井上雄彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
11巻は野宮が主人公。
物語を経るにつれ徐々に作者に似てきた彼は、
この巻ではもはや井上雄彦その人である。
だから、
描き手の感情移入の度合いがものすごいことになっている。
思わず身震いしてしまうくらいに。
リアルは、
三人の主人公が、
それぞれの障害を乗り越える話だと思うのだけれど、
戸川は当然体の障害を、
高橋は傲慢な心の障害を乗り越える。
では野宮はどうだろう?
ぼくは最初「社会のルール」かなーと思った。
でも、この巻を読んでいて考えを改めた。
それは「運」だ。
「ツイてない」という障害をどう乗り越えていくか、
それが野宮の話である。
そして、
神のいたずらとも言える不運を乗り