井上雄彦のレビュー一覧
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この巻すごく目頭が熱くなった…!
寝たきりだと自分の背の高さも忘れてしまうって本当なんでしょうか。
高橋の苦悩だとか後悔だとか屈辱だとかが痛いくらい伝わってくる。
終始シリアスムードなので読んでいて辛いです。辛いですけど読みたくなる魅力。
そして野宮くんは心機一転するのにどうしていつも髪型から入るんでしょうか(笑)
君の顔でスキンヘッドは、いくらジョーダンスタイルでもおっかないって!
(笑)
それから君のお母さん旅行行きすぎ!(笑)
「あきらめたら…」の台詞といい、ちゃんと緩和材があるのはいいことです。
スラムダンクネタは特にいいなぁ。 -
Posted by ブクログ
高橋につきつけられた事実。
清春の過去。
いやあ、凄惨だ…。
とことん突き落してくるなーこの漫画。
突然脚を失う絶望って計り知れないですよね…。想像もできません。
清春はどうやって乗り越えてきたのか、そして新たに立ちはだかる壁をどう乗り越えていくのか。
高橋はどうやって絶望から這い上がるのか。
そして野宮の歩むべき道は見つかるのか。
すごく続きが気になります。
余談ですが、スラムダンクを挟んできたりするのがユーモアあっていいですよねー。
スラムダンク大好きなので、嬉しくてクスッと笑ってしまいます。
緩急がしっかりあるところがとても好きです。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になってた作品。
井上雄彦先生の作品は『スラムダンク』が自分の中で一番好きな作品で。
表紙がコワモテのおにーさんだからちょっとおっかなびっくりだったんですけど、ちゃんとユーモアがあるしとても面白くて夢中で読んでしまいました。
車椅子バスケットの話です。
主人公は野宮朋美(表紙のコワモテおにーさんw)、戸川清春、高橋久信。
野宮は顔は怖いけれど、純粋で心優しい。高校は中退。
清春は片足がなく、車椅子で生活しておりバスケもめちゃ上手い。
高橋は西高バスケ部のキャプテンだったが…。
それぞれになにやら複雑な事情があり、設定がとても凝っていて面白い。
面白いけれども、凄惨だ。
なんだか読んでいると胸が痛みます。
まだ読み始めたばっかりだけど、きっと自分の糧になる作品なのではないかなと感じています。
バスケは大好きだし、これを読んで少し車椅子バスケというものに興味を持ちました。
生で応援しに行ってみたいなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻で清春に勇気を与えてくれたヒーローのヤマ。
彼の病状が進行し、起き上がることもできなくなってしまう。
わかっていたこととは言え、読んでいるこちらまでショックだ。
体はもちろんのこと、体が動かないことは心をも蝕んでいく。
前向きだったヤマが清春たちにぶつけてくる言葉を
酷いと責めることもできず、涙するしかない。
どうしてやることもできず、気持ちがわかるからこそ
何をすることもできない。
それでもヤマに返信した清春のメール文には心打たれた。
ヤマに救われた清春の姿を見て、救われた野宮。
車椅子バスケ日本代表に選ばれた清春を雑誌で見て奮起し
放り出していた教習所に通いだす。
野宮にとっては本当に大きな一歩だ。
免許を取り、夏美に会いに長野へ向かう野宮。
野宮は気取らず、無遠慮でも正直に話す。
俺は加害者で、被害者のおまえになんか会いたくないとか
俺は車椅子じゃないからおまえの気持ちなんかわからないとか。
そんな彼だからこそ、本当に笑顔で会いたいし
おまえの笑顔を見たいと思っているのだろうと伝わる。
夏美も当然きつい言葉ばかりだが、タイミングが合ったこともあり
色々話してくれるようになり、少し前へ進めそうな兆しが見える。
清春のタイガースには、ミツルが加入。
これはちょっと意外だった。
しかし、彼の言うことは正しい。
清春の的確な指摘に波立つチームメイトを宥めうまく回してく支えが必要だ。
一方高橋は、やっと前向きになれたかと見えたものの
退院し、リハビリセンターで心境の変化がある。
人をランクに分けて見ている高橋。
正直酷い人間だが、一方的に責める気も起きない。
学校へ戻ることが怖いと思ってしまうことも
今迄見下していた人間たちより下になってしまったと思うことも
だからこそ些細な言動に傷ついてしまうことも
高橋本人が誰より辛いだろう。
先生に、お母さんと高橋くんは似ているけれど
お父さんは似てないと言われたのはなんだか印象的だった。
離れていた時間が長く、似てないお父さんだからこそ
高橋くんに何かを与えてあげられるのではないかと期待する。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ戸川清春の物語が主。
彼が障害を負った後、なぜなのかという苦しみと
それを誰にも言うことが出来ない苦しみに苛まれる中で
微かでも希望を取り戻す話だ。
なんで俺が、あとどれくらい生きられるのか
そう思っていた清春に
ヤマがジェットコースターにたとえて
そんな暇はないと言い切るシーンは印象的。
本当に恰好良い。
彼と、そして虎との出会いが本当に大きい。
虎の前ですべてを話し、
自分の足を見ようとしてくれない父
自分の足を見せることができず避けてしまう幼馴染みのことを
自分の中で多少なりとも整理できた清春が
安積に足を見せるシーンもまた印象深い。
清春も偉いが、驚くとか軽々しく大丈夫というとかでなく
安積も彼女なりに勉強していて、知っていたというところが涙なしに読めないところ。
これで清春は随分救われただろう。
以前の自分を少しだけ取り戻し
そんな自分を見せられる相手である安積の存在は大きいだろう。
虎が仲間と言ってくれ、競技用の車椅子をくれ
引き返さないようにと自分の戒めの為に
タトゥーを入れた清春。
彼にとってのバスケが、そしてタイガースがなんなのか
如実に物語ってくれる巻である。