物江潤のレビュー一覧
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●SNS上の分かりやすいストーリーや「絶対の正解」という誘惑を退け、吉本隆明の「自立の思想」を寄る辺に、自分の現場・生活の足元から思考を立ち上げ直す重要性を示す本。
●SNS選挙という主題から、吉本隆明の「自立の思想」について考える。
●自由市場の論理が選挙や政治空間までも侵食し、熱狂的なストーリーがSNSを駆け巡る――本書が描くSNS選挙の病理を冷徹に暴き出す。そんな世の中に対して、吉本隆明の「自立の思想」を寄る辺に、マスメディアやネットの空理空論に依存せず「それぞれの持ち場(本職・現場)」から思考を発進させるべきだという提言は胸に刺さった。日常で思想を深め、各々の持ち場(魚屋なら魚屋という立場)から物事を判断し一票を投じるべき、という主張は、SNSで流れ来る真偽不明の情報から一歩引いた判断を行うためのメディアリテラシーだと理解した。普遍的なモデルや誰かが用意した二項対立を鵜呑みにせず、「普遍性の誘惑」から身を守ることこそが真のリテラシーなのだ。感情的なバズやストーリーの濁流から一歩を引き、自分の現場で愚直に思考を深めることの大切さを教えてくれる一冊。 -
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有名な政治家のSNS
熱烈な支持者たちが集まっており、これでもかと賞賛の書き込みが積み重なっています。ある1人の政治家の熱狂的に支持する人々の国民に対する割合は間違いなく非常に小さいのですが、その当たり前すぎる事実を忘れてしまいそうです。たとえその政治家のSNSに集まる人々が、ネットユーザの1%にも満たない人数だとしても、膨大な数のネットユーザが分母であるため、大人数に見えてしまい、集っている人たちは、自分たちがマイノリティーであることに気づきにくい。
立川談志師匠
酒が人をダメにするんじゃない。人間がもともとダメだと言うことを教えてくれるものだ。
これからの学習指導と言うのはどうあるべきなのかと言うことにすべて帰着する議論
デジタル教科書の効果はどうかみたいな話ではなく、何に対する効果か
1人で学びやすいことに対する効果か稼働がしやすいことに対する効果か
今までの授業と同じように一斉授業に適していると言うタイプの効果なのか
つまりそもそもこれからの授業がどのような形になるかなるのかと言う議論なしで教材との連携とか、そういうようなことから先に議論していくのはなかなか難しい現実があると主査としては感じているところです。
ギガの端末がすべての子供たちに配布されて、個別最適な学びと共同的な学びが一体的に充実することを求められて、そういう状況の中で授業がどのようにあればいいのか -
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本書で大切なことは、陰謀論者でもその他でも、
「最初はだれもが同じ人間だった」という点。
そんな人間が、「おや?」という
違和感を持つ存在になるに至る道筋がりそう。
机上で考えるだけになってしまい、
現実の中で行動しながら思考しないことへの自省。
確証バイアスや人の情報処理の特性など。
誰もがもつこれらの認知面の自覚が大切ではないかと思う。
行動しない、
つまり差し迫った現実と向き合わずにいると、
答えのない問題に捉われすぎる。
人は答えを見つけたがる生き物だから、
この答えをネット空間の中に見出そうとする。
そうしたら、
スピリチュアルや陰謀論などの
「物語」と出会ってしまう。
点と点がつながった「物語」を発見すると、
人は高揚感を覚える。
そうすると、現実社会の人との壁が生じ、
より同質な仲間が集う場所への依存を高める。
これが、スマホによって加速されるのが現代。
ゆえにスマホ教。
自分は映画の解釈などが好きだが、
もしかしたらこれも、
陰謀論的な思考パターンと同じなのかもしれない。
聞いていれば納得する論理展開がなされる
様々な映画評論だが、
その前提となるもの(公理)は、
はたして正しいものだろうか。
なんとなく違和感を覚える解釈も多数あるのだが、
この違和感を冷静に読み解き、
ゆがんだ物語性に捉われないようにしていきたい。
面白い解釈を絶対視せずに、
「そういうこともありうる」
と自覚しておくことが大切なのかもしれない。
だからこそ、まだバランスがとれているうちに、
自分の解釈などを言語化し、
様々な立場の人に見ていただくことが必要だと思う。
時にぶつかることもあるかもしれないけど。
恥ずかしい思いをすることもあるかもしれないけど。
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ネタバレ目的論と義務論。
目的論は、~なら、~する。義務論は、~にもかかわらず、~する。
目的論は帰結主義でもある。
仮言命法とは、目的論。定言命法は義務論。
何が正義か、目的論からいうと正義は変わることがあるが、義務論では、変わることはない。
「なんのために生まれて」には答えられなくても「何をして生きるのか」は、返答可能。
運にめぐり逢いたいなら、なんでも引き受ける。
売れた「やさしいライオン」ではなく売れない「アンパンマン」にこだわったのは定言命法だったから。
定言命法に徹底的にこだわると、奇跡が生まれる。
バイキンマンはイースト菌。共生しないとパンは生まれない。悪者も徹底的には叩かない。敵も自分と表裏一体。正義のためには健全な悪が必要。
悪評だったアンパンマンは子どもたちから人気になった。=悪と正義は逆転した。
河北町立アンパンマンミュージアムは赤字が予想されたが、大盛況で、仙台、横浜、桑名、神戸、福岡にもできている。
人生は喜ばせごっこ=我欲がなくなる。心から誰かが喜んでくれればいいと考える。そのおかげで自分も喜べる。
定言命法で生きれば、なにをして生きるのか、には答えられる。
飢えた人にパンを与えるのは、いつの時代でも正しい。 -
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スマホとスピリチュアルの本。
スマホが普及し、SNS が一般化して誰でもつながることができるようになった。 ただし、その弊害としてフェイク情報やデマ、個人批判などが蔓延し、人生に悪影響を及ぼすような事例も発生している。 米大統領選挙でのQアノンの存在、安倍元首相暗殺、オウム真理教などの例を考察しながら、著者が命名した「スマホ教」について考察する。
スマホが社会に与える影響は大きくて、それがないと生活できない人もいる。人との繋がりもSNS頼みで、その中には思想的なサイトがあり、自分の思想を裏付ける情報にだけ依存して、反論を受け付けないスマホ教信者が増えてきた。これは社会にとって厄介な存在で、そうならないためにはどうすべきかを説く。
デマ・陰謀論・カルトは、今に始まったことではないが、SNSの普及で拡散するスピードが速くなっている。自分の思考の傾向を認識し、溢れる情報に対して真偽を判断する知識や感覚が必要だと思う。 -
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ネタバレ<目次>
第1章 大学入試の現場
第2章 推薦入試の表と裏
第3章 奇妙な入試改革
第4章 こうして改革は失敗した
第5章 多面的な評価を多面的に評価する
終章 どうして入試改革は狂って見えるのか
<内容>
さまざまな障害を持つ生徒が増えた今、著者の言うように、「公平性」「平等性」というのはこれを保障するのは無理ゲー状態である。しかし、著者に言わせると、入試問題も見たことのないような委員が、改革の論議の主導権を握っているようでは、日本の将来も知れている。このような分析がされるこの本は、今まで気がつかなった視点から大学入試を紐解いていくので、優良だと思う。