすごくかっこいい。
続編があるようなので、それも読みたい。
Posted by ブクログ
イギリスの著名作家エリー・グリフィスの作品として、初めて手に取ったが、王道的な欧米ミステリー文学のようだった。スティーブン・キングの作品のような陰鬱で物憂げ、オカルトチックな雰囲気を持ちながら、アガサ・クリスティーやダン・ブラウンのような鮮やかなミステリーの構成が見事に調和している。あたかも、ホランドという作家が実在したような設定の現実感や、視点を常に入れ替え続けそれぞれの人間模様、人としての特性を巧みに描き出して読者を魅了している。もう一度しっかり読み返すことで、充実感が増すであろう作品。
Posted by ブクログ
イギリスの学園で起こる事件。
文学作品に絡んだ重厚なムードと繊細な描写が魅力的な作品です。
クレアは娘を連れて、地方の中等学校の英語教師として赴任してきました。
もともと文学の研究課題としていたR・M・ホランドの邸宅が校舎となっている学校で、今は放課後の成人向けのクラスでホランドについての講座も持っています。
旧館にはホランドの書斎がそのまま残されているのだった。
そしてそこで、ホランドの作品「見知らぬ人」を思わせるような事件が‥
離婚してロンドンを離れたくなり、娘のためにもと移り住んできたクレア。
以前からずっと日記をつける習慣があり、その日記の内容と、クレアの視点、娘のジョージー、女性刑事のハービンダー・カーの視点が交錯します。
その構成の妙に、興味が惹きつけられ、一読した後すぐに最初から読み直しました。
架空の作家であるホランドの意味深な作品と生涯の謎。
クレアはどんな人なのか?
日記には夫への未練は全く書かれず、どうも夫はあまり思いやりがないタイプなのだろうと推察できます。
一番気になっているのは娘の進路。難しい年頃なので、強く勧めるわけにもいかないのだ。
自分の外見や服についての描写がなく、コンプレックスはなさそう。今は恋愛に興味はないが、同僚に一方的に恋されたりもしたので、普通に美人なのか?
ハービンダーが捜査のためにクレアに会った時に、最初にいきなり反感を抱く。
これはインド系で小柄なハービンダーが色々なコンプレックスを抱えているため。後ですぐ気が変わるのだが。
クレアは長身でショートヘア、モデルのような印象的な美人、そうだったのか~自分のスタイルが決まっているのと重要な関心は文学にあるため服には悩まないらしい。
ハービンダーは30代で独身、親の家に住み、恋人もいない。そのことをかなり気にしているのだった。
インド系のインテリ家庭はそんな感じあるのかしら。他の小説でも似た設定を見かけます。
クレアは本来は知的で気丈な方、だが身近で殺人事件が続いてはたまらない。
古めかしいホランドの書斎と、昔の事件の謎、今も残るかのような恐怖の気配‥
ミステリとしては、この書き方で犯人はわからないかと。
ヒロイン同様、目くらましされたまま、意外な結末へ。
他の部分に引き込まれて読み応え十分、とても面白く読みました。
Posted by ブクログ
英語教師のクレアは、同僚で友人のエラが殺された事件の容疑者になってしまう。二人が勤務するのは、ヴィクトリア朝時代の怪奇小説作家R・M・ホランドの屋敷を校舎にしたため、自殺した彼の妻の霊がでると噂されるいわくつきのタルガース校。エラの殺害現場には、ホランドが短篇「見知らぬ人」に引用した『テンペスト』のセリフ、「地獄はからだ!」というメッセージが残されていた。教師の傍らホランドの文学研究をしているクレア、事件の担当刑事ハービンダー、クレアの娘でタルガース校に通うジョージアの三視点を行き来しながら、ゴシック小説とSNSテキスト文化を巧みに混ぜ合わせたポップなミステリー。
『窓辺の愛書家』より先にでた、ハービンダーの初登場作品。この人好きだ~。二作読めばもう間違いないのはわかる。作中作の作りこみが特徴なので『カササギ殺人事件』と並べて語られることもあるそうだけど、私はホロヴィッツよりグリフィス派かも。
最初からせわしなく視点が変わった『窓辺~』と違い、本作はまずじっくりとクレア/ハービンダー/ジョージアそれぞれの視点から見た事件が語られる。とにかくこの人は視点操作による情報開示タイミングのコントロールが抜群にうまく、ある人物にとって当たり前すぎて一切触れられない事柄が別視点に切り替わってから明かされて驚かされる(サイモンの再婚相手がアフロなこととか)。オシャレで気取ってる(とハービンダーは思っている)クレアやティーンのジョージアよりもハービンダーのほうが人の服や持ち物を細かく見ていいとか悪いとか品評していたり。警察官らしくもあり、コンプレックスの裏返しのようでもあり、ハービンダーに親しみを感じる描写だ。
