遠野遥のレビュー一覧

  • 改良

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    ネタバレ

    めくるページは決して軽くはない。
    気持ちは晴れやかになるどころか反対にどんより重くなるばかりで、主人公が凄惨なシチュエーションに陥るあたりからは特に読み進めるのが、しんどい。
    それは、描写があまりに直截的であり、剥き出しに過ぎるから、ともちろん言えるのだが、決してそれだけでなく、人により濃淡こそあれ、読者それぞれが"我が事"として自らを重ね合わせることになるからだ。
    自分の人生とはまったく関係がない、接点などなさそうな物語に見えたとしても、必ずどこかに自身の生にフックする要素が潜んでいる。
    そして心に引っ掛かってくるその何かは、読む人にとって決してポジティヴなものではなく、

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    2024年02月08日
  • 改良

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    たまにいる「なにを考えているかわからない人」が
    どんなふうに見えてどんなふうに感じているのかが
    淡々と描かれている様がある意味でリアル
    誰しもの「自己中心的」で世の中が形成されている

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    2023年12月04日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームが現実とリンクしていくけど何の説明も無い。

    LINEが長文の父親。飼い猫を太らせてしまうし、キャットタワーが必要ないことにも気付かない。娘に対してもきっとそう。

    余裕を無くした碧くん、いい気味。

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    2023年06月08日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    20才も年上の恋人碧くんと暮らす高校生のふうか。暮らす部屋に残された前の彼女の作品ソファに寄りかかるマネキンが印象的。表紙絵にもなっている。
    あと主人公がどハマりしているゲーム、記憶を取り戻したい死人(主人公が操作)を襲う悪霊から逃げるゲームが、意味あるのかないのか謎だった。

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    2023年05月07日
  • 浮遊

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    今までで一番面白くないけど一番好き。主人公の悩み事が膝の傷跡くらいしかないし、さらに金銭面の余裕もあるというあたりから、体力を使わずに読むことができた。ストレスを感じることなく読めた。文章を素直に楽しむことができた。この物語の中で主人公は自分自身の未来のことを考えて不安になることがないというか、決して楽観的ではないのだけれどそれを考えることさえ思いついていないような感じがすごくよかった。幼く純粋な描写が淡々と続くのでスルスル読めた。また読む。

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    2023年03月29日
  • 浮遊

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    なんの話やねんとひたすらツッコミ続けるような内容がつらつらと書かれており、よくわからない内容ではあるけれど、面白かった。
    どこが面白いか述べよと言われても、よくわからないが。
    掴みどころのないふわふわとしたもののを表現した作品という意味でいえば、かなり考え抜かれているようにも思うが、いかんせん掴みどころがなさすぎて、狙いなのかどうかもわからず、それもひっくるめて「浮遊」ではないかと(とまとめてみる)。 ★4.0

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    2023年02月28日
  • 浮遊

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    着地点の見えないまま淡々と話が進む。地に足のつかない、まさにふわふわと浮遊する感覚が物語全体を覆う。会話すらも心ここに在らずの様な上辺だけの様な…。これぞ純文学って感じの作品。

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    2023年02月25日
  • 浮遊

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    現実とホラーゲーム2つの話を交互に繰り返して物語が進んでいく。中でも抜け落ちた髪の毛について“人間の体のうち、本体から離れてしまったものはゴミになるのだろうか“ という問いが好きで作品の見方が変わる瞬間でもあった。

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    2023年01月28日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームや他人の状況の対になって、徐々に現実の自分の状態が幽霊に近づいている。

    お父さんは同じようなことばかり言って、まるでゲームの中の悪霊のよう。
    碧くんも最終的には同じ状態になり悪霊になってしまったように見える。

    その他の人にしてもふうかがそこに居ないように扱われ、存在感薄めに生活している。

    人間と霊の境界はなんだろう。
    それでも人間でありたいと思うのはどういうことなんだろう。と考えさせられた。

    理解を深めるために2回読んだが、もっと繰り返し読んで更に納得のいく解釈をしたい。

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    2023年01月28日
  • 改良

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    ネタバレ

    3.8

    p62 美しくないことによって、人生のあらゆる局面で、死ぬまでずっと損をし続けるのだと思った。

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    2024年12月21日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    ゲームと現実の世界がリンクして、自分は現実に
    いるのか、ゲームの中にいるのかと、錯覚してしまう、そんな状況になったことがありますか?

