あらすじ
膠原病内科医・漆原光莉の指導を受け医師を目指す医学生・戸島。患者の人生までも“診る”漆原の元を訪れたのは、娘の病気を早く治したい母親と心を閉ざした車椅子の少女だった。すれ違う母娘を漆原達は救えるのか?
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Posted by ブクログ
膠原病は最近テレビなどでも取り上げられるようになり、少しは認知度が増えてきたように思います。そんな膠原病内科の医師、漆原光莉と医学生の戸島光一郎が接する患者達との物語の二巻目です。
相変わらず、診察以外は自堕落な漆原と、血嫌いの光一郎のコンビがいい仕事をしていました。治らないからこその治療に向き合う2人と患者や家族とのやりとり、そして緊迫した場面もあり、夢中になって、あっという間に読んでしまいました。
「医者は、本当の意味で患者と同じ目線にたつことは出来ない」
この漆原の言葉を聞いて、光一郎はまたひとつ進歩したように思いました。
私としては、激務の漆原先生の健康が心配です。患者のために何か出来ないかと考え行動する光一郎は、これから先どんな成長をしていくのか楽しみです。
続編が待ち遠しいです。
Posted by ブクログ
1巻が面白かったので2巻もあっという間に読んでしまいました。医学生さんの実習の空気感みたいなのが感じられるのと、命について、健康について、改めて考えますね…
Posted by ブクログ
めっちくちゃ良い小説。
世間ではマイナーな膠原病。
こうやって小説に取り上げられるだけで患者にとっては希望になる。
展開もケアに繋がる内容でもある。
読んでいて、患者、医師、理解につながったり、人の気持ちに寄り添えたりしてこちらの心にも優しさが広がる。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。今回もよかったです。漆原先生はとても頼りになります。前回も思ったけど、戸島は絶対にいい医者になる。患者の為に頑張る姿や成長している姿をみれてよかった。―私(医者)は、本当の意味で患者と同じ目線に立つことはできない