ハービンダーがたびたび創作者や読書家たちの「ブッククラブ的な会話」にすさまじく無理解なことを言うのがかなり笑えるのだが、続篇の『窓辺~』でモロに「ブッククラブ的」なグループに彼女を放りこんでるとこからして、このキャラクター書くの楽しくて仕方ないんだろうなぁ(笑)。複数視点が入り混じるスタイルの面白さって誤解を恐れずに言えば「偏見は面白い」ということに由来していて、人にぶつけた偏見が今度は自分に跳ね返ってくるようすがちょっといじわるな大人の笑いを生みだしている。そして『窓辺~』と同じく本作でも、殺人事件の謎とは別に〈他人という謎〉が作品の大きな魅力になっている。
殺害現場に残されたメモとクレアの日記に書きこまれたメッセージの筆跡が同じという段階で、読者視点ではかなり容疑者が絞られてしまうのでフーダニットとしては少し弱い感じだが、作中作「見知らぬ人」とホランドの伝記的事実にまつわる謎がとっても面白いのでおつりがくる。死んだ妻の足あとをそのまま床マットにエンボス加工するアイデアがすごいけど、元ネタあるのかな。
スクールカースト上位の子たちがヒューズ先生みたいな”白魔女”に心を捕えられているという設定もめっちゃ面白いし、エラがいたころの創作クラスの話も知りたかったなぁ。でもジョージアの視点はあるのに、ヒューズ先生の魅力の片鱗しか読者には教えてくれないあたりにグリフィス作品から深い奥行きを感じる秘密がある。しかもジョージア作の小説の書きだしを載せて、たしかに上手いと思わせることで創作クラスに説得力をだしている。どんだけ小説が上手いんだエリー・グリフィス!
Posted by ブクログ
見立て殺人とフーダニットに焦点を当てたイギリス発のミステリ。
イギリスの中等学校タルガース校に勤める英語教員のエラが何者かによって殺害されることから物語は始まる。
サセックス警察のカー部長刑事は、エラを殺した犯人はエラの知り合いであろうという推測の元、エラの同僚であり友人だったクレアやその同僚、タルガース校の生徒たちに聞き込みをし、犯人の足取りを追う中で、第2の殺人が起き……。
この物語は3人の主要人物たちが見聞きしたことと架空の短編小説『見知らぬ人』とが足りない情報を補い合う形で物語が進んでいく。実は読者が犯人に気がつけるように少しずつヒントが散りばめられているのだが、かなり注意深く読んでいないと犯人には辿り着けないようになっており、犯人の正体が分かった時に思わず唸ってしまう作品である。
この作品に登場するカー部長刑事が登場する作品がまた出ているようなので、続きも読んでみたい。
Posted by ブクログ
語り手になる人々の描写が丁寧でイメージしやすかったしその人に感情移入し一緒にドキドキ出来た。はじめはなかなか読み進まなかった。だけどどんどん引き込まれて派手な推理やトリックではないけど最後はドキドキして一気に読めた。
Posted by ブクログ
2025年1冊目。
伝説的作家ホランドの短編小説にまつわる殺人事件なのか?ということだけど前半はその話に入って行けなくて進まず。ハービンダーが出てきてピリっとする。そして意外な犯人だった。ハーバード(犬)の存在に癒される。サモエドカフェに行きたいな。昨年読んだ窓辺の愛書家が良かったので読んだが、こちらを先に読むべきだったかな。
Posted by ブクログ
ざっくりと一括りにしてしまうのは甚だ乱暴かつ恐縮ながら、ここからもうひとひねりふたひねり、というところで意外やあっさり素直に終わってしまい、職人芸に欠けると思わされる物語が欧米のミステリーには少なくない中、この作品については良い方に期待を裏切り、しっかり骨太の構成で成り立っていることを見せつけてくれた。
主要人物たちのキャラクター造形という点ではぽやっとしている印象もあるが、プロットは実に巧みで、作中作も有効に活かされている。
いかにも英国らしい、どんよりした空模様が似合いそうな雰囲気を醸し出しているとも言える。
シヴィアな読み方をすれば瑕疵は色々と出てくるが、充分良質なパスタイムではある。
ひと段落、という誤用が訳文にあるのはいただけない。
Posted by ブクログ
最初の章で主人公クレアが好きになっていたので、次章で刑事ハービンダーに悪く言われていたのがショックでした笑。
フェアな犯人探しだし、最後にはクレアとハービンダーにも友情めいたものが生まれて、気持ちいい読後でした。自作も読みたいし、過去作も翻訳して欲しい!
