午鳥志季のレビュー一覧

  • このクリニックはつぶれます!―医療コンサル高柴一香の診断―(新潮文庫nex)

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    内科クリニックの営業改善をテーマとしたお仕事小説。開業医は医者であると同時に経営者なので、「医療」と「経営」のバランスは難しそう。この本ではある程度誇張してるところはあると思いますが、開業医の内実や抱えているジレンマなんかがよくわかるお話になっています。まぁ、なんかこう、医者選びって難しいね。

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    2025年04月28日
  • 君は医者になれない2 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女

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    1巻が面白かったので2巻もあっという間に読んでしまいました。医学生さんの実習の空気感みたいなのが感じられるのと、命について、健康について、改めて考えますね…

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    2025年04月16日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら小説家でもある9人の短編小説が詰まった作品でした。あんなに忙しそうなのに、いつ小説書いてるんだろうって不思議に思う凄い方々。

    医師であるからこそのリアルな感じが伝わってきて、とても面白かったです。

    特に空中テントは、認知症の家族を介護したことある人なら誰しも共感出来る部分がたくさんあると思いました。施設の入所は、家族を見捨てることではなく、プロがみてくれる安全な場所にいれるという考えが広がったらいいな。
    私も主人公のお母さんにとても同情しました。介護する人は、自由が奪われて当然なのか、当事者じゃない人達から見捨ててるなんて文句言われる筋合いはほんとにない。文句を言うなら1週

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    2025年02月02日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    明けのカルテ 医師作家アンソロジーを読みました。
    9人の医師作家の短編集です。
    どれも結構面白かったです。
    空中テントでは、テントを張るために実家に帰った主人公が父親の認知症と直面します。
    50年前に話題となった有吉佐和子『恍惚の人』を思い出します。
    私の祖父も私が子供の頃認知症で大変でした。
    昔は介護施設も無かったですから大変でした。
    峠を超えてきた命では天城峠を超えて早産しそうな患者を迎え入れるチームの話で、出てきた地名が河津七滝ループとか、天城峠、伊豆の踊子像とか、懐かしく思いながら読みました。
    ドラマになって欲しい短編集です。

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    2024年12月24日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師でありながら作家でもある方々の医療小説9編。

    私の知っている作家さん以外にこんなに多くの医師作家さんがいることに驚きました。どれも医師であるだけに小説の内容は臨場感が溢れていて迫力がありました。

    中山祐次郎さんの『救いたくない命』は救急で運ばれてきた患者が犠牲者15人以上を出した通り魔事件の犯人と知り、葛藤をしながらも必死に命を救う姿に京アニ事件を思い出しました。

    南杏子さんの『空中テント』は家族の介護の経験がある人は共感出来るはず。

    どれも本当に良い作品ばかり。若手医師の過酷な労働時間、医療ミスの隠蔽、不都合な論文を闇に葬る等、医療小説が好きな人なら興味のある内容ばかり。でも朝比

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    2024年10月31日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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     書くことで、解放される思いがある。

     新たなジャンルが始まることへの期待を込めた夜明けでもある一方で、書かないと解放できない思いが溜まってきているのも事実であると思う。

     

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    2024年10月26日
  • 君は医者になれない2 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女

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    めっちくちゃ良い小説。

    世間ではマイナーな膠原病。
    こうやって小説に取り上げられるだけで患者にとっては希望になる。

    展開もケアに繋がる内容でもある。
    読んでいて、患者、医師、理解につながったり、人の気持ちに寄り添えたりしてこちらの心にも優しさが広がる。

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    2024年10月13日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    めっちくちゃ良い小説。

    世間ではマイナーな膠原病。
    こうやって小説に取り上げられるだけで患者にとっては希望になる。

    展開もケアに繋がる内容でもある。
    読んでいて、患者、医師、理解につながったり、人の気持ちに寄り添えたりしてこちらの心にも優しさが広がる。

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    2024年10月13日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の作家(医師)による9篇の物語
    それぞれの作家自らの経験なのかはわからない
    ただ、それぞれの作家の医療への思いが短い作品の中に散りばめられていると感じた

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    2024年09月18日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    9人の現役医師による医療小説アンソロジー。
    医師作家でしか表現できないと思われる臨場感あふれる詳細な描写、ヒューマンでミステリアスなストーリーが魅力の作品集だ。
    1〈研修医ヒナノの洞察〉
    上司からパワハラを受けている研修医が患者の膠原病を見つけ上司を見返す痛快な話
    2〈魚類譚〉
    封建的で理不尽な医大の内部構造、詳細な手術シーンにミステリーとホラーの要素を取り入れた作品
    3〈パイナップルのある光景〉
    同じような引きこもり系の精神疾患でも、一方は入院治療、一方は家族による対処という示唆をする精神科医。専門的な見解が押し付けなく、ふわっと伝わってくる秀作
    4〈救いたくない命〉
    救急外来に運び込まれて

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    2024年09月04日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    医師が描く小説はリアリティがあります。専門的な用語も飛び交うがそれもまた面白い。本短編集はよく知った医師作家が多かったので、新たな面も見れて楽しめました!

