舩山むつみのレビュー一覧

  • 台北プライベートアイ

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    最高。楽しかった。呉誠と長い間一緒に捜査した気分。

    インテリウーチェンのながーい御託を聞きながら、臥龍街に思いを馳せ、パニック障害に共感し、
    わけのわからない事件に目を白黒させ…

    パニック障害と付き合いながらなんとかやっているウーチェンの心理描写、台湾社会の鋭い観察、台湾人論もお見事。もちろん連続殺人鬼のねじれに捩れて暗く病みきった心理も!

    コージーミステリーな要素も多分にあり、
    事件は面白いし、とても好み。

    将来、ウーチェンみたいな生活も悪くないかも。

    台北が好きなのでタイトルでなんとなく手に取った本だったけど大正解。第二巻、早く文庫本求む!!

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    2025年03月01日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    ネタバレ

    いやー面白かった!二十年前の殺人事件のことを調べていたら真犯人が分かって逮捕に至り、それで終わりかと思いきや別の事件の真相も明らかになるという話。最後まで楽しめました。

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    2024年12月08日
  • 幽霊ホテルからの手紙

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     ハロウィンを意識しての選書。中国ミステリーは初めてだったが、とても読みやすかった。
     ある作家が、バスの中で出会った女性から託された木匣を届けるために、幽霊客桟という幽霊ホテルに向かう。これだけでも、何のために?どんなホテル?と興味がそそられる。ホテルに着いた作家は、誰に木匣を渡すべきか不明なことから、そのホテルにしばらく宿泊することを決め、そして、タイトル通り、友人にそこでの出来事を記した手紙を送るのだ。
     内容的にはホラー要素強めで、ハロウィンにぴったりだった。続編が二作あるようなので、翻訳を待ちたい。

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    2024年10月30日
  • 台北プライベートアイ

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    面白かった!
    主人公のキャラクターも個人的にハマったな 台北の街並みや雰囲気が頭に浮かんでそれも楽しかった
    続編も読みます

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    2024年08月06日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    ネタバレ

    前作の内容をほとんど忘れたころになって読むことになった。複数の事件を並行して扱い、彼我の進展が交互に現れるおかげで、やきもきしながらテンポよく進んでいくという珍しくも楽しい体験ができた。主人のパニック発作の話もあり、彼自身もひとつの謎として展開を面白くしている。
    他にも気持ちのいい登場人物が多いおかげで、読み進めるのが楽しかった。クライマックスの悪人対決は三頭の蛇などと述べられているが、高慢ながら同情の余地もある弁護士氏が生き残れたのは素直によかったと思う。
    ところであとがきに「三作目は主人公をダークサイドに落とす」などと書かれていたのだが、なにそれこわい。

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    2024年07月23日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    ★5 あの私立探偵が返ってきたよ! 高品質、超濃厚な探偵小説 #DV8 #台北プライベートアイ2

    ■あらすじ
    元大学教授の私立探偵の呉誠は、前回の連続殺人事件の解決以降、台北の淡水に引越しをしていた。彼は淡水にあるバー「DV8」に通うようになっていた。

    ある日、新人弁護士の安安から仕事の依頼を受ける。少女時代、ある事件に巻き込まれた際、助けてくれた少年を探してほしいというものだったのだが… 前作、台北プライベートアイに続く、シリーズ第二弾。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 高品質な探偵小説、どなたでも安心して読める一冊ですね。台湾の街並みやそこに住む人間たちを味わいながら、ボリューム

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    2024年07月10日
  • 台北プライベートアイ

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    主人公の思考垂れ流しぐだぐだ文が楽しい。
    物語としての驚きは少なかったけど、ずっと主人公の話を書いていたいなと思わせてもらえた。

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    2024年07月04日
  • 「選択的シングル」の時代 30カ国以上のデータが示す「結婚神話」の真実と「新しい生き方」

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    経済や社会構造、価値観の変化により、シングル(結婚していない人、離婚した人、パートナーに先立たれるなどして独身になった人)が増え、そもそも、結婚を選ばない人も増えてきている。
    日本では、国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、男性の約30%、女性の26%は恋愛をしたいとも思っていないと回答しているそうだ。

    本書は、そんなシングルの増加している世界において、幸福に生きているシングルがいること、そして、シングルが幸福に生きるには、どうすればいいのかを教えてくれる。
    幸福なシングルたちは、必要なソーシャルサポートを家族以外に、友人やオンラインなどいろいろなところから得るようにしていたり、仕事と

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    2023年09月21日
  • 2000年前からローマの哲人は知っていた 怒らない方法

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    ネタバレ

    Twitterで怒っている人をよく見かける。自分が当事者にならないよう、怒りについて学んでいる。

    本書は、2千年前のローマ人(しかも、総理大臣の右腕のような人)が書いたものだが、現代の『アンガーマネジメント理論』を網羅していることに気づいた。昔から人間が豊かに暮らすには怒りのコントロールが不可欠、というのは興味深い。

    私は、10人いたら7人は善人だと思っているような人間だが、著者の『誰しもが軽率で野心家な悪人だから、悪人同士お互いに優しくしよう』の考え方は目から鱗だった。前提として、自分や他人の期待値を下げることになるので、怒りを抑えられそうだ。

    最近、怒りっぽい人は、ぜひお茶でも飲みな

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    2022年03月30日
  • 2000年前からローマの哲人は知っていた 怒らない方法

