物江潤のレビュー一覧

  • ネトウヨとパヨク(新潮新書)

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    ネットを見ていると嫌でも?耳に飛び込んでくるネトウヨ、パヨク。それらについて触れた本というのがまず新鮮だった。中身を読んでいても分かるな・・・と思うことが多い。医療の世界などでも話の通じない人というのは見かけるが、そういう人達と重なってくるように感じた。
    そして、著者が自分のやっている塾で聞いている話というのが、凄くリアル。何の疑いもなく偏見を持って大人になるというのはかなり怖いし、下手すると今以上にリスクコミュニケーションが難しくなるかもしれない。

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    2019年05月30日
  • SNS選挙という罠

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    政治というのがどんどんと先鋭化してきている。大衆というのは真面目な議論なんかではなく、劇的なストーリーを求める。SNSによって、それは伝わりやすくなり、さらには自らが参加できるようになって、より熱を帯びている。
    現代において、陰謀論が広まる背景には、多くの人が日常生活で充実感や自己肯定感を得にくい状況にあると感じている。日々の仕事や人間関係の中で、自分の価値や存在意義を見出すことが難しくなっている人々が、その埋め合わせとして陰謀論に傾倒していくケースが増えているのではないだろうか。

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    2025年08月24日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

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    本書で大切なことは、陰謀論者でもその他でも、
    「最初はだれもが同じ人間だった」という点。
    そんな人間が、「おや?」という
    違和感を持つ存在になるに至る道筋がりそう。
    机上で考えるだけになってしまい、
    現実の中で行動しながら思考しないことへの自省。
    確証バイアスや人の情報処理の特性など。
    誰もがもつこれらの認知面の自覚が大切ではないかと思う。

    行動しない、
    つまり差し迫った現実と向き合わずにいると、
    答えのない問題に捉われすぎる。
    人は答えを見つけたがる生き物だから、
    この答えをネット空間の中に見出そうとする。
    そうしたら、
    スピリチュアルや陰謀論などの
    「物語」と出会ってしまう。
    点と点がつ

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    2025年08月09日
  • SNS選挙という罠

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    前半は兵庫県知事選を引き合いにしてSNS主導の選挙戦の危うさを指摘。
    後半突如戦後最高の思想家と言われる吉本隆明の話になる。それはそれで面白いが「あれ?今何の本読んでいるんだっけ?」との感覚になる。
    全共闘とSNS選挙の類似を指摘し、ノイズに惑わされず自分の視点でみよう、ととく。
    さて今度の参院選どうなるか?

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    2025年07月06日
  • 現代人を救うアンパンマンの哲学

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    ネタバレ

    目的論と義務論。
    目的論は、~なら、~する。義務論は、~にもかかわらず、~する。
    目的論は帰結主義でもある。
    仮言命法とは、目的論。定言命法は義務論。
    何が正義か、目的論からいうと正義は変わることがあるが、義務論では、変わることはない。
    「なんのために生まれて」には答えられなくても「何をして生きるのか」は、返答可能。
    運にめぐり逢いたいなら、なんでも引き受ける。
    売れた「やさしいライオン」ではなく売れない「アンパンマン」にこだわったのは定言命法だったから。
    定言命法に徹底的にこだわると、奇跡が生まれる。

    バイキンマンはイースト菌。共生しないとパンは生まれない。悪者も徹底的には叩かない。敵も自

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    2025年04月30日
  • 「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―(新潮新書)

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    中高生の思考や態度に興味をもっている先生で、けっこうおもしろい。論理だの規範だのっていう言葉使いには問題があるとは思う。まあ「感想」っていうか、態度も大事です。

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    2025年04月27日
  • 「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―(新潮新書)

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    丸善にて平積みの新書から目に留まり、読んでみた。

    ひろゆき氏的考えの問題に、塾で関わる生徒から出るリアルな言葉は、インパクトがあった。
    ひろゆき氏の考えはお世辞にも賛同できない立場だが、中盤で数学の脱落者を考えても、どれだけの人がデータを論理的に正しく読み解けるのか、理解できるかと説く場面は、自分もちょっとハッとしてしまった。
    種々の引用を交えつつ、論理的であるために感想が必要になることや、推しを見つけることの良さについて語るなど、感想を持つことの大切さ、必要性が盛り込まれていると感じた。

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    2024年12月26日
  • 「それってあなたの感想ですよね」―論破の功罪―(新潮新書)

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    タイトルに惹かれて読んだけれど、専門用語を多数用いられており、作者が理数脳の持ち主なのかいまいち理解に乏しかった。

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    2024年11月21日
  • デジタル教育という幻想