Posted by ブクログ
謎解きの原点にのめり込む……。
「誰が犯人?」の面白さは、その意外性のみにあるのではない。誰だかわからないうちに変化していく状況を演出することで、先の見えない不安感を読者に共感させる。そこに読者は次第にはまり込んでいく心地よさがある。
捜査中に連続する殺人事件
意味深なシェイクスピア作品からの引用文
古いホラー小説とその作者にまつわる謎
古い洋館と階段に残された足跡
いつの間にか誰かに書き加えられた自分の日記
オカルチックなサークル
自らを「白魔女」と呼ぶ女性教師
学校に伝え続けられる怪談
ひと癖ある刑事の独断と行動が、ときより読者を謎解きへ戻してくれる。
どっぷり浸かる心地よさ……イイですね。
Posted by ブクログ
小説「見知らぬ人」を軸に起こる殺人事件
奇妙な手掛かりと異常な執着心
読み終わった後も、あの謎は結局何だったんだろ?あの人はなぜこう思った??
など、やや謎が残る
最後の最後に犯人が分かり、いい意味で不気味で恐ろしかった…
イギリスのミステリーのおどおどしさを楽しめる
Posted by ブクログ
エリー・グリフィス初読。
刑事ハービンダー・カーの第1作。
これぞイギリスミステリ、と言いたくなる作品。
(私の中のイメージでは)どことなく暗く冷たい北欧作品、外連味があり大技を繰り出すフランス作品、ミステリより家族との絆が根幹にあるアメリカ作品。それらに比べ、どことなくミステリ色が強く、必要以上に残酷な描写にならないのがイギリスミステリのイメージ。
舞台は、ホラー作家の邸宅だった学校。被害者はホラー作家の小説に見立てられ殺されていたというもの。
正直星3寄りの星4かなぁ。。。
キャラもストーリーも、あんまり残らない。ゴシックホラー味のあるミステリだなぁとは思ったけど。。。
帯の文句で「この犯人は、見抜けない」となっているが、正直ヒント少なすぎたわからないだけでした。
次作の評判が高いので楽しみ。
Posted by ブクログ
〈ここが良い〉
・小説全体の構成。読ませる力のある小説。
・物語の緩急。特にティーンエイジャー特有のノリとか恋愛のいざこざの件なんかは、油断させられる。
・幻想怪奇短編『見知らぬ人』が本当に面白い!