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    最近イライラしていませんか?
    たぶん、小さな怒りも含めたら1日1回以上はしています。
    私は怒りを覚えたとき、2,3日ははらわた煮えたぎっている感覚があり、イライラしてしまいます。普段、このイライラを忘れていたりもしますが1週間ぐらい経って、ふと思い出すこともあります。その際、顔を真っ赤にして、本人を目の前にしては到底言えないような暴言を吐きまくったりすることもあります。
    さて本書で、怒らない方法で個人的に心に響いた3つの方法紹介します。
    1.もう怒らないと決める。
    (怒りによって良いことなんて1つもなく、大きな損害(自らの貧しさ、家庭の崩壊)になることを理解する。合理的に考える)。
    2.イラッ

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    2021年02月24日
  • 台北プライベートアイ

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    訳者の後書きまで含めて面白かった。

    台湾への悪口(?)が山盛りでクスッと笑える部分があった。

    途中で、「巧妙な犯罪が起こる社会は……」みたいなくだりがあったと思うが、こんな犯罪が起こる台湾は、主人公が愚痴っていた台湾から変わっているんじゃないかと少し思った。

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    2025年12月03日
  • チョプラ警部の思いがけない相続

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    舞台がインドのムンバイ。主人公チョプラが伯父から相続したのは仔象。この日はチョプラが警察を退職する日でもあった。警察官として過ごす最後の日に知った若者の変死事件。警察が動かないなら自分が解決すると、退職後にもかかわらず捜査を行う。仔象を引き連れての捜査。舞台がインドでなければあり得ない光景。とは言ってもムンバイという都会では、かなり珍しいだろう。チョプラも良いが、チョプラの妻、ポピーが魅力的。文句を言ったり心配したりするけど、かなり楽天的で、いつの間にか仔象を受け入れて、一緒にテレビを見ていたりする。色々びっくりさせられる話だけど、インドについて、何も知らないのでそういうこともあるのだろうとし

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    2025年04月04日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    台北郊外の街・淡水に引っ越した私立探偵の呉誠は、人捜しをきっかけに20年前に容疑者死亡で幕を閉じた連続殺人事件の真相に迫る。

    10年ぶりに書かれたシリーズ第2作。ミステリ好きの主人公が好きな作家が、マンケル、コナリー、横山秀夫とくれば、好感度アップ!

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    2025年01月13日
  • 台北プライベートアイ

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    劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。
    にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。
    監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は?

    華文ミステリにも、少しずつ慣れてきた。文庫化されたので読んでみた

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    2025年01月04日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    前作があまりに良かったので比較するのは酷だけれど、それでも十分すぎるほど面白かった。相変わらず文体が軽快で読んでいて楽しい。一方、引き続き登場人物はなかなか多くて覚えるのが大変なので、一気読みがおすすめ。

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    2024年12月15日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    2024. 19

    今回も400頁近くある(しかも2段組)
    続編出てることを知らなかったので
    たまたま見かけてハ!!となった
    前作の話はすっかり忘れてしまってたけれど
    面白かった記憶がはっきりとあった

    今作も面白かった
    ものすごいボリューム
    物語のスピードが
    ぎゅいんと上がるタイミングがあって
    私のページをめくる速度もあがるのが気持ち良い

    淡水を歩き回りたくなる

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    2024年12月10日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    またまた二段組の長編、読み切った自分を褒めたい。笑
    前作の内容を忘れてしまっていたけど、問題なく楽しめた。淡水に引っ越し、マドンナ的存在のエマの店"DV8"で新たな友人たちと出会った呉誠が、依頼人の持ち込んだ人捜しをきっかけに過去の事件に向き合っていく。淡水の街の描写も素敵で、行ってみたくなったなぁ。前回同様、呉誠の思考、特にパニック障害との向き合い方に関する描写は哲学的で理解しきれないところもあった。それでも人捜しから始まり20年前の事件、さらにもう1つの事件の真相まで明らかになり、読み応え充分な内容でした。

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    2024年11月01日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    みなさま、ご無沙汰しております。しばし、漢字だらけの航路に出ておりました。
    その航路の名は『DV8 台北プライベートアイ2』。台湾発の探偵小説『台北プライベートアイ』の続編でございます。

    続編だからもう慣れたはず…と思われそうだが、今回も漢字の海にアップアップだった。
    事件に次ぐ事件、その度に増える登場人物や重要ワード…。予感はしていたけど前作よりもページ数が増えていて、おまけに漢字を吸い込みすぎて腹パン…というのが正直な感想である。

    「友だちになりたいわけではないが、人とつながっている感じは欲しい。もっと正確に言えば、おれは人類を憎んでいるが、人間を必要としているんだ」(P14)

    主人

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    2024年10月31日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    前作より面白い!
    テンポのいい会話と、サクサク進むストーリーにすっかり引き込まれてしまった!
    過去の幼馴染を探してほしいと言われ、はじまるストーリー。それだけではなく、謎に次ぐ謎を解き明かす。
    主人公だけでなく、周りのキャラもすごくよくて人情がある。
    エマもキップがよくてかっこいい!
    続編もあるのかな?楽しみ!

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    2024年10月13日
  • DV8 台北プライベートアイ2

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    元大学教授で私立探偵の呉誠は郵便局のわずかな貯金を頼りになんとか暮らしている。調査依頼は二年間で僅か三件しかなかった。古い友達がやっている雑誌に連載コラムを書いて細々と凌いでいる。古い町から新北の淡水に引っ越しした。こちらは家賃が安くて助かっている。この町で店を見つけた。DV8と言う名前だ。Deviate(逸脱する)という名前が面白い。この店の主人が美人のエマだ。男の客はみんなエマにまいってる。呉誠もその一人だ。これから呉誠とエマの仲はどうなるのか?そしてこんどの事件は何だろうか?呉誠の活躍に乞うご期待を

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    2024年10月12日