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    教育部担当になったのと、ゆーくんが先生志望だから、興味深く読むことができた。未来ある子どもたちに害とならない使い方としてほしい。

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    2024年08月28日
  • デジタル教育という幻想

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    デジタル教育、GIGAスクール構想が
    全てダメというのではなく、
    細心の注意が必要だということ。
    勉強にはログインボーナスがないから
    ログインボーナスのあるゲーム等との
    距離のとり方がとても肝要。 
    ※ひたすら「川上のせい」と言っていて、
    川上にはそりゃ言いたいことはたくさんあるが、
    GIGAスクール構想については、
    私は英断だと思っている。

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    2024年08月25日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

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    んー、スマホ教なのもわかるけど、宗教との結びつきはちょっと極論というか結びつける点が甘いように感じたかな。

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    2024年03月12日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

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    ネタバレ

    まずまず。
    スマホ、ネット社会になり、今までの常識が通用しなくなっている。他人ごとではないと危機感を持った。
    平和で、安定している現在の日本では、人生の目標が分かりにくく、生きにくいのは納得。
    どうして対策をとったらいいかはわからない。特に、知人がスマホ教に入ってしまった場合、有効な対策はないように思える。

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    2023年07月29日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

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    スマホとスピリチュアルの本。
    スマホが普及し、SNS が一般化して誰でもつながることができるようになった。 ただし、その弊害としてフェイク情報やデマ、個人批判などが蔓延し、人生に悪影響を及ぼすような事例も発生している。 米大統領選挙でのQアノンの存在、安倍元首相暗殺、オウム真理教などの例を考察しながら、著者が命名した「スマホ教」について考察する。
    スマホが社会に与える影響は大きくて、それがないと生活できない人もいる。人との繋がりもSNS頼みで、その中には思想的なサイトがあり、自分の思想を裏付ける情報にだけ依存して、反論を受け付けないスマホ教信者が増えてきた。これは社会にとって厄介な存在で、

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    2023年03月05日
  • デマ・陰謀論・カルト―スマホ教という宗教―(新潮新書)

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    この著者の本は、今回が2冊目。

    タイトルがずばり内容を示しており、共通するキーワードとして「スマホ教」の存在が出てくる。オウムなども引き合いに出しつつ、そういった勧誘する組織とスマホ教の違いを出して説明することで、増加するスマホ教についての理解も深まったと思う。
    特に、寂しさから入ってしまうという流れはなかな根が深く、簡単には解決できないなと感じた。

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    2023年02月05日
  • 入試改革はなぜ狂って見えるか

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    現状の共通テスト導入にあたっての問題点、課題点など、入試の抱える問題点が数多くあり、改善は難しそうだな、と思いました。

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    2022年07月05日
  • 入試改革はなぜ狂って見えるか

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  大学入試の現場
    第2章  推薦入試の表と裏
    第3章  奇妙な入試改革
    第4章  こうして改革は失敗した
    第5章  多面的な評価を多面的に評価する
    終章   どうして入試改革は狂って見えるのか

    <内容>
    さまざまな障害を持つ生徒が増えた今、著者の言うように、「公平性」「平等性」というのはこれを保障するのは無理ゲー状態である。しかし、著者に言わせると、入試問題も見たことのないような委員が、改革の論議の主導権を握っているようでは、日本の将来も知れている。このような分析がされるこの本は、今まで気がつかなった視点から大学入試を紐解いていくので、優良だと思う。

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    2021年10月21日
  • ネトウヨとパヨク(新潮新書)

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     ネトウヨであろうとパヨクであろうと一番いけないのはそれのみに固持する思考だと思われるがどうか。

     ある一人の人物がおりネトウヨから持ち上げられパヨクからは攻撃される、またその逆でもよいが、その考え方は一つであり立場が違えば変化するという認識を持てないのが一番腹がたつ。

     人は常に右に左にぶれながら生活している。それに合わせて皆が右や左にぶれながら生活するのが一番まっとうな世の中だと思うのだが、今のこの時代それを表に出すことができない何故なのだろう。

     その答えがこの本の中に存在した。

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    2019年11月26日
  • ネトウヨとパヨク(新潮新書)

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    「ネトウヨ」はネット右翼、「パヨク」とはその反対の立場の人を批判的にとらえた表現です──本書の2ページ目にこう書かれている。ネトウヨはともかく、パヨクの語源がわからない。ググると、某電脳アイドルが引っかかってきた。く、くだらん! まあ、どちらも概念はわかった。そして本書はこの「対話のできない相手」といかに議論するかという内容だった。①事実→②論拠→③主張という議論のルールは覚えておこうと思った。

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    2019年07月02日