遠野遥のレビュー一覧

  • 改良

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    遠野遥さんの本を初めて読みましたが、とんでもなく
    引き込まれました。


    ものの2時間で読める軽さなのにまるで主人公の人生をすべて追体験したかのような読後感。本当に感動すら覚えました。


    ゆるやかに絶望しながら生きる大学生「私」の納得して生きる部分と、理不尽に納得させられる様を追っていく物語。


    男性であっても女装したい、美しくなりたいと願う「私」。それによる他者からの決めつけや性的暴行に抗えない「私」。その姿をみて我々、読者がなにを思うのか。

    それを静かに強く問われているような作品でした。

    まじでオススメです!

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    2024年05月25日
  • 改良

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    ネタバレ

    短くて、話も淡々と進んでいくため一気読みしてしまった。とても面白かった。以前、『破局』を読んだがそれと同じようにですます調で話が進んでいったため、主人公の実際の喋り方とかなり異なり、すこし違和感を覚え
    た。
    つくねの「ブスじゃなかったらする必要なかったんじゃないかって」という言葉は重く響いた。私も日本で暮らしていてルッキズムに支配された国だと感じたことは何度かある。ブスだということが、悪であるかのように思えるこの国は異常だと感じた。
    最後、主人公が強姦まがいのことをされるシーンは、グロテスクだった。なぜあのナンパしてきた男はあそこまで怒っていたのかもわからないし、執着したのかもわからなかった。

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    2024年02月24日
  • 浮遊

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    全体的に、どこからが現実でどこからがそうじゃないのか分からないような不思議な作風なので、好みが分かれそうですが、私はそのふわふわした感じが逆に主人公や結末が気になりサクサク読めました。ちょっと奇妙で引き込まれるところがあるし、共感できる部分もあったので色んな意味で気になる作品でした。遠野遥さんの他の作品も読んでみたいです。

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    2024年02月14日
  • 改良

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    ネタバレ

    めくるページは決して軽くはない。
    気持ちは晴れやかになるどころか反対にどんより重くなるばかりで、主人公が凄惨なシチュエーションに陥るあたりからは特に読み進めるのが、しんどい。
    それは、描写があまりに直截的であり、剥き出しに過ぎるから、ともちろん言えるのだが、決してそれだけでなく、人により濃淡こそあれ、読者それぞれが"我が事"として自らを重ね合わせることになるからだ。
    自分の人生とはまったく関係がない、接点などなさそうな物語に見えたとしても、必ずどこかに自身の生にフックする要素が潜んでいる。
    そして心に引っ掛かってくるその何かは、読む人にとって決してポジティヴなものではなく、

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    2024年02月08日
  • 改良

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    たまにいる「なにを考えているかわからない人」が
    どんなふうに見えてどんなふうに感じているのかが
    淡々と描かれている様がある意味でリアル
    誰しもの「自己中心的」で世の中が形成されている

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    2023年12月04日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームが現実とリンクしていくけど何の説明も無い。

    LINEが長文の父親。飼い猫を太らせてしまうし、キャットタワーが必要ないことにも気付かない。娘に対してもきっとそう。

    余裕を無くした碧くん、いい気味。

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    2023年06月08日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    20才も年上の恋人碧くんと暮らす高校生のふうか。暮らす部屋に残された前の彼女の作品ソファに寄りかかるマネキンが印象的。表紙絵にもなっている。
    あと主人公がどハマりしているゲーム、記憶を取り戻したい死人(主人公が操作)を襲う悪霊から逃げるゲームが、意味あるのかないのか謎だった。

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    2023年05月07日
  • 浮遊

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    今までで一番面白くないけど一番好き。主人公の悩み事が膝の傷跡くらいしかないし、さらに金銭面の余裕もあるというあたりから、体力を使わずに読むことができた。ストレスを感じることなく読めた。文章を素直に楽しむことができた。この物語の中で主人公は自分自身の未来のことを考えて不安になることがないというか、決して楽観的ではないのだけれどそれを考えることさえ思いついていないような感じがすごくよかった。幼く純粋な描写が淡々と続くのでスルスル読めた。また読む。

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    2023年03月29日
  • 浮遊

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    なんの話やねんとひたすらツッコミ続けるような内容がつらつらと書かれており、よくわからない内容ではあるけれど、面白かった。
    どこが面白いか述べよと言われても、よくわからないが。
    掴みどころのないふわふわとしたもののを表現した作品という意味でいえば、かなり考え抜かれているようにも思うが、いかんせん掴みどころがなさすぎて、狙いなのかどうかもわからず、それもひっくるめて「浮遊」ではないかと(とまとめてみる)。 ★4.0

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    2023年02月28日
  • 浮遊

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    着地点の見えないまま淡々と話が進む。地に足のつかない、まさにふわふわと浮遊する感覚が物語全体を覆う。会話すらも心ここに在らずの様な上辺だけの様な…。これぞ純文学って感じの作品。

