柳広司のレビュー一覧

  • トーキョー・プリズン

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    戦争によって狂わされた人間を、ミステリー仕立てで描写する。それ以上に日本がなぜ戦争(日中戦争〜太平洋戦争)に突き進んだのか、その責任はどこにあるのか? さらに言えば戦争を選択した政府を国民はなぜ指示したのか? これを小説家として描きたかったのかな? 作中、「国民全員が騙されていたんだ、判断ができなかったんだ」という台詞が出てくるけど、これじゃアイヒマンと一緒で、アーレントじゃないけど、日本人はこの世に存在は許されないってことになるよなぁ。しくしく。

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    2021年10月26日
  • ゴーストタウン 冥界のホームズ

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    崖から落ちたホームズがどうやって戻ってきたのか、というフィクション。確かにワトソンはいつの間にか結婚して、いつの間にか奥さんいなくなってたのは不思議ではあったのだけれども。

    ホームズは今でも人気のあるコンテンツだよなぁとしみじみ思いました。時々読み返すと、引き込まれますしね。

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    2021年08月22日
  • トーキョー・プリズン

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    柳広司作品には通底するものがあって、僕はそこに惹かれている。この作品を読んで自分の嗜好で再確認できたことがあった。それは謎解きのあるミステリーがあまり好きじゃなかったってこと。その前に人間が描かれていなかったら面白くない。だからと言ってこの作品で人間が描かれていなかったという訳ではないが、物足りなさを感じた。巣鴨プリズンを舞台にするなら、柳さんが描く広田弘毅をいつか読みたい。

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    2021年08月22日
  • ゴーストタウン 冥界のホームズ

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    ネタバレ

    私はシャーロキアンではないので、ごく普通の感想になります。

    空白期間をこうした物語にするところが上手いなぁ。

    私は面白かったし、楽しかったです。

    本当に映像化されるなら、ぜひ観たいです。

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    2021年07月31日
  • トーキョー・プリズン

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    面白かった
    東京裁判で裁かれる者たちが拘留されている巣鴨プリズンを舞台にした物語。

    主人公はそこに拘留されているキジマ。
    キジマは戦時中に捕虜を虐待した容疑で拘留されていますが、その戦時中5年間の記憶がありません。
    キジマの虐待行為に対する様々な証言
    キジマは本当に捕虜を虐待していたのか?

    また、頭脳明晰で何度も脱獄を繰り返す変わりモノ。
    そして、プリズン内で発生した服毒死事件の謎を追っていく事になります。

    その相棒となるのが知人の情報を得るためにニュージーランドから来日した私立探偵のフェアフィールド。

    プリズン内の人間関係、事件の真相、さらにはキジマの5年間の捕虜虐待の真相と、様々な謎が絡み合って明らかになっていきます。

    さらに、筆者自身の戦争観も随所に見られます。
    とりわけ、戦犯の問題や、日米文化の相違、そして天皇責任論にまで踏み込んでいます。
    マツウラのセリフ
    「ねえ、あなた。いったい女や子供の頭のうえに無差別に大量の爆弾を落とすというのは”人道に対する罪”には当たらないものなんですかね?」

    東京裁判の意味が問われています。

    ということで、戦争そのものの悲惨さ、戦争責任、東京裁判、そして、ミステリーと満載な物語でした。

    お勧め

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    2019年05月25日
  • トーキョー・プリズン

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    舞台は巣鴨プリズン。戦犯達を裁くための拘置所。
    現在池袋サンシャインの旧跡だ。
    戦時中に消息を絶った知人の情報を得るため巣鴨プリズンを訪れた私立探偵。
    調査交換条件に、囚人貴島の記憶を取り戻す任務を命じられる。
    貴島なる囚人は恐ろしく頭脳明晰だが、戦争中の記憶が失われており...
    拘置所内で立て続く服毒殺人事件の果てに...

