あらすじ
家族の思い出のクリニックを守るため開業医となった岩崎慎は、医者としての腕はいいが、経営はダメダメ。医師会の嫌がらせで患者は入らず、借金を抱え倒産寸前。藁にもすがる思いで医師免許を持つ異色の医療コンサル・高柴一香に助けを求める。「医療は金儲けです」と言い切る彼女に反発を覚えつつも、二人で奮闘し、次第に慎は医師として成長する。現役医師による医療お仕事エンタメ。
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Posted by ブクログ
面白かった〜
最近でも病院の倒産とか保険点数とか話題になってるけど、人間関係も結構関係してるんだなと。
医者として間違った考え方じゃないのに、お金につながらない。
悲しいよなぁ
もっと変わればいいのにね。
やっと試験が終わり我慢してた本が読めるように!
嬉しすぎる…
Posted by ブクログ
面白かった!起承転結がしっかりしてて、軽くて読みやすい!少しずつ慎が変わっていく姿が印象的。恩師の姿を見て、高柴の指導を受け、頑張る姿、とても爽やかでよかった。
p.85 私はキャバクラのことしか分からないけど....。人に好かれるコッ、というものはあ
りますよ」
「本当か。教えてくれ」
真は呂律の回らなくなってきた口で言った。マキナは小さく頷いた。
「人に好かれたいと思ったときに一番大事なのは、顔よりもむしろ、声です」マキナは慎の耳元に口を寄せた。
「ゆっくり、聞き取りやすい声で喋ります。早口は自肩がなさそうでせっかちな印象になるし、ゆっくりした話し方は堂々とした印象を持ってもらえるから。声が小さいのは一番良くないけれど、大き過ぎる声量も怖がらせるからダメです。最低限の、スムーズに聞き取れはするくらいの音量がベスト」
マキナの声が鼓膜を震わせる。囁きは官能的な響きで、慎は背筋がゾクゾクした。
「最初にまず、好きだって伝えてあげてください。人は、自分を好きな相手には心を許します。相手に親しみを持ってもらいたいなら、自分から好意を示すのがマナーです」
p.258 「外科医の本領は手術である。では内科は何か。問診である」
Posted by ブクログ
開業医は医師であると同時に経営者である。
最初は慎の理想を掲げて改善「金儲け」に踏み出せないところにやきもきしながら読んでいたが高柴の荒療治で成果につながっていくところが痛快だった。
登場人物たちの気になる過去もしっかり描かれており読み終えたときに満足感があった。
Posted by ブクログ
もちろんフィクションですがクリニックの経営事情を物語形式でラフに読みながら知ることができて面白かったです。多少気になる部分も出てきますがストーリーとして前向きな感じで終わるので良し。
Posted by ブクログ
内科クリニックの営業改善をテーマとしたお仕事小説。開業医は医者であると同時に経営者なので、「医療」と「経営」のバランスは難しそう。この本ではある程度誇張してるところはあると思いますが、開業医の内実や抱えているジレンマなんかがよくわかるお話になっています。まぁ、なんかこう、医者選びって難しいね。
Posted by ブクログ
面白かったです。イッキ読みでした。医師としての矜持とクリニック経営者としての間で悩む主人公。そこを軽いタッチで痛快に読めます。ライトノベルに近いか?
Posted by ブクログ
開業医の経営がどんなものか考えたこともなかったので面白く読んだ。患者が殺到することが経営的にはめでたしめでたしになるようだが、混んでると評価は下がるのでは…?