    本作は、ホラーゲームの中で、悪霊から逃げる主人公と、そのゲームをしている主人公のふうかが、意外なところでリンクしてしまう物語です。
    本作の主人公ふうかは、高校生なのだが、家出をして、自分より自分の親と年齢が近い会社経営の碧くんと、暮らしている。高級マンションで、柔らかいソファに座り毎夜ホラーゲームに勤しんでいる。
    そのホラーゲームの内容が、悪霊から逃げ続ける
    女性主人公の目線で、進んでいくRPGで、何回も、ゲームオーバーを繰り返しながら、コンテニューで再開して

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    2023年01月22日
  • 改良

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    遠野さん、芥川賞作家ということでずっと読みたいと思っていたけど、へそ曲がりなので、代表作ではなく処女作から。
    この作品ではないけど、芥川賞を受賞したことに納得がいく。文学的。
    激しめな描写があるから絶対に無理だけど、国語の授業とかで扱えそうな書き方だなと思う。

    「美しくなりたい」ただそう思っている、男性のお話。
    美しくなるために化粧の勉強をし、自分が美しく見える服を着てウィッグをかぶる。
    淡々と進んでいくけど、最後は余韻とかなく、スパッと終わって解説にいく。
    解説で答えというか、模範解答?を見ている気分になった。何回か読まないと理解しきれないような気がする。

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    2022年10月11日
  • 改良

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    flotsambooks(写真集やzine専門の個人書店)でついでに購入
    遠野遥1冊目
    すごく読みやすくいい意味での裏切りがある、後半に疾走感があった気がする。なんだろう、作者の忖度や気の縮みが無いように見えるところにかなり好感?

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    2022年08月26日
  • 改良

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    死にたい時ってこう言う思考回路が形成されていると思う。自分のルールにそぐわないから端的に言って嫌になる。そしてある時は強制を受け入れようと努める。そこにあるのは感情ではなくこの状況を自分が受け入れるためだけの理由。また、それだけという訳ではなくて固定観念に縛られた偏った認識のために起こりうる判断による納得。
    難しい。

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    2025年12月08日
  • 吸血鬼

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    男尊女卑社会のめっちゃグロい設定。それだけで読むのにすごい時間かかった。女子高生も美容整形外科医も、健全に生きてるのに狂ってる。

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    2026年05月26日
  • 吸血鬼

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    コロナ禍の日本で、女性の存在価値をいかにステータスのある男性と番うことができるかに据え、それを社会全体の幸福としているディストピア小説。
    父子家庭で切り詰めた生活を送りながらも、未来のトロフィーワイフを純粋培養する学院に通う女生徒の無垢な視点にやるせなさを覚えた。
    語り手の一人である医師・白井先生の信頼できなさを匂わせるような作風には好感を持って読むことができたものの、最後まで消化不良だった。
    そこそこの分量があったけれど、著者はこの設定で何が書きたかったんだろう?まさか美容医療業界の展望についてではあるまい。

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    2026年05月17日
  • 浮遊

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    ネタバレ

    十六歳の主人公が父親と同じくらいの年齢の男性と同棲をしているというところでオワッやめときなよと思ってしまった しかもなんか相手の男性いちいち怪しくて、最終的には仕事で不正してることを匂わせて終わるし…これ主人公と付き合ってることがバレて更に炎上するパターンなのでは あと同棲設定ではあるが相手既婚者の線がかなりあると思う そんな風なのに主人公の父も特に止めたり連れ戻したりはせず、ふんわりした対応しかしない所に浮遊感というか現実感のなさがあり、主人公が現実でも幽霊になっているような演出なのかなと思った 主人公が身体についた傷跡のことを気にしていても愛人の男は気づきもしないし父は目を背ける 主人公は

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    2026年04月25日
  • 吸血鬼

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    ネタバレ

    ディストピア…だけど、コロナ禍の懐かしい出来事などが描写され、そんなに現実との隔たりみたいなものを感じなかったのが怖い。笑(設定がすんなり入ってきた)
    ただそれは出てくる人達がランク上位の女性達だったからなのかも。帯に大きく「良い子にしないと、へびつかいになるよ」とあったので、もう少し掘られるのかなと思ったが。
    結婚が一定期限毎にしかも一方的に内容決定される契約性のようなものだったら。
    性差や家柄、年収、容姿など明確にランク付けされ、格差が浮き彫りになり男性は加害に走り女性は自殺率高くなるのかな。

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    2026年04月13日
  • 破局

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    ネタバレ

    やっぱり男の性欲ってこうだよね。

    主人公の偏った合理主義や、素直なセックス観に、ところどころ吹き出しながら、深く考えずに読み進めていたが、倉本さおりさんの解説を読んで、ハッとさせられた。

    主人公の強引に因果関係を結びつけていく思考は、たしかに危うい。表面的には強さや合理性を備えているが、その実、どこか浅はかでもある。

    もちろん、課題をタスクとして機械的に処理していく姿勢が有効な場合もあるが、その精神をそのまま外の世界にまで敷衍させれば、必ずどこかで齟齬が生まれる。

    主人公は自己研鑽の名の下に、想像力を働かせることを放擲していた。読者が麻衣子の経験を最後まで読み届けることができなかったの

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    2026年03月18日
  • 破局

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    ネタバレ

    肉をガムみたいに噛めたらいいなとか言ってる時点でヤバいやつだとは思ったけど、常識的な人間の皮被ったアンドロイドみたいだった。
    そこに性欲があるのが尚更気持ち悪〜〜!!!

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    2026年02月11日