遠野遥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ芥川賞作家のデビュー作。
直前に同著「破局」を読んだからか、ある意味でテイストの不変さにびっくり。よくもまあここまで同様の文体で、書き切れるもんだと感心。
よく言えばオリジナリティが確立されてて、悪く言えば驚きに欠ける。
あらすじは女装を趣味とする主人公の日常。幼少期になし崩し的に同性から性的な虐めのようなものを受け、それとなく歪み、醜形に対して嫌悪を抱く男の物語。最終的にはまた同性からレイプされるのだから救いもない。
個人的には風俗嬢へクレームの電話を入れるシーンが印象的。誰もが普段はまともな部類であるのに、何かの拍子でタガが外れるかの如く、狂気に満ちるというところがよく描かれている。 -
Posted by ブクログ
以前見たテレビ番組で、YOUさんが「よく『ありのままの私を愛してほしい』っていう女の人がいるけど、じゃあ畑から掘り出した泥だらけの大根を食べろって言われて食べますか? 手をかけて調理したものを食べたいでしょ? 努力って、大事よ〜。」と言っていたのがずっと心に残っています。どんな自分でありたいか、という方向は人それぞれ。タイトルが『改良』なのですから、良く変わっていく姿を描いているのだと思うのですが、共感できるポイントが見つかりませんでした。ただスリルを味わいたい訳でもなさそうだし… 自分の中の二面性を両方うまくやりたいなんて、幸せな証拠じゃないかな。私は自分ひとりさえ持て余しているのに。
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Posted by ブクログ
感想も出てこないし、ラストを読んでもだからどうしたのと思ってしまうんだが、なぜか惹き付けられる。
本書が何を言いたいのかはさておき、内容そのものが楽しめたからだろうか。
ふうかがやっているホラーゲームは怖いようで怖くないし、どちらかというとふうかの生活の方が怖い気がする。
碧くんも良い人なんだろうけれど、ふうかの存在を隠しているし、どことなく冷たい印象も受ける。(ふうかの年齢と、碧とふうかの年齢差を考えると仕方がないのだが。)
悪霊は成仏できないから悪霊と呼ばれるのだろう。ゲームの中では、普通の霊から悪霊へと変化していく設定だったが、これが本当だったとしたら嫌なものだ。ゲームの主人公はこの -
Posted by ブクログ
ネタバレ家出をしている(とはいえ父親と連絡はとっているし時々は帰る)女子高生が、かなり年上の恋人の家に転がり込んでいる。彼女はよなよな日本の東京を舞台にしたホラーゲームをしていて、ゲームで出てきた場所に足を伸ばしてみたりする。
私はホラーゲームをしないので、そもそもこんな感じなの?というところからはじまる。遊び方がわからない。なんとなく進み、行き当たりばったりで、何度か死んだりしながら試行錯誤する。もう死んでるのに。
それは彼女の生活そのものなのだろうか。
ずっとそばにあってどうにもならないマネキンは倒そうにも倒せない敵そのものなのかな。あれをどうにかできたら世界は変わるだろうか。
そういえば、