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    2024年08月07日
  • 君は医者になれない2 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女

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    シリーズ2作目。今回もよかったです。漆原先生はとても頼りになります。前回も思ったけど、戸島は絶対にいい医者になる。患者の為に頑張る姿や成長している姿をみれてよかった。―私(医者)は、本当の意味で患者と同じ目線に立つことはできない

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    2024年08月01日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    よかった。医者になるために、成長していく過程がよかった。周りの人の言葉は力になる。―医者に一番必要なもの、は  自分は患者を殺しうる。殺せてしまう、という自覚だと、思います

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    2024年08月01日
  • 君は医者になれない2 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女

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    ネタバレ

    若い子が病気で苦しむのはほんとしんどい。
    それにしても戸島くん、座学に関してはほんとチート級だね。語学強いの羨ましい。

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    2024年06月29日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    午鳥志季 プロフィール
    1993年神奈川県生まれ、東京大学卒、内科医。第25回電撃小説大賞“最終選考作”『AGI‐アギ‐バーチャル少女は恋したい』(電撃文庫)にて作家デビュー

    「医者にとって大切なのは、自分の力と責任を自覚することだ。なら、アレルギー・膠原病内科医に大事なのはなんだと思う」

    「患者から逃げないことだ」

    「自己免疫疾患は治らない。一度発症したらずっと外来に通い続けるんだ。私たちがちゃんと治療をすれば、完治はしないまでも寛解には持ち込める。逆に見当外れな治療をして病気を抑えられなかったら、患者の人生を破壊してしまう」

    「膠原病内科は、患者の人生を背負う科なんだよ」

    医者に

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    2024年04月26日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    現役医師が膠原病内科を舞台にした医療小説。
    『治る事が無い病気』への向き合い方に興味があって読みました。
    自己免疫疾患はある日突然災害の如く訪れる病。
    三章は泣きました。

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    2024年04月17日
  • 君は医者になれない2 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女

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    膠原病内科を舞台にした医療小説第2巻。
    医療現場を学ぶ医学生から見た、病気と患者とその親族他関係者、そして自らの進退。
    奢りを打ちのめされたり何が出来るか足掻いたり。

    病に侵された人への寄り添い方はきっと色々あって、そのどれがその人への正解なのか分からないなりに、考えるきっかけを貰えました。
    治ることの無い病気、余命宣告を受ける病、辛くても現実は目の前にあって、無関係ではいられない、そんな事を強く心に刻んでくれる作品でした。

    続刊お待ちしてます。

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    2024年04月17日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    ネタバレ

    血液恐怖症の医学生を主人公にした医療ドラマ。
    現役の医師が書いているだけに絵空事でない迫力がある。
    自己免疫疾患という完治しない病気に関わる物語は人の死も当然のように扱いながら、医者になるということの意味、医者にとって一番大切なことは何かという問いを投げかける。
    そこには医師だからこその重い実感がある。
    そして何より、医者にとことん向いていない主人公の、それでも唯一の才能を指導教官に指摘される場面には救われる。この主人公がこれからどうやって自らの欠点を克服していくのか、その道程に期待したい。

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    2024年03月22日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    ネタバレ

    2023/06/21予約3

    現役のドクターが書いた本だとのこと。珍しい膠原病内科を取り上げたことがとても嬉しい。自分も20年近く通院している。専門のドクターも少ないのでもっと増えてほしい。
    『自己免疫疾患は治らない。医者がちゃんと治療すれば完治はしなくても寛解に持ち込める。
    逆に見当はずれの治療で患者の人生を破壊する。
    膠原病内科は患者の人生を背負う科だ。』
    このように考えて診察してくれるドクターにぜひ診てほしい。
    『医学部では死に行く人にどう接するか、なんて教えてもらわなかった。』
    本当にこの分野、医学部で学ぶべきではないのか。
    緩和ケアだけに任せるものでもないだろうし。
    確かに膠原病は似

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    2023年07月19日
  • 君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

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    皮膚科医にとっても馴染み深い疾患をテーマにした物語。幼馴染の描写を読んだ時にあの病気にかかるんだろうなと想像したが、良い意味で裏切られた。進路を皮膚科と膠原病内科の2択で悩んだ身としては、なんとなく初心を思い起こし、心に染みる切なくも、温かいストーリーでした。

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    2023年05月19日