    一冊のミステリとして面白いことは間違いないが、戦争における正義、責任、国による文化的差異、教育の脅威、その示唆は実に富む。
    本書の一節に、戦時中の日本における当時の国民性が実に端的に表されている。
    女:「誰?誰が私の子供を殺したの!」
    亡者達が女の周りに集まり、犯人探しが始まった。
    「豚を選んだのはこいつだ」亡者達が一人の男を指差した。
    「俺は選んだだけだ。こいつが豚に紐を結んだんだ」別の男を指差した。
    「俺は紐を結んだだけだ。こいつが紐を引っ張ってきた」別の男を指差した。
    「俺は引っ張ってきただけだ。こいつが豚を押さえていた」別の男を指差した。
    「俺は尻を押さえただけだ。こいつが豚の頭を押さえていた」別の男を指差した。
    「俺は頭を押さえただけだ。こいつが豚の喉を切った」別の男を指差した。
    「いいや、俺は豚の喉を切らなかった」最後に指さされた若い兵士が首を振った。
    「のどを切ったのは、この斧だ」
    -そうだ、この斧が豚を殺したんだ!
    正に御真影を仰ぐ天皇制が、敗戦直後の日本が、実によく表したものだ。

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    2018年11月26日
  • トーキョー・プリズン

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    ジョーカーゲームで柳さんの世界観にどっぷりとハマり、こちらも読んでみることに。
    読んでいても暗い雰囲気が映画のように頭の中に流れ込んできました。
    だからといって、戦争小説のように重すぎるわけではなくバランスがいい作品に感じました。
    そして、フィクションながらも実在した人物や巣鴨プリズンなど実在した場所も作品のに登場し、少しリアリティも感じながら読み進めたり…となかなか面白かったです。
    また、敗戦国の庶民にもスポットを当てており、戦後の苦しい日本の生活などが少し垣間見れた気がしました。
    バラバラであったピースが集約していくのが爽快。
    ただ最後のオウムのトリック…無理ない…?と感じてしまったところもあったりしたのが残念だった。

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    2017年11月12日
  • トーキョー・プリズン

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    結末はかなり面白かった!でも、そこに行き着くまでがなんとも言えないグダグダ感。。
    なんだかどっと疲れた(ー ー;)

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    2017年10月18日
  • トーキョー・プリズン

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    戦争の模写があるので若干残酷な表現も随所に見られるが、基本的には読みやすいので、どんどん読み進んでしまったナリ。

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    2016年08月21日
  • トーキョー・プリズン

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    ジョーカーシリーズ程はのめりこめなかった。
    戦時中という特殊な環境下だと人は変わってしまうこともあるかもしれない。謎を追ってる途中までは楽しく読めたけど、真相含めなんだか後味が悪いままだった。だけど、やはり女は強いなぁ。
    表紙の男は、キジマかな?

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    2016年07月25日
  • トーキョー・プリズン

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    トーキョープリズンってなんぞや?と思って本を開いたとたん巣鴨プリズンのことだとすぐに発覚。

    この著者の作品はジョーカーゲームを先に読んでいたので、エンターテイメント性が強いものを想像していたため途中から様子が違うことに気づいて戸惑いましたが、事件の謎、キジマの記憶、クリスの行方が気になり一気に読めました。
    BC級戦犯の裁判についてはもやっとするし、トリックや動機はいまいちはまらなかった。
    でも大団円ではないけれど、この終わり方は好き。
    そしてキジマのキャラがいい。
    探偵役は奇人変人じゃなくちゃ!

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    2017年08月15日
  • トーキョー・プリズン

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     太平洋戦争の戦犯たちが収監される巣鴨プリズンを舞台としたミステリー。

     柳作品はこの本で4冊目ですがなんというか惜しい作品だなあ、という印象。

     巣鴨プリズンで起こった連続毒殺事件、記憶を失った囚人と提示される謎はとても魅力的。また記憶を失った捕虜のキジマが探偵役でもあり、また彼の記憶が物語の中心にもなるわけですが、キジマのキャラが魅力的。危険な雰囲気やミステリアスな雰囲気が漂っていてなんとも言えないカッコ良さがあります。

     そしてテーマとして天皇の戦争責任や原爆の被爆者、そして戦争から浮かび上がる人間の闇にも踏み込みます。

     とまあ、魅力的な点も多いのですが、ミステリのトリックがかなりの力技だと感じるものがあったり、動機の面があやふやで説明不足に感じたり、
    また戦争を取り上げた作品としても、作中で上がった議論はいずれも表面上触れただけで、議論が練られている感じがしなかったりと、惜しいなと思う点もちらほら。そのため後半は失速してしまった印象があります。

