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Posted by ブクログ
自分を攻撃してしまう自己免疫疾患、『膠原病』をテーマにした医療ミステリー。
膠原病というグループの中に、私たちが普段耳にするものから難病指定されているものまで、多種多様な病気があることに驚かされた。診断も根治も難しく、治療法が確立されていないものも多く、非常に厄介な病気だ。
作中の「完治不可能な難病を告げられる気持ちを理解できるかい」という漆原先生の言葉が、重く心に残った。
本作では、完治がなくても「寛解」を目指していく医師と患者の姿を通し、病気への向き合い方を深く考えさせられた。寛解まであと少しというところで再発した時のショックは、言葉にならない。病気と「一生付き合っていく」という現実はとても辛いものだ。いつ再発するか、検査のたびに憂鬱になり、悪い方向ばかり頭をよぎる患者の心細さが痛いほど伝わってくる。
また、現役医師が描く医療現場のリアリティと緊迫感も凄かった。
繰り返される「コードブルー」の院内放送に嫌な予感がよぎり、「先生助けて!」という叫びを皮切りに漆原のバイタルチェック、投薬の指示が飛び交いICUのピリピリした雰囲気が伝わってくる。
どうか助かってほしいと祈る気持ちでページを捲った。
医療小説としても人間ドラマとしても最高の一冊。
血が苦手な戸島くんが、泥臭く一生懸命に患者に寄り添う姿には、今回も胸が熱くなった。
そして漆原先生の医療に凛として向き合う姿が格好いい。
戸島くん、続きが読みたいから、まだ当分は「血液恐怖症」克服しないで頑張って!(笑)
Posted by ブクログ
膠原病は最近テレビなどでも取り上げられるようになり、少しは認知度が増えてきたように思います。そんな膠原病内科の医師、漆原光莉と医学生の戸島光一郎が接する患者達との物語の二巻目です。
相変わらず、診察以外は自堕落な漆原と、血嫌いの光一郎のコンビがいい仕事をしていました。治らないからこその治療に向き合う2人と患者や家族とのやりとり、そして緊迫した場面もあり、夢中になって、あっという間に読んでしまいました。
「医者は、本当の意味で患者と同じ目線にたつことは出来ない」
この漆原の言葉を聞いて、光一郎はまたひとつ進歩したように思いました。
私としては、激務の漆原先生の健康が心配です。患者のために何か出来ないかと考え行動する光一郎は、これから先どんな成長をしていくのか楽しみです。
続編が待ち遠しいです。
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