〈ここはちょっと〉
・見立て殺人の要素は必要ないし、それを題材とする他作品と違い、重要度も低い。
・クレアへの登場人物(女性)からの執拗な敵意。(美人で魅力的なのをもっと他の表現で示して欲しい)
・ミステリ、推理小説としては単調。
久しぶりに怪奇ミステリを読んだ気がする。
最近はSF×ミステリが流行りな気がして、、、。
本編よりも短編『見知らぬ人』を何度も読み直した。
Posted by ブクログ
司書さんから借りた本第2段。
舞台は現代のイギリスなんだけど、見立て殺人とか古い館に出る幽霊とか、昔ながらのこてこてのイギリスっぽさがとてもツボでした。
高校で英語を教えているクレア・キャシディ、その娘のジョージ―、事件を捜査する刑事ハービンダーという3名の女性が交互に視点となって事件を語る。
それぞれに知っていること、知らないこと、隠していることがあり、偏見もあり、語り手として信用しすぎるわけにはいかない。
殊に15歳の少女・ショージ―の、親に対しての態度。
こうしておけば、とりあえず親はOKでしょ?的な言動が鋭すぎて愉快。
っていうか、クレアは教師なのに、全然ティーンエイジャーがわかってないのね。
もうジョージ―の方が一枚も二枚も上手で。
そしてハービンダー。
インド系で、同性愛者でという二重のマイノリティであるからなのか、偏見が甚だしく攻撃的で、これで刑事って勘弁してくれよと思いながら読んでいたのだけど、いつの間にかクレアと仲良くなっちゃって、頼もしいガードになってくれたからよかったよ。
でも偏見をもって捜査するのは冤罪のもとと思います。
犯人については、根拠は薄いけど最初から胡散臭いと思っていました。
ひっかかった部分については、ネタバレになるので書けないけど。
でもって、こういう犯人が一番怖いよね。
全編通してMVPは犬です。
Posted by ブクログ
ニュアンスや海外の常識がわからない部分が多くあって、のめり込みにくい作品でした(あちらの番組やジョークなど、注釈が多くある作品が苦手で…)。とはいえ後半の怒涛の謎解き部分は静かだけれどじわじわ追い込まれる感じが手に汗握る。散りばめられた引っ掛けにも右往左往し、「お前だったか…」と悔しい謎解きでした。読み返せば帯通りフェアなヒントが書かれているんでしょう。ふりかけ的なホラー要素もうまく絡んでいて、結末が気になり一気読みとなりました。
Posted by ブクログ
おもしろかったので一気読み。
最後まで犯人わからず、犯人にも動機にも驚いた。
みんな怪しいようで怪しくなく、、、
R・Mホランドの「見知らぬ人」という短編を絡めてのストーリ展開で、巻末についている「見知らぬ人」の内容もホラー風で怖かった。
R・Mホランドの娘と思われているマリアナの謎を、ジョージアが最後にさくっと解いたのには、くすっとした。
Posted by ブクログ
怪奇ゴシック風味満載かと思いきや、意外とさらっとした展開だったが、3人の視点で代わる代わる語られ、作中作あり日記ありと趣向が凝らしてあるのも良き。フーダニットの謎を最後まで堪能。
Posted by ブクログ
海外ミステリーとイギリスの文化歴史にどっぷり浸れる良作! 犯人が忍び寄る描写に慄けっ #見知らぬ人
イギリスの中等学校で英語教師をしている主人公は、かつての作家の文学を研究をしていた。そんな日常の中、同僚である教師が殺害されしまい、主人公にも嫌疑がかけられる。刑事は解決に奔走するがさらなる殺人が発生。研究していた文学作品に見立てられた殺害方法だった…
いやー重厚な作品でした。これぞ海外ミステリーですね。
序盤はイギリスの歴史、情景、趣をたっぷり感じさせてくれる描写が進み、中盤からやっと徐々に事件が動き始める。中終盤の犬のくだりあたりから、ぐいぐい事件が動いてきます。そして真相がちらちら顔を見せ始める感じが超怖いっ
犯人と動機はなかなか強烈なもので、正直与えられた情報だけでは見抜くのは、ちと厳しい。ただ真相は魂に響く内容なので、ミステリーとしても予想以上の出来でした。
なんといっても本作の良さは、国内ミステリーでは感じることができない荘厳さ。
海外ミステリー独特の表現だったり、読み手の知識不足によって若干読みづらいのは否めないが、決してつまらないわけではない。いや、むしろ海外の文化に触れられるので楽しいです。これを感じるためだけでも、読む価値があります。ただ読みごたえは、覚悟してください。
続編もあるようですので、翻訳されたらチャレンジしたいと思います! おすすめですっ
Posted by ブクログ
表紙に引っ張られてるってのもあるけど、ずっとなんか暗い
視点が変わるたびに時系列が行って戻ってするのがちょっとめんどくさいかも?
作中作がオチも含めてゾクゾクする出来で、全体の評価に+1個。
Posted by ブクログ
作中作の見立て殺人ミステリー。パートごとに視点が変わり、間にうち一人の日記と怪奇小説「見知らぬ人」が挟まれる。情報量が多い割には読みやすいのは流石と言える。
全体的に靄がかった感じが怪しくて良。続編があるみたいなので、翻訳希望!
Posted by ブクログ
結末まではまぁ面白かった。
人の日記を読む、その日記に書き込みをする。警察を翻弄する犯罪もやってのける。
その間も誰からもノーマークで、何食わぬ顔で生活を続けている。
犯罪者としてレベル高い、そんな人物が
なんで最後に、あの行動なのか?
