柳田國男のレビュー一覧

  • 遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺

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    民俗学と妖怪学を併せ持った内容
    著者が再編集し、非常に読みやすい。

    願はくはこれを語りて再び平地人を戦慄せしめよ。

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    2024年09月06日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    (抜粋)
    彼の故郷は、遠野と謂う。
    遠い、野と書く。
    どこから遠いのか、どれだけ遠いのか、判らない。
    いや、元はアイヌの言葉なのである。遠野のトーは湖という意味だそうだから、間違いなく当て字ではあるのだろう。
    しかし「とおの」というその読みは、音だけでも一種の郷愁を聴く者の心中に沸き立ててくれるように思う。すぐ目の前にあるのに辿りつけない。見えているというのに手が届かない。そんな儚さ。それでも訪ねてみたくなる、追い求めてみたくなる想いを掻き立てる、そんな愛おしさ。能く覚えているというのにどこか朧げな、まるで幼いころの記憶のような、そんな懐かしさを纏った名であると思う。

     いつか読んでみたいと

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    2023年11月26日
  • 遠野物語拾遺retold

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    オシラサマ…
    検索するとお写真がヒットするが、見た目がなかなか怖い。棒に何重にも布が巻き付けられている、怖い。
    ご利益がとっ散らかってるのも怖い。
    謂れも怖い、女性と馬が婚姻して非業の死を遂げると神様になる。ちょっとよく分からない。怖い。
    「なんだかよく分からないものは怖い」の典型例だと思う。謎多き土着信仰という感じがぞわぞわ来て個人的にとても好き。

    昔は色んな地域に色んな信仰があったのだろうな。(私が知らないだけで今も色々残っているのかも)
    そう考えると、信仰も多様性を失っていると言えるのだろうか。良いか悪いかはわからないが。

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    2021年09月28日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    神仏合祀、民俗学の芽生えから、小説、聞き書きなど多角的な内容。日本民俗学の芽生えや成果を知ることができる

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    2021年05月31日
  • 水木しげるの遠野物語

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    水木しげるの遠野物語 小学館 

    原作柳田国男の聞き語りを
マンガで描き起こした新作
    妖怪絵巻

    素朴な民話そのままである
    無限に連なる起承転結の曖昧な
自然界を写し取った素直な表現である
    相変わらず絵がモノを言う奥深く
    読み方でそれぞれが自分なりに受け取れる

    義経時代の歴史から
地理あるいは地域の文化などの情報盛り沢山
    全部で119話
    原作にそって水木さん自身が
各地の現場を訪ねながら描いています

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    2017年08月19日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    南方熊楠の論文は初めて読んだが、大変ロジカルであり、また先駆的な手法に基づいた内容であると感じた。さすが天才たる所以だと思う。
    「死者の書」は、飛鳥時代を舞台にしながら素晴らしいリアリティ。文学作品として非常に質が高いと思う。
    「土佐源氏」も同様。ノンフィクションとはとても思えない高度な短編小説として読めた。

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    2016年04月14日
  • 水木しげるの遠野物語

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    柳田國男の遠野物語からいくつかの編を水木しげるが漫画にしたもの。
    オシラサマ、河童、座敷童、山男に攫われた女たちの物語、栄えた家が没落するさま…。
    攫われた女が、30年ぶりに家の戸口まで来てそのまま山に帰る様子などなんとも物悲しい。

    現実的には事故死や誘拐、口減らしといった哀しい話が妖怪譚として伝わっているのだろうと考察されています。

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    2015年11月08日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    remixというだけあってアレンジが効いている。文中の場面や心情なども詳細。でもやはり柳田國男氏の語り口がいちばんおもしろいということに気付かせる一冊。

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    2014年07月30日
  • 水木しげるの遠野物語

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    柳田國男遠野物語をコミック化したもの。

    水木しげるさんの作画もあって、ぐぃぐぃと世界観に引き込まれました。
    沢山のお話が短編で入っており、河童、座敷童、山女等いろいろ登場します。
    ハッピーエンドはあまりありませんが、これからも語り継がれていくべきお話だと思います。民俗学というと難しく感じますが、初心者でも読みやすいと思います。
    個人的にはもっともっと評価されて欲しい一冊。

    2010.02.14 日本経済新聞に掲載されました。
    2010.03.14 朝日新聞「本の舞台裏」で紹介されました。

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    2011年11月10日
  • 水木しげるの遠野物語

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    もっと評価されるべき!な一冊。
    遠野物語を漫画化?ふざけるな。誰がやるのさ!水木先生。どひゃー!って感じです。この企画打ち出した編集は神。

