遠野遥のレビュー一覧

  • 破局

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    ネタバレ

    2025年最後に読み終えたのはこの本!!
    ただ、私には主人公の感覚がよくわからなかった…。これは年齢(経験量)の少なさによるものか、性別の差によるものなのか…。もしこの感覚を想定していて書いていたのなら、かなりの技量だと思う。

    麻衣子の過去エピソードを一通り読んだ後にそのまま読み進めるとまったく違う話が続いていて、結局その麻衣子の話で何を伝えたかったのかがわからなかった。まったく関係がないと思われる話が所々挟まれていたのはなぜだろう…。

    あんまりよく理解できなかったけどそれでも手を止められず読み切って辺り、まだ噛み砕き咀嚼できていない感情が私の中に生まれたのだろう…。

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    2025年12月31日
  • 破局

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    カバーのデザイン、好み!
    から入り前評判も全く知ることなく
    芥川賞受賞作!とだけ理解し
    破局ってあの破局でOKなのか?と読み始める

    ベッドの下に眼
    うわ〜不気味
    この女がそうさせるのか、この展開だからなのか、この語り口によるものなのか
    ひとまずそういった類の展開なのかなと思い
    ドキドキしつつ読み進めていたけど本当に破局で終わった
    虚無

    心理描写
    うわあ、良い、と思わされるところもところどころ

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    2025年11月18日
  • 破局

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    遠野遥の小説に共感を覚える、と言われたので読んでみた。まったく理解できない感性だが、小説は面白く、さらっと読み終えてしまった。
    解説で倉本さおりがいうように、まさに異物感、違和感、そして不快感が全体を覆っている本。
    「どうしてと麻衣子が言い、穴、と私は思った、口や鼻というのはつまり人間の顔に空いた穴だと気づいたのだ。」
    この社会の破綻・この世界の歪みを訴える。文学のありようとしてあまりにも正しい小説。

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    2025年11月10日
  • 改良

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    ネタバレ

    美しくなりたい。そして、その美しさを他人に認められたい。
    そう願っているだけなのに、男性であるというだけで理解されず、虐げられる理不尽さが悲しかった。
    つくねの存在が彼の救いになることを願わずにはいられない。

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    2025年10月23日
  • 破局

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    見たものをただただリアルタイムで垂れ流す、虚無を感じる小説だった。

    流れに身を任せてそれなりに上手く生きていけるが、これといって自我がない人間をじっくり見させてもらった感じ。

    面白くないところが素晴らしいと思える小説

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    2025年10月11日
  • 改良

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    ネタバレ

    メタ認知度が高い私にとって共感の嵐でしたが、背景描写が丁寧で細かいせいか、暴力・性の場面が生々しく超刺激的でリアルで気持ち悪かった。

    性的場面から始まり、暴力によって終わる。
    作品名の「改良」は本当に正しかったのかどうか、疑う内容でもあった。

    主人公の女装をする趣味に対しては、馬鹿にしたり卑下するつもりはないが、彼の性に対する考え方は愚かで自己中で異常なほど変態でシンプルにキモイ人間だと思った。だから最終的に暴力を振るわれても自業自得だと思ってしまった(性格悪くてすみません)。

    終わり方も少し胸糞悪く、先が気になるけど、主人公の性に対する考え方が改良されなきゃ読むのはきついだろう。

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    2025年09月29日
  • 改良

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    ネタバレ

     性的嗜好は女性なのだが、美しなりたいがために、女装を趣味にしている主人公。
     性癖が捻じ曲がってるとかそういうことではない。ただ、そうやって捉えられてしまうジレンマをラストに暴力的なシーンと共に描かれている。自分が今まで抱えていた偏見を痛々しい気持ちと共に改めるきっかけになった。
     
     そして、綺麗な容姿への憧れに対する心理を主人公の友達が述べるシーンはハッとさせられて虚無感を感じてしまった。

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    2025年09月25日
  • 改良

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    ネタバレ

    芥川賞作家のデビュー作。
    直前に同著「破局」を読んだからか、ある意味でテイストの不変さにびっくり。よくもまあここまで同様の文体で、書き切れるもんだと感心。

    よく言えばオリジナリティが確立されてて、悪く言えば驚きに欠ける。

    あらすじは女装を趣味とする主人公の日常。幼少期になし崩し的に同性から性的な虐めのようなものを受け、それとなく歪み、醜形に対して嫌悪を抱く男の物語。最終的にはまた同性からレイプされるのだから救いもない。

