遠野遥のレビュー一覧

  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    設定は面白かった!!!有り得るかもしれないと思える世界の話だった。うお座の私は複雑な気持ちになったけど、笑
    でも、へびつかいのことも物語の中でもっと活きてくるのかなと思いながら読んでいたら、そんなことなくて、ちょっと肩透かしをくらったまま終わってしまった。

    0
    2026年07月25日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    美優が死んだあたりでこの主人公は『異邦人』のムルソーだと思い、一度そう思うともうムルソー以外の何者でもなかった。そういえばこの作家の一人称は基本的にムルソーなのかもしれない。へびつかいをあえて登場させずに余韻を残すあたりが、純文学という感じ。犯罪者の刑罰(串刺し)について議員同士で会話するくだりなど、筆が乗っているのが伝わってよかった。不意に止まらなくなる狂気じみた独白がこの作家の真骨頂かなと思う。

    0
    2026年07月25日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性が中学生になると若さや美しさによって「おひつじ」から「うお」までの十二等級に順位付けされ、社会的地位や財産のある男性から望まれれば結婚させられる世界。ディストピアの設定好きなので村田沙耶香みもあり手に取った。極限まで「女は商品」な設定で気分悪くなるかと思ってたけど笑 別にそんなことはなかった。白く若く美しくいようとする彼女たちを品定めする男たちの構図があまり出てこないのが良かったのかも?白井先生は何かとすごい気を使う男性でこの世界ではかなり珍しい?結局有紗と結婚するけれどなんかどうも不安が残る最後。感染症だったりオリンピックだったりUberEatsとか何かと身近なものであったり現実世界と

    0
    2026年07月09日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    変わった状況設定に読み始めは面白そうと思いましたが、盛り上がりに欠け落ちも無いままに終わってしまった感じです
    中学生辺りの女性がメインキャラクターですが、同年代の男性はどうしているのでしょうか?
    ひょっとしてこの作品は現実を極端に表現して、親ガチャに代表されるような貧富の格差がじわじわと拡がる現代社会と日本政府への批判がしたいのかな?と思いました

    0
    2026年06月30日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    男尊女卑社会のめっちゃグロい設定。それだけで読むのにすごい時間かかった。女子高生も美容整形外科医も、健全に生きてるのに狂ってる。

    0
    2026年05月26日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の日本で、女性の存在価値をいかにステータスのある男性と番うことができるかに据え、それを社会全体の幸福としているディストピア小説。
    父子家庭で切り詰めた生活を送りながらも、未来のトロフィーワイフを純粋培養する学院に通う女生徒の無垢な視点にやるせなさを覚えた。
    語り手の一人である医師・白井先生の信頼できなさを匂わせるような作風には好感を持って読むことができたものの、最後まで消化不良だった。
    そこそこの分量があったけれど、著者はこの設定で何が書きたかったんだろう?まさか美容医療業界の展望についてではあるまい。

    0
    2026年05月17日
  • 改良

    Posted by ブクログ

    平野啓一郎の解説の素晴らしさ、わかりやすさに感動した。
    確かにカミュの異邦人と似ている。「納得」しているのに、ロジックがあるのに、それがまるでわからない。共感できない。でもこの人は理路整然としてるつもり、かのような文体なのだ。

    0
    2026年05月11日
  • 浮遊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十六歳の主人公が父親と同じくらいの年齢の男性と同棲をしているというところでオワッやめときなよと思ってしまった しかもなんか相手の男性いちいち怪しくて、最終的には仕事で不正してることを匂わせて終わるし…これ主人公と付き合ってることがバレて更に炎上するパターンなのでは あと同棲設定ではあるが相手既婚者の線がかなりあると思う そんな風なのに主人公の父も特に止めたり連れ戻したりはせず、ふんわりした対応しかしない所に浮遊感というか現実感のなさがあり、主人公が現実でも幽霊になっているような演出なのかなと思った 主人公が身体についた傷跡のことを気にしていても愛人の男は気づきもしないし父は目を背ける 主人公は

    0
    2026年04月25日
  • 吸血鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ディストピア…だけど、コロナ禍の懐かしい出来事などが描写され、そんなに現実との隔たりみたいなものを感じなかったのが怖い。笑(設定がすんなり入ってきた)
    ただそれは出てくる人達がランク上位の女性達だったからなのかも。帯に大きく「良い子にしないと、へびつかいになるよ」とあったので、もう少し掘られるのかなと思ったが。
    結婚が一定期限毎にしかも一方的に内容決定される契約性のようなものだったら。
    性差や家柄、年収、容姿など明確にランク付けされ、格差が浮き彫りになり男性は加害に走り女性は自殺率高くなるのかな。

    0
    2026年04月13日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱり男の性欲ってこうだよね。

    主人公の偏った合理主義や、素直なセックス観に、ところどころ吹き出しながら、深く考えずに読み進めていたが、倉本さおりさんの解説を読んで、ハッとさせられた。

    主人公の強引に因果関係を結びつけていく思考は、たしかに危うい。表面的には強さや合理性を備えているが、その実、どこか浅はかでもある。

    もちろん、課題をタスクとして機械的に処理していく姿勢が有効な場合もあるが、その精神をそのまま外の世界にまで敷衍させれば、必ずどこかで齟齬が生まれる。

    主人公は自己研鑽の名の下に、想像力を働かせることを放擲していた。読者が麻衣子の経験を最後まで読み届けることができなかったの

    0
    2026年03月18日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    肉をガムみたいに噛めたらいいなとか言ってる時点でヤバいやつだとは思ったけど、常識的な人間の皮被ったアンドロイドみたいだった。
    そこに性欲があるのが尚更気持ち悪〜〜!!!

