家永三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレよくある新書に出てくる
あ、これダメだ、難しそう!!という本。
タイトルだけでそう思ってしまいました。
でも、読みやすくて、いろいろな知らない歴史を
たくさん紹介してくれたことに驚き。
こういう本を読めたことにただただ感謝です。
どうして男尊女卑が生まれてしまったのか、
そして日本の芸術に関して…
人は必然的に知や自分らの立場を
求める生き物だということを知りました。
そして、封建社会という不条理が
自由を求める人を苦しめ、
志半ばで死刑という形で
残酷にその命を散らさねばならなかったことを
忘れてはいけませんね。
歴史はいらないものじゃないですね。
どうすればいい?
ということを考え -
Posted by ブクログ
戦前から戦後、現代に至るまで各分野の知の巨人らが述べた良書である。
多様な著者の文学研究以外の物理学や法学、社会学など様々な研究で得られた知見と知のバトンを次世代に受け継ぐ本である。
興味があれば、中学生からでも読み始めている人は多いだろう。研究者とは「研究しない自由はない」と本著で述べている通り、全ての学問に対する研究に責任があると説く。第一線で活躍していた研究者の言葉を聞き、現代の価値観や様式、世界規模での情勢をその時の生きた時代の研究者へバトンは渡され、人類は発見と修正を繰り返しながら前に進んでいく。世界は広い、本著でも紹介されきれない研究者は山ほどいるだろう。そして、今生きる現代の次世 -
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本書に掲載された最終講義について一言ずつ。
桑原武夫…仏文学者以上に隲蔵さんの子息、というイメージが強い。垣根を越えた研究という事では共同研究も論語の著作も同じなのかも知れない。
貝塚茂樹…大学者一族の一角、湯川秀樹は弟。東洋史学者の模範的な最終講義だと思う。
清水幾太郎…60年安保前後で言論が大きく変わった、という印象の人だが、コントに興味を持つ面白い講義だった。
遠山啓…存じ上げない方だったが、数学論がほんのちょっと分かった気がした。
芦原義信…ゲシュタルト心理学から都市空間を観るのは面白い。
家永三郎…教科書検定裁判の人、として子供の頃から名前は知っていた。大人になってから読 -
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日本は朝鮮半島に進出して、弁辰の地を領有し、韓民族による政治統一を抑え、任那に官家を置いてこれを統治し、さらに民族国家を形成している新羅・百済両国をも服属させたのである。
p.22
これほんまに?
『万葉集』の和歌はたしかに伝統芸術であるが、不定型の耳できく歌謡を、五七調定型の目で読む長歌・短歌の形にまですすめたのは、五言または七言の定型をもつ漢詩の影響なくして考えられたであろうか。
p.74
五言七言と五七五のあいだに何か関係はあるかと思ったことはあったけど、ルソーやったかの著作にもあるように、言葉は音楽と関係が深いだろうし、そうなると何らかの旋律や調子がウタにはもとからあったのだろうと思 -
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[ 内容 ]
現代の文化的創造は、歴史の真実に正しく立脚することによってはじめて可能となる。
著者は、原始いらいの日本の文化の流れを、その担い手、文化的伝統の形成過程、海外の文化との交流などの視点からとらえ、その中から私たちが二一世紀に向けて真に継承すべきものを明らかにする。
英訳されて海外にも広く紹介された旧著の全面改訂版。
[ 目次 ]
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