井上雄彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
井上雄彦の漫画は、どれも好きだ。
スラムダンクにバガボンド。
でも、今一番好きなのはリアル、かもしれない。
日常にある心の葛藤というか、大事なものを思い出させてくれる。
負けんなよ、
世間に
世の中の常識とやらに
この名はお前と共にあるんだ
アスリートと、非アスリートなんて人種があるのか?
やるか
やらないか
坂道をのぼるか
眺めるだけにしとくか
選択があるだけだ
わかってる
経験ある、こんな状況
何も出来ない存在としての自分
どうすべきか知ってる
口を閉じて
ただ脚を動かせ
いつか必ずやってくる
「出来るようになる」瞬間までー
何度も道を外しかけた
でも俺は戻ってこれた
この場所で作った
俺の真ん中があったから
俺
今
シアワセだ
やめるのか?
溺れちまうぞ
お前の頭にあふれてる
言葉の海に
次のバスケの時には、全体を見ることを意識しよう。
長いのも短いのも、細いのも太いのもいる
それぞれ違う武器を持った5人が集まって起こるー
ー化学反応
それを俺はお客さんに見せたいんだ
それがバスケットってスポーツだろう
勝っても負けても一人で決まる、そんな味気ないもんじゃない。
PGには他のメンバーのことを、あいつらの良さを知っててもらいたいんだ。
引き出してもらいたいんだ。
そうすることで自分も一層輝く
それが俺の考えるいいPGだ。
ー同感。 -
Posted by ブクログ
ようやく高橋が車椅子バスケットと出会った。
出会うまでに十巻かかった。車椅子バスケットと高橋が結び付くまでに十巻も要したということが、井上雄彦が漫画界で一人格の違う漫画家として扱われる理由なのだと思う。
そりゃ、主題が障害者スポーツで、主人公が一巻で車椅子生活になったと来れば、そのうち主人公が障害者スポーツをするんだろうな、ということは誰だって想像がつく。だが、そこにたどり着くまでにまさか十巻もかかるとは思っていなかった。新刊で発売される度に、「そろそろ高橋がチームに入るのかな」と何度も思ったが、チームに入るどころか高橋は車椅子バスケットの存在すら知らないままに物語は進んでいった。
きっと井上雄彦は確信犯なんだろう。昔のレビューに書いたように、この作品は相当デリケートな内容を扱った作品である。慎重に書くべきではあるが、安易に物語を展開させて予定調和で終わらせることがあってはならない。いくら内容がデリケートであろうとも、障害者が持つ悩み、葛藤、苦しみを漫画の中で表現できなければ、そのような難題に取り組む意味はなくなってしまう。だから井上雄彦は十巻分、高橋に地獄を経験させたんだと、僕は思う。
高橋は挫折を知らない高校生だった。成績優秀、バスケ部ではエース、そして女子にはもてる。その代わり人をランク付けして見るような所があり、部活でも後輩を苛めたりしていた。性格はかなり悪い。
そんな高橋が下半身不随になって、生活は一変した。学校には通えなくなり、友達は離れていく。いままで見下していた人間さえも、歩くことができない自分と比べると格上のような気がして、高橋は深く絶望する。今まで当たり前のように出来たことが出来なくなる苦しみ、恐怖、そういったものは井上雄彦は容赦なく高橋に与えていく。
それでなんとかリハビリをこなしていく中で、ある日高橋は偶然に車椅子バスケットと出会い、強い衝撃を受ける。
そういう絶望の中で車椅子バスケットと出会ってこそ意味があるのだ。最初から与えられるべきものが与えられては意味がない、例えそれが漫画の中の話であろうとも。今までまともに人生と、人と、バスケットと向き合うことをしてこなかった人間が、地獄のような経験の中で這いつくばって、縋り付いて見つけた希望としての車椅子バスケットに価値があるのだ。 -
Posted by ブクログ
この時期に読むべき一冊でした。これとこの後に書く浅野いにおの短編集は。もう刺さる刺さる。。。一年に一冊で出るこいつと自分との出会いがこのタイミングってのは、ある意味、すごいなぁ、と思う。いや、やっぱりそういうのってある、と強く思う。やっぱり僕は野宮です、感情移入するのは。。。91ページからの流れ(「そうか、今わかった。俺はキズついたんだ。・・・俺は傷ついてる。道を見失っちまった。今度こそ。心に膜がはったみたいで何も見えねえや。」の部分)。完全に違う状況なのに、完全に自分の感情とかぶさってしまって、やばかった。それに対してミルフィーユが出される部分とか、何でそこでミルフィーユを選んでくるよっていうそのいちいち的確に僕の心を掴んでくる感じ(え、何でミルフィーユで掴まれてるのって思うかもしれないけど、いや、掴まれるんです、いろいろあって)。その後の「笑いたきゃ笑え」の部分も然り。それが先日の僕の日記に影響しているのは明白だったりする。と裏話めいたことをしてみる。まぁ、本当の意味での裏話はしないけど。(08/11/4)
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Posted by ブクログ
リアル9巻きたー!
高橋ー!!
この漫画つか井上さんは本当にすごいなと思います。
ちょっとリハ関係の勉強をしているので、まだ勉強をしてる身なので現実とどのくらいかけ離れているのかはわかりませんが、
私の知る現実とはリンクするところがあります。
高橋君の姿がまさにそれで、自分の障害について悩んで、ちょっとやる気出てきて、でもまた悩んで、自分てなんなんだろうって思って、でも前に進まなくては何もできないし!
という葛藤。私たちがこれから向き合っていく。
そういうことを再確認させられます。
野宮も、戸川も、高橋も。みんなそれぞれの現実に向き合ってる。
だからこそカッコいいんだよな。
私も目を背けている現実があるのでいつもハッとさせられます。
前を向かなきゃ!