    0
    2026年02月11日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025年最後に読み終えたのはこの本!!
    ただ、私には主人公の感覚がよくわからなかった…。これは年齢(経験量)の少なさによるものか、性別の差によるものなのか…。もしこの感覚を想定していて書いていたのなら、かなりの技量だと思う。

    麻衣子の過去エピソードを一通り読んだ後にそのまま読み進めるとまったく違う話が続いていて、結局その麻衣子の話で何を伝えたかったのかがわからなかった。まったく関係がないと思われる話が所々挟まれていたのはなぜだろう…。

    あんまりよく理解できなかったけどそれでも手を止められず読み切って辺り、まだ噛み砕き咀嚼できていない感情が私の中に生まれたのだろう…。

    0
    2025年12月31日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    カバーのデザイン、好み!
    から入り前評判も全く知ることなく
    芥川賞受賞作!とだけ理解し
    破局ってあの破局でOKなのか?と読み始める

    ベッドの下に眼
    うわ〜不気味
    この女がそうさせるのか、この展開だからなのか、この語り口によるものなのか
    ひとまずそういった類の展開なのかなと思い
    ドキドキしつつ読み進めていたけど本当に破局で終わった
    虚無

    心理描写
    うわあ、良い、と思わされるところもところどころ

    0
    2025年11月18日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    遠野遥の小説に共感を覚える、と言われたので読んでみた。まったく理解できない感性だが、小説は面白く、さらっと読み終えてしまった。
    解説で倉本さおりがいうように、まさに異物感、違和感、そして不快感が全体を覆っている本。
    「どうしてと麻衣子が言い、穴、と私は思った、口や鼻というのはつまり人間の顔に空いた穴だと気づいたのだ。」
    この社会の破綻・この世界の歪みを訴える。文学のありようとしてあまりにも正しい小説。

    0
    2025年11月10日
  • 改良

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美しくなりたい。そして、その美しさを他人に認められたい。
    そう願っているだけなのに、男性であるというだけで理解されず、虐げられる理不尽さが悲しかった。
    つくねの存在が彼の救いになることを願わずにはいられない。

    0
    2025年10月23日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    見たものをただただリアルタイムで垂れ流す、虚無を感じる小説だった。

    流れに身を任せてそれなりに上手く生きていけるが、これといって自我がない人間をじっくり見させてもらった感じ。

    面白くないところが素晴らしいと思える小説

    0
    2025年10月11日
  • 改良

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    メタ認知度が高い私にとって共感の嵐でしたが、背景描写が丁寧で細かいせいか、暴力・性の場面が生々しく超刺激的でリアルで気持ち悪かった。

    性的場面から始まり、暴力によって終わる。
    作品名の「改良」は本当に正しかったのかどうか、疑う内容でもあった。

    主人公の女装をする趣味に対しては、馬鹿にしたり卑下するつもりはないが、彼の性に対する考え方は愚かで自己中で異常なほど変態でシンプルにキモイ人間だと思った。だから最終的に暴力を振るわれても自業自得だと思ってしまった(性格悪くてすみません)。

    終わり方も少し胸糞悪く、先が気になるけど、主人公の性に対する考え方が改良されなきゃ読むのはきついだろう。

    0
    2025年09月29日
  • 改良

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     性的嗜好は女性なのだが、美しなりたいがために、女装を趣味にしている主人公。
     性癖が捻じ曲がってるとかそういうことではない。ただ、そうやって捉えられてしまうジレンマをラストに暴力的なシーンと共に描かれている。自分が今まで抱えていた偏見を痛々しい気持ちと共に改めるきっかけになった。
     
     そして、綺麗な容姿への憧れに対する心理を主人公の友達が述べるシーンはハッとさせられて虚無感を感じてしまった。

    0
    2025年09月25日
  • 改良

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川賞作家のデビュー作。
    直前に同著「破局」を読んだからか、ある意味でテイストの不変さにびっくり。よくもまあここまで同様の文体で、書き切れるもんだと感心。

    よく言えばオリジナリティが確立されてて、悪く言えば驚きに欠ける。

    あらすじは女装を趣味とする主人公の日常。幼少期になし崩し的に同性から性的な虐めのようなものを受け、それとなく歪み、醜形に対して嫌悪を抱く男の物語。最終的にはまた同性からレイプされるのだから救いもない。

    個人的には風俗嬢へクレームの電話を入れるシーンが印象的。誰もが普段はまともな部類であるのに、何かの拍子でタガが外れるかの如く、狂気に満ちるというところがよく描かれている。

    0
    2025年09月17日
  • 破局

    Posted by ブクログ

    文体はすごく好みだった。

    メッセージ性なんてものは特に感じられなくて、
    ただずっと気味が悪かった。
    実際に彼から出力されている行動は善良であり、
    社会的にみて正しいことだが、
    それを決定させる機械的な考えが不気味だった。
    彼は、善悪の判断を全てを
    世間に委ねているように感じた。
    だから、彼は他人から向けられる
    悪意に鈍感なのかもしれない。
    そして自分の軸がないから、
    外部からの揺らぎに耐えられない。

    彼は空っぽなんだと思った。

    0
    2025年09月11日