【感想・ネタバレ】現代人を救うアンパンマンの哲学のレビュー

あらすじ

「遅咲きの天才」やなせたかしは、朝ドラ「あんぱん」に描かれるように、愛妻・暢と共に運命を切り開いていく。戦中派の悲観論から脱して、ついに「こう生きる」の絶対的な境地に至る。やなせの生涯を通じて「人生は喜ばせ合い」など、平易ながら深い言葉で、分断と孤立に悩む現代人を癒やす。

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Posted by ブクログ

いつから目的至上主義になったのかな
それが当たり前の中での行動そのものが正しいことの素晴らしさを忘れてしまっていたなぁ

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目的論と義務論。
目的論は、~なら、~する。義務論は、~にもかかわらず、~する。
目的論は帰結主義でもある。
仮言命法とは、目的論。定言命法は義務論。
何が正義か、目的論からいうと正義は変わることがあるが、義務論では、変わることはない。
「なんのために生まれて」には答えられなくても「何をして生きるのか」は、返答可能。
運にめぐり逢いたいなら、なんでも引き受ける。
売れた「やさしいライオン」ではなく売れない「アンパンマン」にこだわったのは定言命法だったから。
定言命法に徹底的にこだわると、奇跡が生まれる。

バイキンマンはイースト菌。共生しないとパンは生まれない。悪者も徹底的には叩かない。敵も自分と表裏一体。正義のためには健全な悪が必要。
悪評だったアンパンマンは子どもたちから人気になった。=悪と正義は逆転した。
河北町立アンパンマンミュージアムは赤字が予想されたが、大盛況で、仙台、横浜、桑名、神戸、福岡にもできている。

人生は喜ばせごっこ=我欲がなくなる。心から誰かが喜んでくれればいいと考える。そのおかげで自分も喜べる。
定言命法で生きれば、なにをして生きるのか、には答えられる。
飢えた人にパンを与えるのは、いつの時代でも正しい。

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2025年04月30日

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