今までたくさんチャンスがあったのに、どうしてあの家まで来たのか、必然性が無いように思えた。
警察の行動もイマイチ。
保護対象を避難させる際も、駅で見送るだけで現地での到着を確認しない。道中、普通誰か付いていくだろう。
犯人はこの人物しかいない!と思いながら読んでいたが、動機がまったく分からなかった。
最後の展開がけっこう雑で残念。
Posted by ブクログ
おもしろいはおもしろいんだけど犯人の動機をきいてもなんかあんまり納得感が得られなかった...
クレアに惚れ込んで、近づくためにその娘と付き合うってなかなかに気持ち悪い行動なんだけど、それをされたジョージーが彼を許さなくちゃってなっているのも私の感覚したらよくわからない。許さなくていいよそんな男。
Posted by ブクログ
ホランドの見知らぬ人のどこがホラーなのか分からない?
語り部が、犯人なの?
何故、肝試しをした人と立会人が次々と死ぬの?
意味が分からない?
そして肝心の本編も3分の2位、詰まらない。
解説にも有るけど、事件の進行が遅い。我慢して読んで最後の犯人も、意外と言えば意外だけど、この結末に導くなら誰でもが犯人になれたんじゃない?
つまり、作者の胸三寸で、無理矢理に犯人を作っているような不自然さを感じてしまうんだよね。
だいたい、人を雇うのに個人情報をきちんと確認しないって、あり?
なんか、釈然としなかったな。
Posted by ブクログ
久々に当たりというか、読んでてイライラしない作品だった。いつものように9割近く最後の方になっていきなりネタバレするんですが、それもよし、って感じで。人物の心の描写が的確で、もやもやしなかった。100パーいじわるな人間なんていないし、その日の午前と午後では機嫌が違ったり、周囲の人間の影響されてたりとか、そういう繊細な流れの描写が上手だなーと思いました。
ミステリーとしては特に普通
Posted by ブクログ
勝手に読みにくそうと先入観を抱いていたが、とても読みやすかった!事件とは関係のない描写(登場人物たちの生活や思いなど)が多かったが、それが逆に物語に深みを増していたと思う。(私の大好きなクリスマスに少女は還る、に似ている)犯人は、確かに予想もつかない人物だった。が、犯行理由や逮捕されてからの部分はあまり描かれておらず、フーダニットに重きを置いているわりに人物像が掴めなくてそこが少し残念だった。
ホランドと【見知らぬ人】というサイドストーリーも物語に雰囲気を醸し出していて良かった。最初、ホランドは実在の人物かと思って調べたら、架空の人物だった。そのくらいリアルだった。
Posted by ブクログ
☆3.5
犯人や犯行動機はうーん?と思ったものの、さまざまな年齢・立場の女性たちの生活っぷりや身近にある階級社会の描き方がよかった。
私は皆さんの感想と違ってハービンダーは苦手(攻撃的すぎる)、クレアが好きです。
さまざまな部屋の描写やティーンの背伸びした感じがなんともいえないイギリスっぽさを醸し出していた。アメリカだったらもっと危険なティーン生活だと思う笑
Posted by ブクログ
ホラー短編小説家の旧邸宅の学校で起こる殺人事件。
主人公?、刑事、主人公の娘の3人の視点が切り替わりながら物語が進んでいくのは面白かった。
もう少しホラー小説と絡んでいくのかと思ったが、少し残念。動機もちょっと納得いかない。
あとがきを読むとこの作者には別にメイン?のシリーズ物があるようで、未訳みたいだが、そちらも読んでみたい。
Posted by ブクログ
面白かった!と言えば、★4でもいいんだけど・・・
翻訳が読みづらかったし、そういう意味でぐいぐい来なかった。推理小説だからね。最後の追い詰め方なんか、途中までのわくわく感からすると、物足りなかった。
けど、語り手がくるくる変わって、その語り手の個性なんか面白かった。
Posted by ブクログ
ちょっと難しかったけど面白かった!
犯人は当てられなかった…悔しい笑
海外の作品は名前とかも馴染みがなくて私には向かないのか…
話の内容は面白いのだけど、名前が覚えられない(致命的笑)