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    2023年02月25日
  • 浮遊

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    現実とホラーゲーム2つの話を交互に繰り返して物語が進んでいく。中でも抜け落ちた髪の毛について“人間の体のうち、本体から離れてしまったものはゴミになるのだろうか“ という問いが好きで作品の見方が変わる瞬間でもあった。

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    2023年01月28日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームや他人の状況の対になって、徐々に現実の自分の状態が幽霊に近づいている。

    お父さんは同じようなことばかり言って、まるでゲームの中の悪霊のよう。
    碧くんも最終的には同じ状態になり悪霊になってしまったように見える。

    その他の人にしてもふうかがそこに居ないように扱われ、存在感薄めに生活している。

    人間と霊の境界はなんだろう。
    それでも人間でありたいと思うのはどういうことなんだろう。と考えさせられた。

    理解を深めるために2回読んだが、もっと繰り返し読んで更に納得のいく解釈をしたい。

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    2023年01月28日
  • 改良

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    ネタバレ

    3.8

    p62 美しくないことによって、人生のあらゆる局面で、死ぬまでずっと損をし続けるのだと思った。

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    2024年12月21日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームと現実の世界がリンクして、自分は現実に
    いるのか、ゲームの中にいるのかと、錯覚してしまう、そんな状況になったことがありますか?

    本作は、ホラーゲームの中で、悪霊から逃げる主人公と、そのゲームをしている主人公のふうかが、意外なところでリンクしてしまう物語です。
    本作の主人公ふうかは、高校生なのだが、家出をして、自分より自分の親と年齢が近い会社経営の碧くんと、暮らしている。高級マンションで、柔らかいソファに座り毎夜ホラーゲームに勤しんでいる。
    そのホラーゲームの内容が、悪霊から逃げ続ける
    女性主人公の目線で、進んでいくRPGで、何回も、ゲームオーバーを繰り返しながら、コンテニューで再開して

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    2023年01月22日
  • 改良

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    遠野さん、芥川賞作家ということでずっと読みたいと思っていたけど、へそ曲がりなので、代表作ではなく処女作から。
    この作品ではないけど、芥川賞を受賞したことに納得がいく。文学的。
    激しめな描写があるから絶対に無理だけど、国語の授業とかで扱えそうな書き方だなと思う。

    「美しくなりたい」ただそう思っている、男性のお話。
    美しくなるために化粧の勉強をし、自分が美しく見える服を着てウィッグをかぶる。
    淡々と進んでいくけど、最後は余韻とかなく、スパッと終わって解説にいく。
    解説で答えというか、模範解答?を見ている気分になった。何回か読まないと理解しきれないような気がする。

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    2022年10月11日
  • 改良

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    flotsambooks(写真集やzine専門の個人書店)でついでに購入
    遠野遥1冊目
    すごく読みやすくいい意味での裏切りがある、後半に疾走感があった気がする。なんだろう、作者の忖度や気の縮みが無いように見えるところにかなり好感?

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    2022年08月26日
  • 改良

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    死にたい時ってこう言う思考回路が形成されていると思う。自分のルールにそぐわないから端的に言って嫌になる。そしてある時は強制を受け入れようと努める。そこにあるのは感情ではなくこの状況を自分が受け入れるためだけの理由。また、それだけという訳ではなくて固定観念に縛られた偏った認識のために起こりうる判断による納得。
    難しい。

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    2025年12月08日
  • 吸血鬼

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    変わった状況設定に読み始めは面白そうと思いましたが、盛り上がりに欠け落ちも無いままに終わってしまった感じです
    中学生辺りの女性がメインキャラクターですが、同年代の男性はどうしているのでしょうか?
    ひょっとしてこの作品は現実を極端に表現して、親ガチャに代表されるような貧富の格差がじわじわと拡がる現代社会と日本政府への批判がしたいのかな?と思いました

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    2026年06月30日
  • 吸血鬼

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    男尊女卑社会のめっちゃグロい設定。それだけで読むのにすごい時間かかった。女子高生も美容整形外科医も、健全に生きてるのに狂ってる。

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    2026年05月26日
  • 吸血鬼

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    コロナ禍の日本で、女性の存在価値をいかにステータスのある男性と番うことができるかに据え、それを社会全体の幸福としているディストピア小説。
    父子家庭で切り詰めた生活を送りながらも、未来のトロフィーワイフを純粋培養する学院に通う女生徒の無垢な視点にやるせなさを覚えた。
    語り手の一人である医師・白井先生の信頼できなさを匂わせるような作風には好感を持って読むことができたものの、最後まで消化不良だった。
    そこそこの分量があったけれど、著者はこの設定で何が書きたかったんだろう?まさか美容医療業界の展望についてではあるまい。

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    2026年05月17日