     柳さんの戦争下を舞台とした作品に『新世界』と「ジョーカーゲーム」シリーズがありますが、ちょうどその間の時期に書かれたのがこの『トーキョー・プリズン』。

    『新世界』は原爆を扱った社会性の強い作品で、ジョーカーゲームシリーズはどちらかというと娯楽重視だったので、ちょうどその移行期で試行錯誤した結果が、惜しい感じになったのかな、と少し思いました。

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    2015年09月03日
  • トーキョー・プリズン

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    本書を読んで、著者の「ジョーカー・ゲーム」での化けっぷりがいかにとんでもなかったかを実感。本作、やりたいことは分かるんだけど詰め込み過ぎ。結果としてどれも丸く収まってない気がする。東京大空襲・原爆・二世問題・戦時中の日本の空気、それらをマトモに問題として書いたうえでミステリとしても傑作、なんてことは起こり得ないと思うので、以降の方針転換は大正解。

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    2015年07月19日
  • トーキョー・プリズン

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    ネタバレ

    東条英機ら第二次大戦の戦争責任者たちを収監した巣鴨プリズンで起こる不可解な事件の謎に迫るミステリ。
    巣鴨プリズンは実在したけど、本作でのポジションはあくまで舞台というだけ。戦争の功罪を読者に問いかけてきたりはしないので安心して読めます。
    戦時中に消息を絶った知人の情報を得るため巣鴨プリズンを訪れた主人公・私立探偵フェアフィールドは、調査の交換条件として、囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられます。捕虜虐殺の容疑で拘留されている貴島は恐ろしいほど頭脳明晰な男だが、戦争中の記憶は完全に消失。フェアフィールドは貴島の相棒役を務めながら、プリズン内で発生した不可解な服毒死事件の謎を追うが…。
    歴史ものとも言えるけど、それよりは純粋に推理小説として楽しみたい作品。

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    2015年04月05日
  • トーキョー・プリズン

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    森美夏さんて最近表紙・挿絵ばっかりですよね…
    北神からのファンとしては漫画が読みたいのです。
    そんな訳で前から気になってはいたものの、
    素直に表紙に釣られて読みました。
    次はジョーカーなんちゃらいうのかな。

    途中まではかなりの書き込み様でしたが、
    後半失速したような気がします。
    ただ、トリックや犯人が気になって
    ぐいぐい読んでしまうにはちょっと惜しいです。
    登場人物が個性的で魅力的なので、
    森絵で妄想しながら読むと楽しいです(笑)

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    2014年09月30日
  • Dの魔王 from Joker game 1

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    「ジョーカー・ゲーム」のコミック版。上手く漫画化したなあ。
    思わず三好が佐久間に敬礼を返してしまうところは原作にはなかったシーンだけど好きです。続きも読んでみようかな。

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    2013年03月12日
  • Dの魔王 from Joker game 1

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    ジョーカー・ゲームの漫画化。表紙が好きです。一巻の巻末の中野学校の説明も面白かったです。全三巻を通じて二巻のロビンソンが一番好き。

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    2011年11月29日
  • Dの魔王 from Joker game 2

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    戦前スパイもの。
    全ての記憶を整理し記憶を多層化させる、任務に失敗したときこそその対応が重要となるなど結城中佐の教えには目からうろこです。

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    2011年08月07日
  • Dの魔王 from Joker game 1

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    “「…… 佐久間さん。 簡単に信じる方が 悪いと思いません?
    ここは スパイ養成所 ですよ?
    出身地、年齢、本名、 全てが秘密であり 知らせてはならない。
    ここでは「本当のこと」は 意味をなさないんです。
    佐久間さん。 一つ忠告しておいて あげますけど、
    軍事勅論にある 「信義」という言葉、 即ち「仲間」「信頼」 という通念は、
    “D<ここ>”では全くもって 価値がない。 むしろ命とりです。”

    スパイ機関の話。

    Thanks to K.H.

    “スパイ工作一つが、 戦争の引き金となる。
    戦争とは… 見えない幽霊たちの 化かし合いか…”

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    2011年03月06日
  • Dの魔王 from Joker game 1

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    マンガを先に読んで、小説を読んだら、面白さ倍増だろうな~
    小説、ほぼそのまま、イメージも壊すこと無く良かったけど
    小説読んだあとなら、買ってまで読まなくて良いかも、買ってしまったけど・・・
    マンガ喫茶に置いてないんだよね~

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    2011年01月17日