家永三郎のレビュー一覧

  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    読み方含め知らない単語が多く、調べながら読んだら時間がかかった。様々な日本文化の発展について、フラットな視座からの考察、批評が書かれているように思える。ある時期の文学について、そこまで言っちゃう?と言いたくなるような酷評も面白い。
    文化的側面からの日本史、もっと深く調べてみたいと思える良本だった。

    0
    2023年06月14日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    やはり、面白い!

    歴史上の事柄であれ、
    歴史上の人物であれ、
    そのコトやモノのことだけではなく、
    その時代に発生したもの
    その時代を覆っていたもの
    その時代の海外の文化の潮流
    その時代だからこそありえたもの
    それらを踏まえた上で
    そのコトやモノを考察していく
    その思考がとても、面白い!

    十何年ぶりに
    読み返したのですが
    やはり、面白い!
    巻末の「索引」を改めて眺めてみる、
    やはり、面白い!

    0
    2019年04月27日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よくある新書に出てくる
    あ、これダメだ、難しそう!!という本。
    タイトルだけでそう思ってしまいました。

    でも、読みやすくて、いろいろな知らない歴史を
    たくさん紹介してくれたことに驚き。
    こういう本を読めたことにただただ感謝です。

    どうして男尊女卑が生まれてしまったのか、
    そして日本の芸術に関して…
    人は必然的に知や自分らの立場を
    求める生き物だということを知りました。

    そして、封建社会という不条理が
    自由を求める人を苦しめ、
    志半ばで死刑という形で
    残酷にその命を散らさねばならなかったことを
    忘れてはいけませんね。

    歴史はいらないものじゃないですね。
    どうすればいい?
    ということを考え

    0
    2018年03月25日
  • 最終講義 挑戦の果て

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後、現代に至るまで各分野の知の巨人らが述べた良書である。
    多様な著者の文学研究以外の物理学や法学、社会学など様々な研究で得られた知見と知のバトンを次世代に受け継ぐ本である。
    興味があれば、中学生からでも読み始めている人は多いだろう。研究者とは「研究しない自由はない」と本著で述べている通り、全ての学問に対する研究に責任があると説く。第一線で活躍していた研究者の言葉を聞き、現代の価値観や様式、世界規模での情勢をその時の生きた時代の研究者へバトンは渡され、人類は発見と修正を繰り返しながら前に進んでいく。世界は広い、本著でも紹介されきれない研究者は山ほどいるだろう。そして、今生きる現代の次世

    0
    2025年07月19日
  • 最終講義 挑戦の果て

    Posted by ブクログ

    本書に掲載された最終講義について一言ずつ。

    桑原武夫…仏文学者以上に隲蔵さんの子息、というイメージが強い。垣根を越えた研究という事では共同研究も論語の著作も同じなのかも知れない。

    貝塚茂樹…大学者一族の一角、湯川秀樹は弟。東洋史学者の模範的な最終講義だと思う。

    清水幾太郎…60年安保前後で言論が大きく変わった、という印象の人だが、コントに興味を持つ面白い講義だった。

    遠山啓…存じ上げない方だったが、数学論がほんのちょっと分かった気がした。

    芦原義信…ゲシュタルト心理学から都市空間を観るのは面白い。

    家永三郎…教科書検定裁判の人、として子供の頃から名前は知っていた。大人になってから読

    0
    2024年07月17日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    日本は朝鮮半島に進出して、弁辰の地を領有し、韓民族による政治統一を抑え、任那に官家を置いてこれを統治し、さらに民族国家を形成している新羅・百済両国をも服属させたのである。
    p.22
    これほんまに?

    『万葉集』の和歌はたしかに伝統芸術であるが、不定型の耳できく歌謡を、五七調定型の目で読む長歌・短歌の形にまですすめたのは、五言または七言の定型をもつ漢詩の影響なくして考えられたであろうか。
    p.74
    五言七言と五七五のあいだに何か関係はあるかと思ったことはあったけど、ルソーやったかの著作にもあるように、言葉は音楽と関係が深いだろうし、そうなると何らかの旋律や調子がウタにはもとからあったのだろうと思

    0
    2019年04月07日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    「昔の学者さん」って感じの堅苦しい文章だった。
    内容理解より文章理解に時間をくってしまうのが難点でしたが、充実した本でした。
    もうちょいフラットな文章にしてたら、減った分の文字数をもっと沢山の資料の紹介に回せられたんじゃないか?とは思う。ところどころに入る著者の思想もいらないんじゃないかな?内容がいいだけに、そういう意味でもフラットな本であって欲しかった。

    0
    2023年06月19日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    思想史家の家永三郎が、古代から江戸時代に至るまでの日本の文化史を新書一冊の分量で概観することができる本です。

    全体を通して平易に書かれており、日本文化史の概要を得るのに有益な本だと思います。ただし、マルクス主義歴史学の影響を感じるような叙述がところどころ見られます。政治や生活といった領域と比べると、文化史という領域ではマルクス主義歴史学の偏りがとくにめだって現われるように感じるのですが、本書もその弊を完全に免れているとはいいがたいのではないかという気がします。

    0
    2017年11月30日
  • 日本文化史 第2版

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    現代の文化的創造は、歴史の真実に正しく立脚することによってはじめて可能となる。
    著者は、原始いらいの日本の文化の流れを、その担い手、文化的伝統の形成過程、海外の文化との交流などの視点からとらえ、その中から私たちが二一世紀に向けて真に継承すべきものを明らかにする。
    英訳されて海外にも広く紹介された旧著の全面改訂版。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)

    0
    2011年05月19日