滝沢秀一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
働き方改革でなく、「解釈」。そのタイトルに惹かれて。
自分の読むはずもなかった、たまたま買った本というものは、宝箱のように、大切なことが詰まっていることが多いと思ってます。
そもそも本とは、小説だとか、評論とか関係なく、何か伝えたいことがあるから書くものであって、この人は何を伝えたいのだろうか、と洞窟だったり海の中だったり、ときには宇宙を彷徨いながら、自分なりの解釈をするもの。
この本における、解釈とは、働き方が目まぐるしく変化する中での自分なりの解釈のことで、「状況に応じて適応していくこと」というのが核にあるのかな、と感じました。
ゴミ清掃員と、芸人という、珍しいダブルワークをする人 -
Posted by ブクログ
ああ、さっぱりした。
「他人を幸せにする人たち」を読めただけでも読めてよかったな、と思っていたのに、「生きる」の出産編と決意編に、ガツンと揺さぶられた。喉がいたくなり涙腺の存在を強く感じた。涙もろい人なら号泣だと思う。
本当に人生で大切なものを見つけた、売れないお笑い芸人とゴミ清掃員の仕事の二足の草鞋をはいている著者の滝沢秀一さん。彼の決意に共感と力をもらえた。
「おもしろくてためになるゴミ出しの話をお届けします」と背表紙にあるけれど、そんなレベルにおさまらない、町だけでなく読み手の心まで清掃してくれた一冊。
きれいにしてくれてありがとう。本の中の辞表の彼とペルーの彼女にも、そして漫画を描いた -
購入済み
老若男女もれなく読んでほしい
ゴミ清掃員と芸人のかけ持ちをしている方の考えを奥様がエッセイ漫画にしているのだが、気取らない感じでメッセージを伝えるスタイルとほっこりした絵の印象が非常にマッチしている。ちょっとしたゴミにまつわるあるある話、壮大な環境問題、人生論などゴミ清掃員をしている中での気づきや考えが幅広く紹介されている。読者に対しても同じ高さの目線で語りかける感じで嫌味がなく、読んだ後にちょっとした学びと考えるための材料を貰えた感じがした。適度なギャグ要素もあり老若男女のどの層にもおすすめできる稀有なエッセイ漫画。
-
購入済み
ゴミの出し方を考えたくなる本
決まった日にゴミを出せば、清掃員が回収してくれる、当たり前ですね。
でもそんな当たり前を支えてくれるのが清掃員のみなさんです。ゴミを回収する場面はめったに見ませんが、集めているのは紛れもなく人間です。
それにしても、ペットボトルのラベルは作業員が手作業で剥がし、蓋も作業員が手作業で取っているのは知らなかった。めちゃめちゃ手間ひまかけさせてるんだな。たまに「蓋を外すのをわすれちゃったけど、まあいいか」と出してたことを反省します。
清掃員さんが「MAXめんどくせぇ!」と辞めてしまわないよう、一人一人がゴミ出しの規則を守ることが大事。
考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
いやはや、なんとも面白い本を読んでしまった。
滝沢さんという芸人さんが書いた、ゴミ清掃員のお話である。
これがもう、とにかく面白すぎたのだ。清掃員さんの毎日の出来事が、思わず「ぷっ」とふきだしてしまうような書きっぷりでつづられていて、わたしはケラケラ笑いながらページをめくっていた。
ところが、だ。ただ面白いだけじゃないから、この本はすごいのである。読み進めていくうちに、いつのまにか胸がじんわりとあたたかくなるような、そんな不思議な感動がやってくる。まったく、芸人さんというのはおそろしい才能を持った人たちだ。
わたしはもともと、マシンガンズさんが好きだった。むかしテレビでやっていた「レッド -
-
-
Posted by ブクログ
ゴミと清掃員の話かと思いきや、人生観や子どもからの気づきもあり、ゴミを取りまく人々の話でもあった。
なんとなーく出してるゴミから人生や生活が見えるっていうのは少し恐ろしいと感じた。
時々ある「みてるよ」という目のイラストコマがリアルでどきりとさせられる。
著者に一点ツッコミたくなったのは「ガキ」の話。
「幼児にゴミは人気だけど、小学生は臭いと嫌がる」といっていたけれど、私の小学校では人気だった。ゴミの工場に行って見学した時も興奮しっぱなしだったし、周りの子たちもキラキラと目を輝かせていた。もちろんゴミを捨てに行くのは少し嫌だったけどちゃんと捨てにいっていた。普段の生活にゴミ捨てが組み込ま -
Posted by ブクログ
ネタバレあとから知った。
作家 滝沢秀一、お笑い芸人 マシンガンズ の人だった!
芸人として成功しているのかはよく知らないのだけども(ごめんなさい)
ホラー作家としては大変好みの描写多々あり(笑)
ストーリーも面白くて一気読みした。
主人公が二者択一を迫られた時を読み手も
体験出来る手法もなかなか面白かった。
当然、自分も選んでみた。
もちろん激しい描写がやって来ることを予想して
「抵抗編」
この滝沢氏と拷問について語り合ったら楽しそう(笑)
「降伏編」は少々ぶっ飛んだ物語に
なってはいたけれど
そういう集落があってもおかしくないかも。と
思わせる何かがある。
ああ、狂ってる、全員が狂ってる。
-