    個人的には風俗嬢へクレームの電話を入れるシーンが印象的。誰もが普段はまともな部類であるのに、何かの拍子でタガが外れるかの如く、狂気に満ちるというところがよく描かれている。

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    2025年09月17日
  • 破局

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    文体はすごく好みだった。

    メッセージ性なんてものは特に感じられなくて、
    ただずっと気味が悪かった。
    実際に彼から出力されている行動は善良であり、
    社会的にみて正しいことだが、
    それを決定させる機械的な考えが不気味だった。
    彼は、善悪の判断を全てを
    世間に委ねているように感じた。
    だから、彼は他人から向けられる
    悪意に鈍感なのかもしれない。
    そして自分の軸がないから、
    外部からの揺らぎに耐えられない。

    彼は空っぽなんだと思った。

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    2025年09月11日
  • 浮遊

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    さすが芥川賞受賞作家。すごく読みやすい文章だった。
    この本の目的やテーマが分かりづらくて、何か解決したいのか辿り着きたいものがあるのか分からないのが残念なポイントであり、魅力でもある。
    きっと主人公にとっては自分が幽霊でないことを自覚するのがゴールだったのかな?とちょっと思った。

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    2025年04月19日
  • 改良

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    淡々と描かれる美しさへの執念。
    他者の視線から自己を見つめ直すまでの変遷が見事。
    クソ男によってそれがもたらされたのはムカつくし、殺したくなるが。
    つくねの家へ歩く足取りは、清々しさすら感じた。

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    2025年03月25日
  • 破局

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    読んでいるうちに主人公と自分の中になにか違和感を感じた。それはゲームに出てくるNPCのようで、人間の皮を被った機械のような感じに思えた。
    とても上質な純文学だと思います。

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    2025年02月02日
  • 破局

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    芥川賞私小説シリーズ。
    こういうまったく共感でできない主人公の話を読めるのがシステム化してに本を読むいいところ。まぁ上手くいってるような人でも生きづらさを持っているという典型的な話。

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    2024年09月20日
  • 破局

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    ネタバレ

    社会規範に照らした価値観と行動に、適切な感情。
    主人公がAIのよう。
    AI彼氏の実験的運用とその末路、みたいな。

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    2024年09月17日
  • 破局

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    謎めいた感じの主人公で、感情を描写するのではなく、こうするべきだからこうする。というスタイルでした。
    実際にこういう考えで行動している人もいるのかもしれない、と数人の知り合いを思い浮かべました。感情を排除した小説として心に残りました。好みとしてはそんなに好きではなかったです。

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    2024年07月04日
  • 破局

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    気づいたら読み終えていた。引っかかる箇所があまりなく、深く読めていなかったのかも。
    時間を空けて、改めて読もうと思う。

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    2024年06月07日
  • 改良

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    幼少期の性の芽生えや裸を見られたくないという自意識から物語が始まっていき大学生になると健全に性的嗜好を消費し、美しくなりたいという願望から女装をする。努力をし若く美しい姿へと変われた矢先に理不尽な性暴力を受けるシーンは身も心もへし折られ、淡々とした日常を一気にひっくり返す。単純なルッキズム批判に終わってないところに読み応えがありました。

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    2024年05月11日
  • 改良

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    ネタバレ

    痛い表現を思い出して痛い気持ちのままで感想を書くことになったけれど、平野啓一郎さんの解説で腑に落ちたことが多くあった。自分の中の正義って、中にある分にはいいけど外に出すと誰かを傷付けるよね。あのラストに希望があるのかないのか、読み終わった自分がこの作品を良いと思ってるのか最悪だと思ってるのかも定まってない。とにかくインパクトはあった。他の作品も読んでみたい。

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    2024年04月27日
  • 浮遊

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    この方の作品の感想は本当に何と言っていいのか分からなくなる。特殊な環境でありながら、それでもその人にとっての日常が進んでいる感じというか。1人で喋り続ける女性の言葉とか、頬側の捲れた肉の破片とかよくそんな描写できるな、としみじみ思う。自分はなにも読み取れていないけど、きっと数十年後くらいにこの小説の一場面をふと思い出すのかもしれない。そ

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    2023年12月17日
  • 改良

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    美しくなることだけを求めていたのに…

    彼は、美しくなることだけに努力を払い、美容とデリヘルにのみ費やしていた。自分だけの満足で良かったのに。他人に見てほしい。認めてほしい。と思い始める。

    性をめぐる理不尽な暴力、ただただ追い求めたのは美しさだけなのに。

    淡々と描かれていますが、結構、生々しく、グロいところもあり、純文学ですが、ご注意ください(笑)

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    2023年08月29日