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    2010年06月07日
  • 水木しげるの遠野物語

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    遠野物語の口語訳版を読んだあとに本作を読みました。
    柳田國男×水木しげるによる最高の世界観。
    遠野物語全話収録されていて、誇張表現もなくリアルにマンガで再現されています。

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    2025年08月20日
  • 遠野物語remix

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    遠野は小さなエリアなのに、こんなにも豊かな伝説が残っている。日本ホラーの原点かも
    内容を知りたい場合はやっぱり現代語訳がいい。
    宮本常一好きだけどきちんと柳田國男は初

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    2025年08月06日
  • 遠野物語 全訳注

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    遠野物語

    ◯動機
    遠野にツレと行くので、現地のキラーコンテンツである世界観を知るべく、どんなもんか読んでみようと思った。

    ◯印象に残った点
    ・実話の体裁
    これは1920年頃の時点で、柳田氏が遠野の住民である佐々木氏が収拾した話を聞き書きしたものであること。ここをスルーするとよくわかんない断片的な話になってしまうので要注意。

    ・不思議な存在やできごと
    これらが実際に見聞きした人や体験した人からのまた聞きらしいが、話が伝言ゲームになってたりリップサービスで盛られてたりしないのか、疑問に思う。

    ・遠野の人たち(主に男性)のリスクテイクな気質
    でかい男につかみかかる、飲んだ帰りにいきなり相撲を

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    2025年06月24日
  • 遠野物語remix

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    ネタバレ

    長いこと読みたいと思って、ようやく読めました。
    思った以上に素朴。
    例えば『今昔物語』や『宇治拾遺物語』の方が、体裁を整えようという意図が見えるほど。

    ここまで、語り手の話す通りを記録するというのは、逆に難しいのかもしれない。
    そこに自分の視点を加えないという、強い意志がないと無理だろう。

    その分読み手としては、話が前後していたり、伝わりにくかったりするところも多かったらしく、京極夏彦がそれを整理して読みやすく書き直したのが本書。

    怪異には河童とかヤマハハと名がついたものもあれば、ただ「不思議な話」として残されているものもある。
    その怪異のおかげで家が栄えた人もいれば、没落した人もいれば

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    2025年04月26日
  • 遠野物語 全訳注

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    まずは口語訳。それから原文で読むことでより想像しやすくなりました。有名すぎる遠野物語ですが、これでやっと読破できました。

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    2024年06月25日
  • 水木しげるの遠野物語

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    水木先生の神秘や自然に対するリスペクトを根底に感じつつ、どこかコミカルさもあり親しみやすかった。こんな遠野物語嬉しくなっちゃう。遠野はぜひ行ってみたい場所のひとつ。

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    2024年05月06日
  • 遠野物語 全訳注

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    文献資料や考古遺物とは違う、土地に伝わる体験談を通して、山と里の歴史を紡いでいこうという試みとして、まずは生の情報を仕入れて、それを現実として受け止める事から始めましょう、と読めました。

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    2023年11月12日
  • 遠野物語拾遺retold

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    [一言感想]
    人と自然の距離がまだ近かった頃のケモノや神や人間などの少し不思議な話

    言わずと知れた日本民俗学の祖ともいえる、柳田國男先生の「遠野物語」の増補版である「遠野物語拾遺」を、他分野で活躍するミステリー作家である"京極夏彦"先生によって、現代文学として読みやすくさらに化かされる話や神様などの信仰話などで分類分けしてあるので、初心者でもとても読みやすい一冊

    山で起きた出来事に対して色々な視点から捉えている当時の人たちの想像力と、自然に対して畏怖しながら敬意を持って接している一種の自然信仰が伺えるような気持ちになれる本であった

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    2023年09月05日
  • 遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺

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    遠野物語に載っていない逸話集「遠野物語拾遺」を京極夏彦が再編集したもの
    柳田国男の原著「遠野物語拾遺」も併載

    遠野での怪異や行われている風習なども多数載っている

    逸話の順番が入れ替えられていて、原著では気づきにくい逸話同士の関係などが京極夏彦の解釈として描かれている
    訳の仕方や補足で付け加えられている情報など、京極っぽいものを感じる


    遠野物語との関係性や出版に至った経緯などの説明も併記されている


    個人的に面白かったのは
    ・餅を食べたいが故に交換条件で色々してくれる「何か」
    ・子供が仏像で遊んでいたのを注意したら、「折角遊んでいたのに」と夢枕に出てくる神仏
    この辺は物語の定番と違った

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    2023年01月17日
  • 水木しげるの遠野物語

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    水木しげるさんの漫画による遠野物語。遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。

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    2022年09月11日